競馬の払戻率って何%か知ってる?JRAと地方競馬それぞれの違いを解説

2018.12.06

競馬の払戻率は一体何%ぐらいなのでしょうか?売上金のどれぐらいが国や自治体に回り、どれぐらいが馬券購入者に払戻されるのか、気になるところです。JRAや地方競馬の、払戻率や計算の仕方について解説していきます。

払戻金の仕組み

競馬の払戻金はどのような仕組みになっているのでしょうか。また、国庫にはどれぐらいの割合が入るのでしょう。気になるその辺の仕組みをまとめてみました。

競馬の控除率は20~25%

日本の公営競技(他には競輪・競艇など)は控除率をおおむね25%程度に設定し運営されています。JRAは2018年現在、各投票法の払戻率を70〜80%に設定しています。『JRAスーパープレミアム』は特例として、すべての投票法で80%の設定です。

競馬全体の控除率、すなわち売上げから払戻しを差し引いた残りの割合は、だいたい20〜25%といったところになるでしょう。馬券の購入者側から言うと、約75〜80%が払戻されているのです。

内容は国庫納付や経費、賞金など

控除された25%は、どのように振り分けられるのでしょうか?中央と地方でも大きく異なります。地方競馬は地方自治体の運営なので、収益は自治体に入ります。ところが、JRAは公営競技団体の中で、唯一国が全額出資して設立されています。

よって収益の一部は国庫に入ります。これを『国庫納付制度』と呼びます。この制度はさらに『第一国庫納付金』と『第二国庫納付金』に別れます。『第一』では開催ごとに売上げの10%が納められます。いわゆる消費税のようなものだと解釈できそうです。

馬券的中者に75%を払戻し、10%を国に納め、残りは15%です。ここからレース賞金や開催にかかる諸々の経費、人件費を差し引いた最終的な余剰金の半分が『第二国庫納付金』として納められます。第一が消費税としたら第二は法人税のようなものです。

払戻率とは?

競馬の払戻し率とは何でしょう。それは勝馬投票券の売上げ全体を分母として、そのうちどれほどの割合を、的中した券の購入者に配当するかということです。その反対は控除率です。競馬場の取り分の割合を意味します。

2014年に現在の払戻率へ変更

JRAは『競馬関係法令』の一部改正に伴って、2014年6月7日以降の中央競馬での払戻率を現行の払戻率に変更しました。各投票ごとの払戻率を確認しておきましょう。

単勝や複勝、ワイド等は高めの払戻率

もっとも基本的な投票法である『単勝』『複勝』は、どちらも80.0%の設定です。『枠連』『馬連』『ワイド』は77.5%となっています。このあたりまでは、高めの払戻率だといってよいでしょう。

3連複、3連単やWIN5は70~75%

『馬単』『三連複』は75%で、平均的な払戻率です。『三連単』は72.5%、『WIN5』は70.0%に落ち着きます。

払戻金の計算方法

払戻金の計算方法は『競馬法施行規則』の第9条第1項で定められた下記の計算式で算出した額を、当該の勝馬に対する各勝馬投票券の券面の金額に按分して決まります。

(W+D/P)×R+A/P

  • W : 勝馬に対する馬券の券面金額合計
  • D : 勝馬以外の出走馬に対する馬券の券面金額合計
  • P : 勝馬の数
  • R : JRAが投票法ごとに定めている払戻率(前述)
  • A : WIN5でキャリーオーバーがある場合の金額

地方競馬の払戻率

JRA以外の競馬場、つまり地方競馬場における払戻率はJRAとはまた違います。また競馬場ごとにも違いはあります。主だったところを確認してみましょう。

大井競馬場の例

東京シティ競馬(TCK)の愛称で親しまれている大井競馬場では、2014年4月20日以降、下記の払戻率に変更されています。

『単勝』『複勝』は、どちらも80.0%の設定です。『枠複』『枠単』『馬複』『馬単』『ワイド』は75.0%となっています。『三連複』『三連単』は72.5%です。

JRAとは少し違いがありますが、共通するところは的中率が高い投票法のほうが払戻率も高くなるという部分です。

名古屋競馬場の例

土古競馬場とも呼ばれ、『金シャチけいばNAGOYA』のキャッチコピーで知られる名古屋競馬場では、2014年4月21日以降、下記の払戻率に変更されています。

『単勝』『複勝』は、どちらも80.0%の設定です。『枠複』『馬複』『馬単』『ワイド』は75.0%となっています。『三連複』『三連単』は72.5%です。大井競馬場と比べて『枠単』がないだけです。ここでも的中率が高い投票法が払戻率も高くなります。

的中率の高い馬券ほど払戻率が高い

中央競馬および地方競馬の、払戻率や計算の仕方について紹介しました。払戻率は70~80%の範囲で投票法別に定められています。

中央と地方では微妙に投票法と率の設定が違います。しかし全体的な傾向としては、的中率が高い投票法のほうが、払戻率も高く設定されています。

それぞれの投票法に、それぞれの楽しみ方があると思われます。ここで紹介したような予備知識を増やして、よりいっそう競馬を楽しみましょう。

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