ジョージ・エリオットの代表作とは?読むなら著作集がおすすめ

2019.11.28

ロモラやミドルマーチの著者として知られるジョージ・エリオット。鋭い心理描写に定評のある作家で高い人気を誇りました。その一方で、プライベートでは順調とは言えなかったようです。この記事では、そんなジョージ・エリオットの人生と作品をご紹介していきます。

ジョージ・エリオットとは

ジョージ・エリオット(1819年11月22日 – 1880年12月22日、本名:メアリー・アン・エヴァンズ)は、ヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの女性作家です。

少女時代のエリオットは敬虔な福音主義者であり、感受性が鋭く知識欲の旺盛な子供だったと言われています。

そのせいか、若い頃のジョージ・エリオットは、「イエス伝」「キリスト教の本質」など、宗教関連の書籍の翻訳を担当していました。

小説家デビューは30代後半だった

ジョージ・エリオットが小説家として芽が出てきたのは30代後半になってからでした。

1857年(38歳)に最初の小説である「エイモス・バートン」を、2年後の1859年には初の長編「アダム・ビード」を発表し、小説家としての名声を一気に高めました。

以降、「サイラス・マーナー」(1861年)や「ロモラ」(1862年)など、続々とヒット作品を出し、1872年に発表した大作「ミドルマーチ」で、絶頂期を迎えます。

これらの作品はどれも鋭い心理的洞察によって書かれており、その写実性の高さもあって、当時のイギリス人の心を掴んだと言われています。

私生活は順調ではなかった

作家として成功をおさめたジョージ・エリオットでしたが、私生活の方は決して順調ではありませんでした。

妻子のいる哲学者、ジョージ・ヘンリー・ルーイスと恋愛関係(いわゆる不倫)になり、それを、ジョージ・ヘンリー・ルーイスが死去するまで(約20年間)清算できずにいたと言われています。

ちなみに、ペンネームであるジョージ・エリオットは、ジョージ・ヘンリー・ルーイスの名を借りてつけられたものです。

代表作はロモラやミドルマーチ

作家としてはやや遅咲きだったジョージ・エリオット。

そのため、世に残した作品はさほど多くはありません。

しかし、持ち前の感受性をいかした鋭い描写はどの作品にも用いられており、読み応えがあるものばかりです。

なかでも、「ロモラ」(1863年)やミドルマーチ(1871-1872年)は、ジョージ・エリオットの代表作と言われています。

ロモラ

「ロモラ」はサヴォナローラ時代のイタリアを舞台とした作品です。

学者の娘(ロモラ)と才覚のある青年(ティート)は結婚しますが、ティートには秘められた過去と本性があって…という内容です。

ミドルマーチ

「ミドルマーチ」は複数の家庭のドラマを錯綜させ地方都市の生態を描き出した作品です。

はやくに両親を失い、伯父のもとで暮らしている姉妹(ドロシアとシーリア)。

宗教的理想に燃えるドロシアは、その野心のままに27歳年上のカソーボン牧師と結婚するが…という内容です。

ジョージ・エリオットの著作集がおすすめ

ジョージ・エリオットの作品を読むのであれば、著作集がおすすめです。

文泉堂出版から1994年に出版されており、古本屋などで比較的容易に手に入れることができます。

「牧師館物語」(一巻)をはじめ、「サイラス・マーナー」(二巻)、「ロモラ」(三巻)、「ミドルマーチ」(四・五巻)と、ジョージ・エリオットの代表作が勢揃いしてます。

心理描写の天才ジョージ・エリオット

幼い頃から感受性の強かったジョージ・エリオットは、後に鋭い心理描写をもちいた小説を書くようになります。

その結果、ロモラやミドルマーチなどの名作を完成させ、当時の人々に広く受け入れられました。

現在では著作集が発売されていますので、まだ読んだことがないという人は、一度読んでみてはいかがでしょうか。

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