南アルプスの豊かな自然が育んだシングルモルト『白州』を深く知る。

2019.12.11

サントリーの「白州」は、「山崎」と並ぶシングルモルトの2大看板の一つ。ミントを思わせる爽やかな味わいから「森香るウイスキー」とも呼ばれています。世界的な評価も高く、近年は品薄状態が続く白州ですが、その美味しさの源泉はどこにあるのでしょうか。

森の蒸溜所で生まれる若草のような白州の味わい

シングルモルト白州は、山梨県の広大な森にたたずむ「森の蒸溜所」白州蒸留所で製造されています。

白州蒸溜所が設立されたのは1973年。白州の名を冠した初めてのシングルモルト「白州12年」が世に出たのは、21年後の1994年でした。

その後2006年に「白州18年」、2008年に「白州25年」が登場。2012年には年数表記のないノンエイジの「白州」が発売され、現在に至っています。

みずみずしい香りと若草のような味わいを持つ白州は、国際的な酒類品評会で何度も金賞・最高賞を獲得してきました。

主な実績としては、白州18年のISCInternational Spirits Challenge2006での金賞を皮切りに、IWSCInternational Wine & Spirits Competition)、SWSCSan Francisco World Spirits Competition)、WWAWorld Whiskies Awards)などでほぼ毎年のように金賞に輝き、直近の2019年でも白州25年、白州18年がISCで金賞に輝いています。

南アルプスの清冽な天然水が白州の命

ウイスキー造りにおいて仕込水は、「マザーウォーター」と呼ばれる程品質を大きく左右する要素の一つとなっていますが、白州の仕込みには甲斐駒ヶ岳を流れる尾白川から汲み上げた天然水が使用されています。

花崗岩層でできた天然の濾過装置をくぐりぬけた天然水は、ミネラルバランスの良い軟水で、香り立ちがよくスッキリとした味わいをウイスキーにもたらします。

「森香るウイスキー」と言われる白州の、若葉のような透明感のあるスッキリとした爽やかな風味は、この南アルプスの清冽な天然水が源泉となっているのです。

なお、白州蒸溜所の敷地内には「サントリー天然水 南アルプス」の工場も併設されており、白州を水割りで楽しむなら、このミネラルウォーターがベストマッチと言えるでしょう。

白州の商品ラインナップ

2000年代前半のハイボールブームに端を発したウイスキー市場の拡大や、日本のウイスキーに対する国際的評価の高まりもあって、全般的に日本製のモルト原酒はここ数年品薄状態が続いています。

こうした状況の中、2018年には「白州12年」が販売休止となり、白州のラインナップは現在次の3品で構成されています。

白州

ノンエイジのレギュラーボトル。すだちやミントを思わせるみずみずしい香りと、軽快で爽やかな口当たりの後に、上品なスモーキーフレーバーが追いかけてきます。

透明感が高くてクセがないため、ストレートやロック、ハイボール、水割りなど多彩な飲み方でお楽しみください。

白州18

白州の持ち味である爽快さはそのままに、酒齢18年を超える長期熟成モルトならではの深い味と香り、複雑なコク、甘み、豊かな樽香が調和したエレガントな一本。

ノンエイジとはひと味違う熟した果実のような心地よい甘みと、ウッディな余韻の深さが魅力となっています。

白州25

酒齢25年超の貴重なモルト原酒の中から、様々な個性を秘めたものを厳選・バッティングしてじっくり後熟させたプレミアムボトル。ISC 2018では最高賞「トロフィー」に輝いています。

熟した柿、マンゴー、チョコレートなどを彷彿させる香りと、クリーミーかつ芳醇な味わい、スモーキーでフルーティーなフィニッシュが特徴です。

白州で楽しみたい「森香るハイボール」

お手頃なノンエイジの白州が手に入ったら、ぜひ試したいのが「森香るハイボール」。

氷たっぷりのグラスに白州を注いでかき混ぜ、冷えたソーダを氷に当てないようそっと注ぎ、炭酸が逃げないようマドラーで縦に1度だけ混ぜて、最後にミントの葉を叩いて入れたら出来上がりです。

白州とソーダの比率は134がおすすめ。まさに「飲む森林浴」とでも言いたくなるような、爽やかな口当たりをご堪能ください。

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