オクトモアとはどんなウイスキー?世界最強のピートを追求する超個性派の魅力

2020.02.06

ウイスキーの中でも世界で一番スモーキーでピートがきついと言われているオクトモア。なんといってもこのピートを焚いた煙たい香りは独特で、好みが分かれるウイスキーとも言われています。この記事では「世界最強のウイスキー」オクトモアの魅力に迫ってみたいと思います。

オクトモアとは?

オクトモアとは、強烈なピート香と個性的なスモーキーフレーバーが特徴のシングルモルトスコッチウイスキーです。ピーティなウイスキーといえば真っ先に名前の挙がる「アイラモルト(※スコットランドのアイラ島で蒸溜されるシングルモルト)」の中でも、特に個性的で刺激が強い銘柄として知られています。

世界一ピーティーでスモーキー?

オクトモアは、スコットランドのアイラ島にある『ブルイックラディ蒸溜所』で製造されているウイスキー。アイラモルトの特徴といえばなんといっても「強烈なピート香」で、『ラフロイグ』『ボウモア』『アードベッグ』など数多くの有名銘柄があります。そんな数々の銘柄を抑え、オクトモアは「世界最強にピーティー」と評されるほど、強烈にスモーキーな味わいが魅力となっています。

フェノール値はダントツの1位

ウイスキーのスモーキーさの度合いを表す化学的数値として、『フェノール値(ppm)』という指標があります。これは、ウイスキーの原料となるモルトに関し、ピートの風味を醸し出す「フェノール性化合物」がどの程度含まれているかを示す数値であり、一般にこの値が高いほどピーティでスモーキーな風味が醸成されやすいといわれています。

さきほど挙げた、スモーキーといわれるいくつかの銘柄を例にとってみると、アイラモルトの王様と呼ばれる『ラフロイグ』で40ppmくらい、強烈なピート香で有名な『アードベッグ』で55ppmくらいといわれています。そんな中、オクトモアのフェノール値はなんと「100ppm以上」と、群を抜いて高い数値を誇っています。

とにかくピートの強さにこだわって作られたオクトモアは、まさに、オクトモア自身が標榜する通り『スーパー・へビリー・ピーテッドモルト』と呼ぶにふさわしい味わいといえるでしょう。

オクトモアの歴史

オクトモアという名前は、蒸溜所のある村の名前に由来しています。ブルイックラディ蒸留所の歴史は古く、1816年に操業を開始しており、オクトモアのほかにも『ブルイックラディ』『ポートシャーロット』という2つのシングルモルトの銘柄を販売しています。

オクトモアができたのは2002年のこと。世界一ピーティでスモーキーなウイスキーを作りたいという構想の下、この銘柄は初めて世に送り出されました。最初のバッチで作られたオクトモアのフェノール値は、80.5ppmだったといわれています。ここからさらに改良を重ね続けたオクトモアは、現在では200ppmを超えるほどのウイスキーを製造するなど、「世界最強」の名を今も守り続けています。

オクトモアのオススメの銘柄

そんなオクトモアには、どんな銘柄があるのでしょうか?数種類ある中でも代表的なラインナップをご紹介します。

オクトモアの代表的なラインナップと表す数字

オクトモアの銘柄名の中には、銘柄名の後に数字が付いているものがあります。この数字が表す意味について解説します。

「09」や「08」はエディション番号を表しています。オクトモアは、できるだけ強いピート香を醸し出すためにバッチごとに改良を繰り返しており、その味わいはその度ごとにまちまちです。そのため、オクトモアには「一定の品質を保った定番品」といった概念がなく、製造されたウイスキーにはバッチ単位でエディション番号を付与して管理されます。

エディション番号に続く「.1」~「.4」は使用している原酒や大麦を指します。「.1」~「.4」までの意味は以下の通りとなります。

  • 「.1」… バーボン樽で熟成した原酒を100%使用している
  • 「.2」… ワイン樽で熟成した原酒がブレンドされている
  • 「.3」… オクトモアの農場で採取された大麦を使用している
  • 「.4」… 新樽(ヴァージンオーク)で熟成した原酒を使用している

これらの数字の意味を理解しておくと、おおよその区別がつくようになるでしょう。これらを踏まえて、以下ではオクトモアの銘柄を2つご紹介していきます。

オクトモア09.1 スコッティッシュバーレイ

『オクトモア09.1 スコティッシュバーレイ』は、2012年のバッチで製造されたバーボン樽熟成原酒100%使用のオクトモアになります。フェノール値は156ppmと、一般に「非常にピーティ」とされるウイスキー(~50ppm)の3倍以上というから驚き。

アルコール度数も59%と非常に高く、まさに最強の個性を堪能できる一本です。オクトモアの代名詞であるピート香とスモーキーさはもちろんのこと、バニラやカラメルのような奥深い甘みも持ち合わせ、複雑な味わいを楽しめます。

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オクトモア10年

ほとんどの場合長期熟成をほどこさず、短期熟成のままボトリングを行うことでも知られるオクトモアは、過去3回だけ「10年」を限定発売しています。単純な希少価値という意味でも、オクトモアの哲学という意味でも、珍しい一本と言えるでしょう。

短期熟成の荒々しい個性が際立つオクトモアとは異なり、長期熟成から生まれる深みと芳醇さがあり、まるで煙を飲んでいるかのような強いピート香の中に、ビターチョコレートのようなコクのある甘み、焚火のような香ばしさを感じます。

ご紹介するのは2006年蒸溜・2016年にボトリングされたセカンドエディションで、アルコール度数は57.3度、フェノール値は167ppm。2011年のファーストエディション、2019年のサードエディションと飲み比べてみるのも面白いかもしれません。

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オクトモアのオススメの飲み方

そんなオクトモアを堪能するには、どのようにして飲むのが良いのでしょうか。おすすめの飲み方はこちらです。

スモーキーさをダイレクトに感じるストレート

オクトモアのもつ最大の魅力であるピート香とスモーキーさをダイレクトに感じるためには、なんといっても「ストレート」で飲むのが一番です。香りが広がりやすい小さなチューリップ型のストレートグラスで、ぜひそのままのオクトモアの味わいを堪能してください。

トワイスアップやロックも香りが広がりやすく美味しい飲み方ではありますが、せっかくオクトモアを手に入れたなら、最初の一杯はぜひストレートで「世界最強のピート香」を味わってみましょう。

希少価値が高いオクトモアはワンランク上のウイスキー

オクトモアはその強すぎる個性から、好き嫌いがはっきりと分かれるウイスキーでもあります。価格も高く、ウイスキー初心者の方にはあまりおすすめできない銘柄でもありますが、アイラモルトなどスモーキーなフレーバーが好みのウイスキー通にはぜひ一度味わってみてほしい銘柄です。その芳醇なワンランク上の味わいをぜひ、試してみてはいかがでしょうか。

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