コーヒーの抽出は奥が深い。お湯の温度や抽出時間が味に与える影響とは?

2020.02.13

さまざまなコーヒーの抽出方法を知っていても、どんな味になるのかということまでは知らない人の方が多いのではないでしょうか。この記事では、コーヒーの抽出方法や自分好みのコーヒーが入れられるお湯の温度や抽出時間をご紹介していきます。

コーヒーの抽出方法ってどのくらいあるの?

コーヒーの抽出方法はさまざまなものがあります。まずはどんな種類があるのか見ていきましょう。

一般的な『ペーパードリップ』

コーヒーを淹れるといえば、ペーパードリップを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ドリッパーに専用のペーパーフィルターを敷き、その上にコーヒーの粉を入れ、お湯を注いで抽出します。最近はドリッパーがなくても、カップに直接つけるだけで1杯分だけすぐに抽出できるタイプのドリップコーヒーもたくさん出ています。

ペーパードリップは、最もシンプルでポピュラーな抽出方法といってもいいでしょう。ただし簡単とはいえ、ただお湯を注げばいいというわけではなく、おいしく淹れるコツがあります。

少量のお湯で蒸らすのがコツ

ペーパードリップでコーヒーを抽出する場合、いきなり大量のお湯を注ぐのではなく、ドリップする前に少量のお湯を入れて蒸らすのがコツ。これにより粉全体にお湯をいきわたらせ、均等に味が抽出できるようにする準備ができるという訳です。また、お湯を注ぐときは細めに一定のペースで注ぐことで、ムラなくコーヒーの味わいを引き出すことができます。

ちなみに紙ではなく布のフィルターを使用するドリップ方法を、ネルドリップといいます。ペーパードリップよりも抽出のスピードがあがるため、粗めに挽いた豆を使い、ゆっくり抽出するのがポイントです。

まるで科学の実験『サイフォン式』

サイフォンは喫茶店やコーヒー専門店で使われている、まるで理科室にある実験器具を思わせる抽出器です。フラスコのような形をした耐熱ガラスで作られた容器が2つついています。上の部分をロート、下の部分をフラスコと呼び、気圧を利用してコーヒーを抽出します。

下の部分のフラスコでお湯を沸かし、蒸気をコーヒー豆が入ったロートにためていき、火を止めると蒸気がなくなり気圧が下がるので、コーヒーの粉とお湯が分離され、フラスコにコーヒーが抽出されるという仕組みです。

簡単なのにプロの味?『フレンチプレス』

バリスタにも人気のフレンチプレスは、手軽なのに本格的な味わいが実現できると人気の抽出方法です。ポットにコーヒーの粉とお湯を入れ、抽出した後でフィルターを押し入れることで粉とコーヒーを分離させる抽出方法で、紅茶を淹れるときにも使われています。

コーヒーの粉がお湯に触れている時間が長いため、コーヒーがしっかりと濃いめに抽出され、風味が強く出やすいのが特徴です。バリスタが愛用しているというと扱い方が難しいイメージがありますが、フレンチプレスなら特別なコツがいらないので初心者でも使いこなせます。

【関連記事】難しそうに見えて実は初心者向き!コーヒーを【フレンチプレス】で楽しもう

コーヒーを抽出するときのお湯の温度は?

コーヒーを抽出するのに適したお湯の温度は80~90℃といわれています。温度が高いと苦味が強く濃度も高くなります。逆に温度が低いと酸味や甘味を強く感じることができ、まろやかになり濃度が低くなります。自分の好きな味でお湯の温度を変えてみるのもいいでしょう。

また、ローストの仕方でお湯の温度を調節するのも大切です。浅煎りや中煎りは味が出にくいので温度の高いお湯がおすすめです。一方、深煎りは元々苦味が強めなので低い温度のお湯で淹れるといいでしょう。

コーヒーの味は抽出時間でも変化する

ペーパードリップは一般的に、3分ほどで抽出するのが理想といわれています。コーヒーは最初に酸味が抽出され、あとから苦味が抽出されるのです。そのため、時間をかけすぎるとたとえ低い温度のお湯で淹れても、苦味が強くなってしまうことがあります。

さらに、苦味が強いだけならコーヒー本来のおいしさは守れますが、抽出時間が長すぎると苦味のあとに雑味が出てしまうので注意してください。雑味とはコーヒー本来の味わいでない、不愉快なえぐみや渋みのことをいい、抽出時間が長すぎることで美味しくないコーヒーができてしまいます。

自分好みのコーヒーを抽出しよう

奥が深いコーヒーの抽出について簡単に解説しました。コーヒーの味は、抽出方法やお湯の温度、時間でも変化します。同じ豆を使っているのに味に差が出るのはそのため。自分好みのおいしいコーヒーが抽出できる方法や温度、時間を研究してみましょう。

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