【種類別】お茶のカフェイン含有量を比較!紅茶・緑茶・烏龍茶、どれが多い?

2020.03.25

最近ではいろいろな紅茶や緑茶、烏龍茶をペットボトルで簡単に飲めるようになりましたが、それでも新茶を入れたときの瑞々しい甘さや、選りすぐりの洗練された紅茶のふくよかな香りには敵いませんよね。毎日何気なく紅茶や緑茶、烏龍茶などを飲んでいますが、何がどう違うのか知っていますか?知っているようで知らないそれぞれのお茶の違いや成分について調べてみました。

紅茶と緑茶、烏龍茶はどう違うの?

緑茶や烏龍茶・紅茶などのお茶は、すべて学名「カメリアシネンシス」というツバキ科で、日本語では「チャノキ」と呼ばれる植物からできています。この樹の生葉を乾燥・発酵させるときの発酵度合いによって、緑茶や烏龍茶・紅茶などのお茶に変わります。

紅茶は完全発酵茶で烏龍茶は半発酵茶、緑茶は不発酵茶になります。発酵度が違うことで紅茶や緑茶、烏龍茶などの見た目の色や、香りや味わいにも違いが出てきます。

紅茶とは

紅茶は「完全発酵茶」つまり茶葉を十分に発酵させたお茶です。茶葉は手を加えない(加熱処理等を行わない)ことで発酵が進むため、紅茶の製造工程では摘み取った茶葉の水分を飛ばし、揉み込む作業をした後にしばらくの間じっくりと発酵させます。これにより紅茶の深い味わいが引き出され、茶葉やその抽出液の色合いも濃い茶色になります。

緑茶とは

緑茶は「不発酵茶」つまり発酵の過程を行わないお茶です。茶葉の摘み取りが終わったらすぐに炒ることで茶葉の発酵を止めるため、茶葉の色はチャノキ本来の緑色のままで、あっさりとした味と風味に仕上がります。

烏龍茶とは

烏龍茶は「半発酵茶」つまり発酵工程を途中で停止させたお茶のことで、いってみれば紅茶と緑茶の中間のお茶を指します。

発酵の程度はメーカーや産地によって多少異なりますが、逆に言えば発酵の度合いこそが烏龍茶の味の決め手。どの程度まで発酵させるかを見極めるのが、美味しい烏龍茶を作る鍵であり、メーカーの腕の見せ所といえるでしょう。

ほうじ茶とは

ほうじ茶は、ここまで述べてきた「発酵の度合い」による区分とは異なり、製造工程に根本的な違いがあります。

ほうじ茶は、緑茶を焙煎して作られます。高温で焙煎することで、色合いはやや赤みがかった発酵茶に近い色となります。また、味わいのほうも焙煎によって香ばしい香りが楽しめる一方、渋みがすくなくすっきりと飲めることから、気軽な普段使いのお茶として人気の高いお茶です。

紅茶と緑茶の栄養素や効能を比較

茶葉にはビタミン類は豊富に含まれていますが、蛋白質や脂質などの他の栄養素はありません。ただし、茶葉にはカフェインやカテキンといった有効成分が含まれており、紅茶や緑茶など茶葉の種類によって含有量が違ってきます。

紅茶や緑茶のカフェインの違い

コーヒーに多く含まれるイメージのあるカフェインですが、お茶にもカフェインは一定量入っています。茶葉に含まれるカフェイン量は、一般的に「若い芽」に多く含まれ、茶葉が成長するにしたがって含有量が少なくなっていきます。

そのため、若い芽だけを摘んでつくられる抹茶や玉露には多くのカフェインが含まれています。とくに緑茶の一種である玉露に含まれるカフェイン量は、「100mlあたり約160mg」とされており、これはコーヒー(50~60mg/100ml)のなんと3倍近い数値。甘くまったりとした飲み心地の玉露は、美味しい高級茶としても知られていますが、飲みすぎには注意が必要です。

【関連記事】玉露のカフェインはコーヒーより多い!?意外と知らない玉露のこと

お茶の種類別・カフェイン量の比較

それでは、一般的な紅茶や緑茶のカフェイン量を比較してみましょう。紅茶にふくまれるカフェイン量はおおよそ30mg/100ml、烏龍茶・煎茶・ほうじ茶でおおよそ20mg/100mlとなっており、いずれもコーヒーの半分程度の数値となっています。

こうしてみると、紅茶・緑茶ともにそこまでカフェインを気にする必要はない飲み物といえるかもしれませんが、それでも大量に飲みすぎると過剰摂取につながることもあるので、注意しましょう。

紅茶や緑茶のカフェインの効能

カフェインには覚醒作用があるため、眠気を防いで作業能力を向上させたり、運動能力をアップさせる効果があります。またカフェインの働きによってアルコールの代謝が良くなるため、二日酔いにも効果があるといわれています。

ただし、二日酔い時には体内の水分量が低下している場合があるため、利尿作用の高いお茶は要注意。いくら二日酔いに効果があるとはいえ、大量飲酒の翌日はほどほどにカフェインを摂取するようにしましょう。

紅茶や緑茶のカテキンとは

カテキンとはポリフェノールの一種で、タンニンとも呼ばれる緑茶の渋み成分のことです。

カテキンはカフェインとは違い、一番茶で約12~14%、二番茶で約14~15%と収穫時期によって増加し、成熟した葉(3~4枚目)よりも若い芽(1~2枚目)のほうに多く含まれます。

光が当たらないように栽培された玉露などは、カテキンの生成が抑えられるため、煎茶などよりカテキンの含有量が10%程度少なくなります。

カテキンはとても酸化しやすい性質を持っていますが、緑茶は製造工程中に酸化酵素の働きが抑えられるのでほとんど酸化しません。一方の紅茶や烏龍茶では酸化酵素の作用で合体カテキンが作られ、溶液中では無色のカテキンがオレンジや赤色に変色します。烏龍茶や紅茶が茶褐色なのはこのためです。

お茶の種類別・カテキンの含有量

それぞれのお茶の一般的なカテキン含有量を比較してみましょう。まず紅茶ですが、紅茶には約28mg/100mlのカテキンが含まれています。一方で、煎茶で約16mg/100ml、ほうじ茶で約6mg/100ml程度と、紅茶のほうが高い傾向にあります。ポリフェノールをたっぷり摂取したいなら、紅茶がおすすめです。

紅茶や緑茶のカテキンの効能

緑茶を多く飲む人ほど血中コレステロール値が低いという調査結果があり、これは緑茶をふくむお茶に含まれるカテキンが、食事中のコレステロールの吸収を抑えるためだといわれています。

また、お茶に含まれるカテキンは、細胞に障害を与え老化を進行させるといわれる活性酸素を取り除く効果が、他の健康茶といわれるものよりも格段に高いとされています。

他にも、活性酸素を除去するビタミンとしては、β-カロテン・ビタミンE、ビタミンCなどがありますが、茶葉にはこれらの抗酸化ビタミン類も多く含まれており、お茶は一説には「最強の抗酸化飲料」だといわれています。

紅茶と緑茶のブレンドティーが美味しい!

最近では、紅茶と緑茶を合わせて作るブレンドティーを楽しむ人が増えているようです。簡単に作れて深みのある味わいのブレンドティーのレシピをご紹介します。

紅茶と緑茶のブレンドティーの作り方

紅茶と緑茶をまぜてみようと思ったことがある人はあまりいないのではないでしょうか?意外に美味しいので、ぜひ一度試してみてください。

用意するもの

  • お好みの紅茶のティーバック1個
  • 緑茶のティーバック1個
  • 熱湯(96~98℃)600cc

作り方

  1. ティーポットに熱湯をいれて、紅茶のティーバッグから先に入れます。
  2. 1分程してから緑茶のティーバックを入れ、更に1分程度蒸らしてから2つのティーバッグを引き上げるだけで出来上がりです。
  3. 各ティーバッグの蒸らす時間をそれぞれ変えてみると、色々な味のブレンドティーが楽しめます。

カフェインは高温で抽出されやすいという特徴があるため、カフェインを少なくしたい方は熱湯の温度を下げてみるとよいでしょう。また、最近では紅茶・緑茶ともに水出し用のティーバッグなども販売されているため、これらを使うのもおすすです。

紅茶や緑茶を楽しみながら健康になろう

コーヒーが苦手という人は少なからずいますが、緑茶や紅茶が嫌いという人は少ないのではないでしょうか。

緑茶のペットボトルの普及によって、最近では急須を使ってお茶を入れる人がほとんどいなくなったと言われています。

ペットボトルの緑茶や紅茶にもカフェインやカテキンなどの健康成分は含まれていますが、やはり摘み立ての緑茶やフレーバーティーには敵いません。

また健康成分だけではなく、新茶やお好みの紅茶葉の香りを楽しみながら、ゆっくりとお茶を入れる楽しみも捨てがたいものです。たまにはゆっくりとお茶を入れるゆとりの時間を持つことも大切ですね。

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