バド・パウエルの名曲と名盤。偉大なジャズピアニストの魅力を解説

2019.12.18

20世紀半ばのジャズ発展期において、目ざましい活躍を見せた伝説的なジャズピアニスト、バド・パウエル。その鮮烈な名演の数々は、今もなお多くのジャズファンから支持を集めています。そんなバド・パウエルの魅力をご紹介します。

バド・パウエルの経歴と功績

多くの名演・名曲を残してジャズシーンに大きく貢献したバド・パウエル。その経歴や功績を見ていきましょう。

20世紀中盤のジャズシーンで活躍

1924年にニューヨークで生まれたバド・パウエルは、ピアニストの父やトランぺッターの兄を持つ音楽一家の出身です。その影響で幼少期からピアノに触れ、10代の頃にはピアニストとして活動を始めました。

1940年代後半からはジャズミュージシャンとしての最盛期を迎え、ピアニストとしてはもちろん、数々の名曲を作り上げる作曲家としても活躍。1960年代に入るとヨーロッパに拠点を移すなど、活発な活動を続けました。

その一方で、1950年代後半には中毒をきっかけとした病に苦しみ、精神障害を長く抱えることに。この頃の体調不良が後を引き、1966年に41歳の若さで死去しました。

活動期間はおよそ20年と短かったものの、その演奏は多くのジャズファンを魅了。彼のヨーロッパでの活動を原案に映画「ラウンド・ミッドナイト」が製作されるなど、注目を集め続けました。

ビバップスタイルの第一人者に

バド・パウエルの演奏スタイルの特徴は、正確なコードプレイを見せる左手と高速で旋律を奏でる右手のコンビネーション、そこから生まれる豊かなフレーズの数々にあります。

1940年代から流行し、モダン・ジャズの基礎となったアドリブ主体の「ビバップスタイル」の第一人者として広く知られており、ジャズシーンが大きな転換点を見せる中で最前線を走り続けました。

その演奏は、ブルーノート・レコードやヴァーヴ・レコードといった名門ジャズレーベルから作品として多数リリースされて今も聴かれ続けています。

バド・パウエルの代表的な名盤

バド・パウエルの作品は、今もジャズの名盤としてロングヒットを記録しています。その中でも特におすすめの、代表的なアルバムをご紹介します。

バド・パウエルの芸術

バド・パウエルのジャズピアニストとしての真髄が表れた、名盤中の名盤です。

確かなセンスとテクニックに満ちた名演が多数収録されていて、バド・パウエルの魅力を感じられる一枚としてはもちろん、「モダン・ジャズの金字塔となったアルバム」としても評価を集めてきました。

ジャズ史に残る名盤のひとつとして、必聴の作品です。

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ザ・シーン・チェンジス

バド・パウエルの作品の中でも、特にリスナーからの人気が高いアルバムです。

彼の代表曲「クレオパトラの夢」をはじめとした聴きやすい名曲が多く収録されていて、聴きやすい一枚に仕上がっています。

バド・パウエルの幅広い支持を確立したと言える名盤で、「ジャズピアノがどういうものか知りたい」という方が初めて手にするアルバムとしてもおすすめです。

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バド・パウエルのおすすめの名曲

優れたオリジナル楽曲の数々でも評価を集めてきたバド・パウエル。その代表曲をご紹介していきます。

クレオパトラの夢

アルバム「ザ・シーン・チェンジス」に収録された「クレオパトラの夢」は、バド・パウエルを象徴する代表曲のひとつです。

シンプルかつパーカッシヴなリズムの中でバド・パウエルのメロディアスな演奏が流れるこの曲は、ジャズ初心者にとっても聴きやすいナンバーとして人気を集め、ジャズのスタンダードナンバーのひとつとして支持されてきました。

バド・パウエルのサウンドに最初に触れる一曲としてもおすすめです。

ウン・ポコ・ロコ

こちらもバド・パウエルの代表曲のひとつ。スピーディーでスリリングな展開が緊張感を感じさせ、そんな中でもキャッチーさをも感じさせるナンバーです。

彼の真骨頂である高速シングルトーンが印象的で、どこか異国情緒を感じさせるエキゾチックなメロディ展開も魅力のひとつ。そのテクニックとセンスを思う存分味わえる一曲となっています。

バド・パウエルの名演を体感しよう

モダン・ジャズの魅力を知る上で、バド・パウエルは欠かせないミュージシャンです。

そのアルバムや楽曲を通して彼の名演に触れて、スリリングでセンスフルなジャズの世界を体感してみましょう。

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