カクテル『ブルドッグ』、ウォッカベースなのは日本だけだった!?

2020.06.15

「ブルドッグ」は、ウォッカとグレープフルーツで作るシンプルなカクテル。日本では、同じ材料の「ソルティ・ドッグ」とセットで語られる機会が多いお酒です。しかし海外でブルドッグを注文すると、全く違うカクテルが出されることをご存知でしょうか?

ウォッカで作るブルドッグ、その名の由来は?

ブルドッグの標準的なレシピは、ウォッカ45mlと適量のグレープフルーツジュースを氷の入ったグラスに入れ、軽くステア(混ぜる)するだけという簡単なもの。早い話がグラスに塩が付いていないソルティ・ドッグです。

ソルティ・ドッグは8090年代にかけて人気を博したカクテルですが、中には塩味が苦手で、「塩なしのソルティ・ドッグ」をオーダーする人も少なからずいました。

そこで新たなネーミングが必要となったわけですが、ソルティ・ドッグからソルティ(塩辛い)を抜くとただのドッグになってしまい、あまりにも芸がありません。

ということで英語のendlessのように「〜がない」を表すレスと、ドッグとの組合せ言葉を模索しているうちに、ブルドッグの別名であるテールレスドッグ(尻尾のない犬)と呼ばれ始め、いつしかブルドッグという名に落ち着いたとされています。

ブルドッグはウォッカベースとは限らない?

こうして「塩なしのソルティ・ドッグ」として、すっかり日本で定着しているブルドッグですが、実は国によってブルドッグは全く違うカクテルとなっています。

アメリカとカナダのブルドッグ

日本ではロングカクテル(大きめのグラスに氷と一緒に入れるカクテル)に分類されるブルドッグですが、アメリカやカナダではショートカクテル(小容量で足付きのカクテルグラスに氷なしで入れるカクテル)に分類され、ベースの酒もレシピも全く異なります。

材料

  • チェリーブランデー:3/6
  • ホワイトラム:2/6
  • ライムジュース:1/6

作り方

上記の材料と氷をシェイカーに入れてシェイクし、カクテルグラスに注げばできあがり。

日本バージョンとは全く異なるチェリーブランデー主体の風味で、ライムジュースの量がわずかなのでアルコールは強めです。

ヨーロッパのブルドッグ

ヨーロッパのブルドッグは日本バージョンと同じロングカクテルですが、ウォッカではなくドライジンがベースとなっています。

材料

  • ドライジン:45ml
  • オレンジジュース:30ml
  • ジンジャーエール:適量

作り方

氷を入れたタンブラーにドライジンとオレンジジュースを入れてステアし、最後にジンジャーエールを注いで軽くステアすればできあがり。

ジンジャーエールの選び方がポイントとなり、マイルドな味わいの甘口を選ぶか、生姜の辛さと刺激のきいた辛口を選ぶかによって、味わいは大きく変わります。

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ウォッカベースのブルドッグのバリエーション

ウォッカとグレープフルーツだけで作るブルドッグにちょっと一手間かけると、全く異なるカクテルになります。

シーブリーズ

ウォッカとグレープフルーツジュースに加え、クランベリージュースをそれぞれ同量ずつシェイクすると、赤味がかった色が美しいシーブリーズという名のカクテルになります。グレープフルーツの酸味と、クランベリーの甘酸っぱさが調和したさっぱりとした風味が、海の風を感じさせてくれます。

その他にも、ブル・ドッグのグレープフルーツジュースをオレンジジュースに変えると「スクリュードライバー」に、アップルジュースに変えると「ビッグアップル」に、アーモンドリキュール(アマレット)に変えると「ゴッドマザー」というカクテルに変わります。

ブルドッグをもっと美味しく楽しむには

シンプルなレシピのブルドッグですが、ウォッカをあらかじめ冷凍庫で冷やし、グレープフルーツジュースも生で搾ったものを使うと一層美味しくなります。

またピンクグレープフルーツを使うと、見た目にも可愛いピンクのブルドッグに早変わり。作り方が簡単だからこそ、色々工夫して楽しんでみてください。

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