『世界5大ウイスキー』とは?ウイスキー通なら知っておきたい味や製法の違い

2020.01.15

お酒の愛好家の間では広く知られている世界5大ウイスキー。その名の通り、ウイスキーの中でも特に世界的な評価が高い産地のものを指す総称で、これらのウイスキーは確かなクオリティで人気を集めてきました。その魅力をご紹介します。

世界5大ウイスキーとは?

ウイスキーは、15世紀から16世紀にかけてスコットランドやアイルランドで誕生したとされています。

大麦などの穀物を糖化・発酵させて蒸留した「蒸留酒」と呼ばれるタイプのお酒で、樽で長い時間熟成させることで豊かな風味や独特の飲み味が生まれるのが特徴です。

ストレートや水割り、ロックなど飲み方はさまざまで、日本では炭酸水で割るハイボールも広く人気を集めています。

そんなウイスキーの中でも、特に評価が高い5つの産地のものは「世界5大ウイスキー」として人気を集めてきました。ウイスキーとしての王道をゆく確かなクオリティの世界5大ウイスキーは、ウイスキー初心者にもおすすめとされています。

世界5大ウイスキーの産地と特徴は?

お酒好きの方はもちろん、これからウイスキーの味を知っていきたい方にもおすすめの世界5大ウイスキー。その産地ごとの特徴を見ていきましょう。

アイリッシュ・ウイスキー

世界のウイスキーの中でも特に長い歴史を持つアイリッシュ・ウイスキーは、アイルランドで作られるウイスキーです。蒸留をくり返すことですっきりとした飲み味が生まれているのが特徴で、ウイスキーに慣れていなくても飲みやすいと言われています。

そのまま飲むのはもちろん、コーヒーと合わせたカクテル「アイリッシュ・コーヒー」もアイリッシュ・ウイスキーならではのカクテルとして人気です。

有名な銘柄に、『ジェムソン』『ブッシュミルズ』『タラモア デュー』などがあります。

スコッチ・ウイスキー

スコットランド発のスコッチ・ウイスキーは、アイリッシュ・ウイスキーと並んで最も歴史のあるウイスキーとして知られています。

麦芽を乾燥させる過程でピート(泥炭)を使って香りづけされたものが多く、「薬のよう」などと表現されるスモーキーな香りが特徴です。このように個性の強い独特の味わいですが、このクセこそがスコッチ最大の魅力なのです。

日本のウイスキー作りはスコッチに倣って始まったともいわれており、日本で最も人気のあるタイプといってもいいかもしれません。日本でよく知られる定番銘柄や高級銘柄は多くがスコッチに属しており、ブレンデッドウイスキーでは『ジョニーウォーカー』『シーバスリーガル』『バランタイン』など、シングルモルトでは『マッカラン』『グレンフィディック』『ハイランドパーク』『ラフロイグ』などが有名です。

アメリカン・ウイスキー

アメリカで作られるアメリカン・ウイスキーは、主な生産地がケンタッキー州やテネシー州といった、中緯度の内陸部になります。そのため、寒さが厳しく気温が一定のアイルランドやスコットランドとは違い、寒暖差の激しい気候の中で熟成されることで、ひと味違う仕上がりになっています。

アメリカン・ウイスキーといえば、主な原料としてトウモロコシを使ったバーボン・ウイスキーが有名で、内部を焦がしたオーク樽でウイスキーを熟成させることで生まれるユニークな香ばしさと甘さも特徴です。

ほのかな甘みが感じられ、ウイスキーを飲み慣れない方でも水割りやハイボールなどにすれば飲みやすくとっつきやすいでしょう。こちらも有名銘柄の目白押しで、代表的なものに『ジャックダニエル』『ジムビーム』『ワイルドターキー』『I.W.ハーパー』『メーカーズマーク』などがあります。

カナディアン・ウイスキー

カナダで作られるカナディアン・ウイスキーは、ライトでサラっとした味わいが特徴の、非常に飲みやすいウイスキーです。

クセがかなり少なくシンプルなウイスキーの味わいを楽しめるため、ウイスキー慣れしていない方でも手を出しやすく、カクテルのベースとして活用されることも多くあります。初めてウイスキーを飲むときのチョイスとしてもおすすめのタイプです。

有名な銘柄に『カナディアンクラブ』『クラウンローヤル』などがありますが、スコッチやバーボンに比べると、日本での知名度にはやや劣るかもしれません。

ジャパニーズ・ウイスキー

日本で作られるジャパニーズ・ウイスキーも、世界5大ウイスキーのひとつに数えられています。ジャパニーズ・ウイスキーはスコッチが源流とされていますが、その型にとらわれることなく、実に多種多様なウイスキーが発売されています。

その味わいは繊細で奥深く、豊かな四季と独自の文化を持つ日本らしい柔らかな仕上がり。有名銘柄の多くは、日本人の好みに合うようにブレンドされているものが多いので、私たち日本人にとって飲みやすいウイスキーと言えるでしょう。

有名な銘柄に、『山崎』『響』『白州』『余市』『ザ・ニッカ』などがあります。

日本が誇るジャパニーズ・ウイスキー

前述のように、世界5大ウイスキーのひとつとされているジャパニーズ・ウイスキー。その中でも日本のウイスキー作りの原点ともいわれ、国内有数のウイスキーの産地として知られるのが、北海道にある余市町です。

この地域の風土はスコットランドと近く、ウイスキー作りに向いているとされてきました。本場スコットランドでウイスキー作りを学び、この地で理想のウイスキーを追求したのが、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏。彼はNHKの連続テレビ小説「マッサン」のモデルとなった人物でもあります。

すでに国産ウイスキー作りの先駆者として様々な功績を残していた竹鶴氏により研究が重ねられた結果、現在のジャパニーズ・ウイスキーの原型が誕生。スコッチ・ウイスキーのような複雑な味わいを持ちながらも、クセが少なく飲みやすいのが特徴です。

日本のウイスキーは、近年世界中にその品質が認知され、一時期は大ブームとなって品薄が続くほどでした。現在でも、原酒不足からヴィンテージものは生産が少なく、プレミア化している銘柄も多数。まさに日本が世界に誇れるウイスキーといえるでしょう。

世界5大ウイスキーの魅力を知ろう

ウイスキーを飲もうと思っても、初心者の方はどう選べばいいのか悩んでしまったり、好みの味のタイプに迷ってしまうかもしれません。そんなときには、まず世界5大ウイスキーを理解したうえで、産地を意識しながら飲んでみるのが一番です。

産地ごとに個性がかなり違うので、ウイスキーのさまざまな一面を知ることができるでしょうし、自分の好みのタイプを把握することにもつながります。それぞれの国や産地が誇るウイスキーの魅力を、ぜひ体感してみてください。

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