チャーリー・パーカーの功績。モダン・ジャズの父の魅力を紹介

2019.12.14

ジャズの大きな転換期となった1940年代に大きな活躍を見せ、モダン・ジャズというジャンルの基礎を作ったアルトサックス奏者、チャーリー・パーカー。数々の名演を見せ、ジャズの発展において多大な功績を残した彼の魅力をご紹介します。

現代ジャズを築いたチャーリー・パーカー

チャーリー・パーカーは、現代のジャズのスタイルの基礎を築いたミュージシャンとして知られています。その経歴や影響を見ていきましょう。

「モダン・ジャズの父」として活躍

1920年にアメリカのカンザス州に生まれたチャーリー・パーカーは、サックス奏者として10代の頃から活動を開始。1940年代の半ばに音楽活動の最盛期を迎え、独自のセンスを発揮して注目を集めました。

いわゆる「ビバップ」と呼ばれるアドリブ主体のジャズ演奏スタイルを確立したミュージシャンの一人として知られており、現在の「個性を発揮して自由に演奏する」というジャズのかたちを築き上げたことから「モダン・ジャズの父」と呼ばれることもあります。

依存症やそれによる病気、衰弱などによって1955年に34歳の若さで早逝するも、ジャズファンの間で圧倒的な支持を集め続け、現在も人気ジャズミュージシャンの一人としてその名演が聴かれています。

後世のミュージシャンに多大な影響を与える

チャーリー・パーカーの確立した演奏スタイルや表現テクニックは後世のジャズミュージシャンからも絶大な支持を集めており、数多くの録音が研究・分析されてひとつのジャズ理論としても体系化されています。

1945年には当時まだ若手だったマイルス・デイヴィスを自身のバンドに起用しており、チャーリー・パーカーのもとで経験を積んだマイルス・デイヴィスがジャズをさらに発展させることになりました。

また、活動期からの愛称「ヤードバード」や「バード」の名前で親しまれ続けており、イギリスの人気ロックバンドのヤードバーズやジャズの名曲として名高い「バードランドの子守唄」、歴史的なジャズクラブ「バードランド」などは彼の愛称からとられています。

ジャズの歴史を語る上で、チャーリー・パーカーの影響力は見逃せません。

チャーリー・パーカーの魅力

 

ジャズミュージシャンとしてのチャーリー・パーカーの魅力は、自由でセンスにあふれたアドリブ演奏にあります。また、その短くも鮮烈な生涯も注目を集め、カリスマ的な存在感を発揮してきました。

名盤「バード・アンド・ディズ」

チャーリー・パーカーの活動において最も重要なアルバムが、1947年発表の「バード・アンド・ディズ」です。

トランペット奏者のディジー・ガレスピーと共に製作・発表したこのアルバムはビバップスタイルの原点となったことでしられており、現代まで続くモダン・ジャズのはじまりの一枚と呼べる作品となっています。

チャーリー・パーカーの個性が惜しみなく発揮された、ジャズの名盤としても必聴の一枚です。

チャーリー・パーカーを描く映画「バード」

チャーリー・パーカーのインパクトのある生涯は、1988年にクリント・イーストウッドによって映画化されました。

チャーリー・パーカーの愛称である「バード」というタイトルのついたこの作品は、オリジナル音源から抽出した彼自身のサウンドを劇中で使用したほか、その人間性や人生を真に迫る演出で高評価を集めました。

名優フォレスト・ウィテカーの主演もあり、伝記映画の名作として話題になった作品です。

作曲家としてのチャーリー・パーカー

チャーリー・パーカーはサックス奏者としてはもちろん、数多くの名曲を生み出した作曲家としても支持を集めてきました。その代表的な作品をご紹介します。

代表曲「コンファメーション(Confirmation)」

チャーリー・パーカーを代表する名曲が「コンファーメーション」です。

ビバップの成り立ちに大きな役割を果たした一曲として知られていて、現在まで多くのジャズミュージシャンによって演奏されてきました。

自由な今のジャズのスタイルを形作った、ジャズの歴史を知る上で最重要のナンバーといえるでしょう。

究極のスタンダードナンバー「ドナ・リー」

こちらもジャズのスタンダードナンバーとして広く知られてきた名曲です。

伝説的ベーシストとして知られるジャコ・パストリアスによる演奏が特に有名で、他にも多くの有名ミュージシャンがカバーし、ジャンルも楽器も超えて支持されてきました。現在でも、ジャズやフュージョンなどのミュージシャンにとっては登竜門的な存在となっている一曲です。

チャーリー・パーカーの作曲と表記されてきた一方で、実際の作曲者はマイルス・デイヴィスだとも言われていますが、マイルスがチャーリー・パーカーから受けた影響の大きさを見ても、この曲の成り立ちにチャーリー・パーカーの存在は欠かせなかったと言えるでしょう。

チャーリー・パーカーの見せるジャズの真髄

チャーリー・パーカーの生み出した演奏スタイルは、今もジャズの歴史を支え続けています。彼が作品として残した多くの名演には、ジャズの真髄が表れていると言えるでしょう。

チャーリー・パーカーの演奏を聴いて、現在まで続く王道のジャズサウンドを体感してみてください。

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