迎え酒は二日酔い対策にNG!知らないと怖いリスクとは

2020.01.21

迎え酒を知っていますか?古くより二日酔いに効くとされ、日本では広く知られている風習ですが、これは間違った認識であり、二日酔いに対する正しい対処法ではありません。この記事では迎え酒と二日酔いの関係について、本当のところをご紹介していきます。

迎え酒とは?

『迎え酒』とは、飲みすぎてしまった翌日など二日酔いで体調が悪いときに、さらにお酒を飲むことで二日酔いを治そうとする行為のことを指します。正確な由来は不明ですが、日本では江戸時代にすでに「二日酔いを治すために迎え酒をする」という風習があったとされ、古くからある文化だということがわかります。

しかし、いくら昔からある文化とはいえ、お酒で気持ち悪くなっているところにさらにお酒を入れるというのは、本当に二日酔いに効くものなのでしょうか?

二日酔いに迎え酒はよくない

結論からいうと二日酔いに迎え酒はよくありません。その理由を、二日酔いになる原因から探っていきましょう。

二日酔いになる原因は?

二日酔いになる原因は、アルコールの分解できる量や速度に関係しています。アルコールの20%は胃で吸収され、残りの80%は小腸で吸収されるといわれており、吸収されて血液で運ばれたアルコールは90%が肝臓で処理されます。

アルコールの処理には2段階あり、最初にアルコール脱水素酵素であるADHがアルコールをアセトアルデヒドに変えます。その後、アセトアルデヒド脱水素酵素であるALDHがアセトアルデヒドを無害な酢酸に変えてくれるのです。つまり、アルコール→アセトアルデヒド→酢酸という処理を経ることで、アルコールが正しく代謝されるというわけです。

この時の過程で生じるアセトアルデヒドには毒性があり、頭痛や吐き気などの体調不良を引き起こすといわれています。これが二日酔いの原因で、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きが間に合わず、身体の中にアセトアルデヒドが残されてしまうことで体調不良に陥るのです。

迎え酒で二日酔いは治らない

こう考えると、二日酔いに迎え酒をするというのは効くどころかかえって悪影響であることは明白です。ただでさえアルコールの分解が滞っているところに、追加でアルコールを入れれば、ますます二日酔いがひどくなるだけでしょう。

「二日酔いに迎え酒が効く」という迷信は、アルコールを飲むことで麻酔をしたような感覚になり、頭痛や吐き気などが一瞬収まったように感じることから生まれた錯覚と考えられています。迎え酒は体内のアルコールとアセトアルデヒドが増えることにより、むしろつらい症状を長引かせる原因となります。

迎え酒はアルコール依存症の可能性も?

迎え酒がやめられないという人は、アルコール依存症になる可能性もあります。二日酔いの辛さから逃れるため、症状が出るたびに迎え酒をしていては、アルコールが手放せなくなってしまいます。

二日酔いの症状がでたときは、迎え酒ではなく、水分補給や休息をとることで自然に抜けるのを待つか、どうしても苦しいようなら二日酔い用の薬を飲むようにしましょう。

どうしても辛さをまぎらわすために迎え酒をしてしまうという人は、本人も気づいていないうちに、アルコール依存症に陥る兆候を示している可能性もあります。そのような場合は、一度病院に行くことも検討した方が良いかもしれません。

迎え酒は二日酔い悪化の原因

迎え酒と二日酔いの関係をご紹介しました。迎え酒をすることで二日酔いが一瞬楽になるかもしれませんが、それは症状を先延ばしにしているだけで、治るわけではありません。

まずは自分が二日酔いにならず飲める量を把握し、事前に予防しましょう。それでも二日酔いになってしまった場合は、食事や飲み物に気をつけ、治らないときはお酒ではなく薬を飲むのが適切な対処といえます。

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