コーヒー豆の種類は、品種と産地で見分ける!好みの味の見つけ方

2020.01.02

コーヒーの豆の種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからないということはありませんか?コーヒーの種類や味を決める要素は様々ですが、品種の違いと産地の違いに注目して、好みの豆の種類を見分ける方法を紹介します。

日本に流通する品種は、ほとんどアラビカ種

お米にジャポニカ米、インディカ米とあるように、コーヒーの豆にも品種があります。日本に流通しているのは、アラビカ種とロブスタ種(カネフォラ種とも呼ばれる)の2種類になります。

高品種といわれるアラビカ種

アラビカ種は、大粒でふっくらとした外観からもわかる通り、コーヒー豆の旨味を存分に蓄えており、一般に香りが高く美味な品種といわれます。そのため、日本に流通する高級コーヒー豆の多くはこのアラビカ種です。ただし難点としては、病気に弱く、一度にたくさん収穫できない(栽培性が低い)という点です。

一方のロブスタ種は、耐病性も高く、一度に多く収穫できるのが特徴。ただし味・風味の点ではアラビカ種に劣り、苦味も強いため、日本では主にインスタントコーヒーなどに使用されています。

アラビカ種をもとに派生した豆のブランドや種類

では、よく聞く、ブルーマウンテンやモカなどといった種類は一体何なのでしょうか?これは、アラビカ種の派生種となります(※)。日本のお米がジャポニカ米で、その派生種や品種改良を加えたものが、ササニシキやひとめぼれ、と言われる名前があるように、コーヒー豆もアラビカ種を元とした種類が無数に存在しているのです。

(※:ブルーマウンテンなどは、品種名であると同時に、ブランド名として扱われることもあります。たとえば「ブルーマウンテン」というブランドは、ジャマイカの特定地域で栽培されたコーヒー豆にしかつけることができませんが、同時に植物の品種名としての「ブルーマウンテン種」も存在しています。ここではあくまで、植物の品種名としてのコーヒーの種類について説明を加えています。)

アラビカ種の豆を生産している国

コーヒーの豆は主に、コーヒーベルトと呼ばれる赤道を中心とした地域で生産されています。日本で注目されている高品種のアラビカ種は、どの国で生産されているのでしょう。

世界生産量第一位のブラジル

世界のコーヒーの約3分の1を生産していると言われるブラジルは、ロブスタ種もアラビカ種も生産が盛んです。

最近では、世界的なコーヒーブームによって、各農園がアラビカ種を生産。ブンドノーボ種・カトゥーラ種などが主要銘柄で、味のバランスが取れた高品質なコーヒー豆を生産しています。他の品種とブレンドして使用されていることも多く、名前は一般にはあまり知られていないものの、意外に身近なコーヒー豆かもしれません。

コロンビア、インドネシアの豆も人気

豆の種類は、産地の気候や風土に合わせて味が変わったり、派生種が生まれたりします。ブラジルでは、多種多様な品種が生産されているのですが、他の国では、産地とブランド名が直結しているものも。

例えば、タンザニア産のキリマンジャロ、ハワイ産のコナコーヒー、イエメンやエチオピアで生産されるモカ、そのほか、インドネシア産ではマンデリンが有名です。これらはブランド名であると同時に、アラビカ種から派生した品種の違い、さらに栽培環境の違いもあるため、味わいもそれぞれ異なります。

コーヒー豆のお店によっては、産地も教えてくれるところがあるので、産地とブランド名との関係を聞いてみても興味深いでしょう。

コーヒー豆のチャートグラフ

コーヒーの豆が、品種や産地で味が違うことはわかりました。それでは、その数多くある種類の中から、どうやって好みの味を選ぶのか、二つの指針を紹介します。

一番わかりやすい、酸味と苦味の違い

コーヒーの味を選ぶときに使用される方法としてよく用いられるのが、縦横軸のあるチャートグラフをつくる方法。分かりやすい横軸は、「酸味」と「苦味」です。

もともとコーヒーは、コーヒーチェリーという果実の種を焙煎してコーヒー豆にするため、フルーティな風味と酸味があるものです。それを焙煎(加熱)することにより、香ばしさやコク、苦味を出すのです。そのため、一般に焙煎が浅いものは酸味が強く、しっかりと焙煎されたものは苦味がまさります。

「酸味」と「苦味」のバランスは、すべてのコーヒー豆に共通する要素のため、品種や産地ごとの違いを見分ける際にも指針にしやすいでしょう。浅煎りで酸味の強いものか、深煎りのしっかりした苦味のあるものか、まずは違いを感じて見ましょう。

もう一つの指針・まろやかさとコク

焙煎の度合いにもよりますが、品種の持つ味にも当然違いがあります。横軸が酸味と苦味なら、縦軸は「まろやかさ(甘さ、フルーティさ)」と「コク(芳醇さ、香ばしさ)」などになります。

つまり酸味の強いものでも、まろやかなものとコクのあるもの、苦味にまさるものでも、まろやかさとコクがあるもの、と大きく4タイプに分けることができるのです。この二つをキーワードに、自分の好みの味わいを見つけ、お店の人に相談するとぴったりの豆を選んでくれることでしょう。

一覧やグラフがつくられるほど複雑な豆の種類

ワインと同様に、品種や産地、製法などで味の変わるコーヒー豆。かといって、「ゲイシャ」「コピ・ルアク」「ドラジャ」など高級品ばかり選んで飲むこともできません。味の見分け方や産地の特徴をとらえ、自分の気分や季節に合わせて、自分の好みのコーヒーを選ぶようにしましょう。

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