究極のピュアモルト『竹鶴』を堪能。エイジングごとの個性の違いとは?

2019.12.05

竹鶴は、日本のウイスキーの父と呼ばれたニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の名を冠したピュアモルトウイスキー。ブレンダーの匠の技で二つの蒸溜所の個性が見事に調和し、ジャパニーズウイスキーの国際的評価を押し上げる原動力となった銘品の一つです。

余市と宮城峡、二つの個性が融け合った竹鶴

竹鶴は、北海道の余市蒸溜所と宮城県の宮城峡蒸溜所で造られたモルト原酒を掛け合わせた、ヴァッテッドモルトウイスキーのブランド。ニッカでは「ピュアモルト」として、独自のジャンルづけを行なっています(※海外では、ピュアモルトという呼称は一般的でなく、ブレンデッドモルト・ヴァッテッドモルトなどと呼ばれます)。

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竹鶴が世に出る前の20世紀末、モルトウイスキーは個性的で重厚、ブレンデッドウイスキーはマイルドでライトというのが一般的な常識でした。

しかし竹鶴の開発に向けて掲げられたテーマは、ブレンデッドに匹敵する柔らかさを持つ、飲みやすくて香りの良いピュアモルトウイスキーを創り出すこと。ブレンダーはこの難題と向き合い、余市・宮城峡それぞれの原酒が持つ一見相反する魅力を両立させ、さらにはエイジングごとの「個性のつくり分け」にチャレンジしました。

こうして200011月に登場したのが、第1号の商品「竹鶴12年ピュアモルト」でした。

品評会で毎年のように金賞を受賞し竹鶴人気は沸騰

当時、サントリーのシングルモルト「山崎」が定価6,000円だったのに対し、竹鶴12年ピュアモルトは2,450円で発売。竹鶴政孝という人物にスポットを当てた独自の戦略も功を奏し、竹鶴は順調に売上を伸ばしました。

2001年には「竹鶴17年ピュアモルト」「竹鶴21年ピュアモルト」「竹鶴25年ピュアモルト」を次々と発表。2006年からはISCInternational Spirits Challenge)やWWAWorld Whisky Award)といった国際的品評会でほぼ毎年金賞に輝き、2009年には「21年」がISCWWAの両方で最高評価を獲得。竹鶴の名は、ジャパニーズウイスキーの代表的銘柄として世界に定着していきます。

その後ハイボール人気や、竹鶴政孝をモデルに描いたNHKの朝ドラ「マッサン」(201410月〜20153月)も追い風となって一大ウイスキーブームが到来。日本のウイスキーは全般的に原酒が品薄状態となり、今日に至っています。

竹鶴の商品ラインナップ

原酒不足により「竹鶴12年ピュアモルト」が2018年に販売休止となったため、竹鶴のラインナップは現在次の4品で構成されています。

竹鶴ピュアモルト

ノンエイジのレギュラーボトル。ウイスキーグラスを持つ竹鶴政孝の写真が目印です。

201420162018年にISCInternational Spirits Challenge)の金賞を受賞。青りんご、洋梨のような果実香と、ライムを思わせる軽快でフレッシュな味わい、うっすらとしたピート感の余韻が特徴です。

  • 商品名:竹鶴ピュアモルト
  • 希望小売価格:3,000円
  • 流通価格:4,000円~
  • Amazon:商品ページ

竹鶴17年ピュアモルト

17年樽で熟成させた原酒を使用。心地よいピート感と、まろやかな口当たり、豊かで重厚感あふれる味わい、嫌味のない爽やかな余韻とすっきりした後味が楽しめます。

直近では2019ISC2年連続の金賞を獲得。WWAWorld Whisky Award)でも2018年に4度目のワールド・ベスト・ブレンデッドモルト(ピュアモルト)ウイスキーに輝いています。

  • 商品名:竹鶴17年ピュアモルト
  • 希望小売価格:7,000円
  • 流通価格:20,000円~
  • Amazon:商品ページ

竹鶴21年ピュアモルト

21年の長期熟成モルトならではの重厚感が魅力のプレミアムな1本。

熟成した桃やトロピカルフルーツを思わせる果実香と、程良いピート香、柔らかさの中に複雑さとコクが感じられる味わい、奥行きがありながらもスッと消える余韻が絶妙です。

ISCでは2009年に世界最高賞「トロフィー」に輝いており、直近の2019年では、金賞の上位として新設されたダブルゴールドを受賞しています。

  • 商品名:竹鶴21年ピュアモルト
  • 希望小売価格:15,000円
  • 流通価格:30,000円~
  • Amazon:商品ページ

竹鶴25年ピュアモルト

2019年にISCWWAで最高賞を受賞。ブレンデッドモルトでは今、世界で最も美味いと認められた竹鶴の最高級バージョンです。

25年を超える長期熟成モルトをていねいにバッティング。豊かに広がる樽由来の芳醇な甘さや、ほのかなピート香が感じられる、ジャパニーズモルトの最高峰です。

  • 商品名:竹鶴25年ピュアモルト
  • 希望小売価格:70,000円
  • 流通価格:120,000円~
  • Amazon:商品ページ

竹鶴で究めたい、エイジングの深遠なる世界

ここで紹介した4つの竹鶴は、同じ銘柄でありながらエイジング毎の個性が明確に異なっており、これが竹鶴ブランド全体の大きな魅力となっています。

この作り分けを可能にしたのは、初代マスターブレンダーでもある竹鶴政孝から受け継がれた、現代の匠たちの技、経験、そしてウイスキー造りへの情熱です。

4つの竹鶴が持つ、それぞれの味、深み、広がりをぜひお愉しみください。

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