麻雀には、一般的なルールでは約40種類の役があります。そのなかでも、最高得点の役が役満です。役満を出すのは難しいと言われていますが、どのくらいの出現率なのでしょうか?役満の種類と頻出率について紹介します。
いつかは上がってみたい麻雀の役満
麻雀を楽しむ大人の男性にとって、いつか役満で上がるのが夢という人も多いのではないでしょうか?
役満は、麻雀における最高得点の役です。万が一、自分がゲーム途中で最下位でも役満を出して上がれば、一気に逆転する可能性もあります。
ここでは、麻雀の役満について解説します。
役満はこんなに高い点がつく
役満は、約40種類ある麻雀のなかでも、最も高い点数がもらえる役です。親であれば4万8000点、子であっても3万2000点に設定されています。
満貫の親の点数が1万2000点、子の点数が8000点なので4倍の点数がもらえます。
三麻では役満が出る確率がアップ
一般的に、麻雀は4人でプレイすると思われていますが、3人でプレイする『三麻』もあります。関西では、4人でプレイするよりも、この三麻の方が人気が高く主流と言われています。
また、三麻専門の雀荘も存在しており、多くのオンライン麻雀でも採用されるルールです。
ここでは、三麻について解説します。
三麻とは
三麻とは、3人で麻雀をプレイするため、4人の麻雀とは基本ルールが大きく異なります。三麻のルールも、地域によっても異なることもあります。
三麻は、1人少ないため面子は東家・南家・西家の北を除いた3人で行います。プレーヤーが3人しかいないため、もちろん東場も南場も3局までです。
2~8の萬子(マンズ)を除いた全108牌を使用してプレイします。牌の種類が少ないため、清老頭や四暗刻、国士無双といった役満の出現率が高くなります。
役満を出してみたい人は、ぜひ、三麻で麻雀を打ってみましょう。何回か打っているうちに役満が出るかもしれません。
1度は目にできるかもしれない役満出現確率
役満は難易度が非常に高く、なかには実力とは全く関係なく運だけで成立する種類もあります。
全部で役満はいくつか種類ありますが、それぞれの役がどれくらいの確率で出現するのか気になる人も多いのではないでしょうか?
ここでは、一般的な役満のそれぞれの出現確率について紹介します。
麻雀ゲームに見る役満の出現データ
麻雀ゲームの『麻雀ロワイヤル』での2014年8~10月までの公式戦における全上がり回数416万5642回のうち、主な役満が出現した確率は下記のとおりです。
役満 | 出現回数・出現確率 |
四暗刻(スーアンコー) | 1656回・0.04% |
国士無双(コクシムソウ) | 1171回・0.03% |
大三元(ダイサンゲン) | 829回・0.02% |
字一色(ツーイーソー) | 127回・0.00% |
清老頭(チンロウトウ) | 65回・0.00% |
わずかな確率でもチャンスは訪れる
上記の結果のとおり、役満の出現確率はとても低いです。しかし、まったく出現しないというわけではありません。
何度も麻雀を打っているうちに、いつかは役満のチャンスは訪れるのです。いつか訪れるかもしれない役満のチャンスを見逃さないように、しっかりと役満についての知識を身に着けておきましょう。
高出現率トップ3の役満を解説
役満はどれも難易度が高く、出現率も低いです。しかも、役満の出現率は、それぞれの役によっても異なり、出やすかったり出にくかったりするのです。
上記で紹介した出現率の高いトップ3の役満である四暗刻・国士無双・大三元は、『役満御三家』とも呼ばれています。
ここでは、役満御三家をそれぞれ詳しく解説します。
4つの暗刻で成立 四暗刻
四暗刻は、門前にて面子をすべて4組の暗刻(ツモで集めた刻子のこと)でそろえて成立する役です。役満のなかでも出現率が最も高い四暗刻ですが、4つの刻子をツモだけで集めるのはとても難しいです。
そのため、集めている途中で、鳴いてトイトイに移行してしまったり、三暗刻で満足してしまったりして役満を逃してしまう人も多くいます。
しかし、役満のなかでは最も高い出現確率の役なので、試してみる価値は十分にあります。
上がりの常識を外れる 国士無双
麻雀を打っている人ならば、誰もが1度は聞いたことがある役満の国士無双は、普通の役では見られない形が特徴です。
麻雀の役の基本形は、刻子(または槓子)と頭を作ります。しかし、国士無双は全7種類ある字牌、そして数牌の1と9をそれぞれ1牌ずつ集めます。
さらにそれらの集めた牌のどれかを対子にすれば成立します。使える牌の種類が多いことから、出やすい役満と言われています。しかし、その特殊な形から、手作りに失敗したときには立て直しが効かないため、狙うときは注意しましょう。
条件が少ない 大三元
大三元は、三元牌のすべての種類の牌を、刻子または槓子でそろえます。鳴いてもOKなうえに、役満の中では使う牌の種類が最も少なく、条件も少ないのが特徴です。
しかし、自分ではなく他のプレーヤーが大三元を狙っている可能性があるときには、他の役満ではあまり見られない『包則』という責任払いのルールがあるので注意しましょう。
3つの三元牌のうち、2つをポンして完成させている人に、3つ目の三元牌をポンさせた人には、その人の大三元が成立したときにペナルティーが発生します。
プレーヤーに振り込んだ場合、もしくはツモ上がりされた場合には、全額支払わなければなりません。また、誰か他のプレーヤーが振り込んだとしても、最後のポンをさせて大三元の成立を手助けした責任として半額を支払う必要があります。
激レア役満の上がり確率
出現率が低い役満のなかでも、激レアと呼ばれている役満があります。ここでは、激レア役満の種類を出現率とともに紹介しましょう。
もはや人生で1度は見られるか?というレベル
長年麻雀をやっている人でも、まだ見たことが無いというほどの激レアの役満があります。
こちらでも、麻雀ロワイヤルでの2014年8~10月までの公式戦における全上がり回数416万5642回における激レア役満は下記のとおりです。
役満 | 出現回数・出現確率 |
地和(チーホー) | 49回・0.00% |
緑一色(リューイーソー) | 46回・0.00% |
九連宝燈(チューレンポウトウ) | 25回・0.00% |
天和(テンホー) | 17回・0.00% |
四槓子(スーカンツ) | 3回・0.00% |
生放送中に天和が出現
416万5642回もの上がりのなかでも、わずか50回未満しか出現しない激レア役満は、毎日麻雀を打つプロの雀士であっても、実際に上がった経験をした人は20人に1人いるかどうかと言われています。
そんな激レア役満の1つである天和(テンホー)で上がった奇跡の瞬間を収めた動画を紹介します。天和とは、親のプレイヤーが、配牌の時点で上がっている状態になることであり、計算上では実に33万分の1という確率になります。
こんな確率を、動画を撮っている生放送中に成し遂げるというのは奇跡といっても過言ではありません。ぜひチェックしてみてください。
最も難しい役満『四槓子』でアガるには
麻雀ロワイヤルでの2014年8~10月までの公式戦における全上がり回数416万5642回でわずか3回という最も出現確率が低かった四槓子(スーカンツ)を出すことは、現実的に可能なのでしょうか?
まずは、四槓子について説明します。四槓子は、カンを4回行って4組の槓子を作ることで成立する役満です。4組の槓子の作り方は、鳴いて他プレーヤーからもらう(明槓)形でも、ツモで集めても(暗槓)どちらでもOKです。
ただし、カンは1局のなかで、全プレーヤー合わせて4回までと決まっているので注意しましょう。四槓子をアガるためには、「4回のカンができる手牌であること」に加え、「他家が一度もカンをしないこと」も条件に入るということになります。
それだけではありません。カンをすれば当然、自分の手牌が相手にバレることになります。四槓子が近づいていくにつれ、他家も警戒し、危険な牌を切らなかったり、自分もわざとカンをしたりして、役満の成立を阻止しようとしてくるでしょう。完全に運によって成立が決まる天和とは異なり、四槓子で上がるためには他のプレイヤーとの駆け引きも関係してきます。
このような理由から、四槓子はものすごく出現頻度の低い役満なのです。狙っていっても、上がれる可能性は限りなくゼロに近いといえます。
意識するのは出現率の高い役満のみで十分
役満をいつかは出してみたい!と考えている大人の男性は、まず比較的出現率の高い『役満御三家』を意識して打ってみましょう。
それ以外の役満は、出現率が大幅に低くなるため現実的に上がれる可能性はさらに低いです。出現率の高い役満のみで勝負したほうが得策と言えるでしょう。