ラガービールの一種『ドルトムンダー』。味の特徴と代表商品を紹介

2019.11.24

ビールで有名なドイツの都市といえばミュンヘンの名が挙がりますが、実はドイツ最大のビール生産額を誇るのがドルトムントであり、この地で造られるビールはドルトムンダーと呼ばれています。ではドルトムンダーとは、どのような特徴を持つビールなのか、ご紹介します。

ドルトムンダーとはどんな種類のビール?

ビール造りでポイントを握るのが発酵であり、ビールの発酵には次の3種類があります。

(1)エール(上面発酵)

発酵が進むごとに酵母が麦汁の表面に浮き上がっていくタイプ。

(2)ラガー(下面発酵)

発酵が進むごとに酵母がタンクの底に沈んでいくタイプ。

(3)その他(自然発酵など)

培養されていない野生酵母を用いた自然発酵などで造られるタイプ。

これら三つのうち、日本のビール4大メーカー(アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ)の主力製品は、(2)のラガーに分類されます。

さらにラガーは作り方の違いによって、日本で最もポピュラーな「ピルスナー」をはじめ、幾つかのスタイルに分類されます。「ドルトムンダー」は、そんなラガータイプの中の一種で、ドイツ北部のドルトムントで造られています。

ドルトムントは20世紀初めには醸造所が120ヶ所以上もあった、ドイツ最大のビール生産都市です。サッカーファンにとっては、かつて香川真司選手が2度在籍したことで馴染み深い名前かも知れませんね。

ドルトムンダーはマイルド&ドライな味わいが特徴

ドルトムンダーは、1840年代当時に人気があったピルスナーを参考に造られたビールです。

麦芽を低温で2日水に浸漬したり、ホップの特徴を控えめにするなど、元のピルスナーとは異なる製法で醸造されているため、産地の名を取ってドルトムンダーと呼ばれるようになりました。

スタイルの似た「ジャーマンピルスナー」「ボヘミアンピルスナー」「ミュンヘナーへレス」とあわせピルスナーファミリーと呼ばれることがあります。

「ブロンド・ビール」とも呼ばれる透き通った淡色のドルトムンダーは、ライトな口当たりと、ホップとモルトのバランスの良さが特徴で、ホップの香りや苦みは比較的少なく、マイルドかつドライな味わいとなっています。

ドルトムンダーの代表的な商品

それでは、日本で入手できるドルトムンダースタイルの代表的な商品をいくつかご紹介しましょう。

ダブ(Dab) オリジナル

きめ細かな泡と芳醇なホップの香りが特徴。口に含んだ瞬間に爽やかなホップの香りが広がります。

しっかりとした後味で、麦の甘味とホップの苦味を長く堪能できるのも魅力。ドイツビールでありながら日本のビールと共通点が多く、日本人には馴染みやすい味わいと言えそうです。

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ベアレンクラシック

ヨーロッパの伝統的製法を受け継ぐ岩手のベアレン醸造所が造る、コクと苦味のバランスの良い本格派のドルトムンダー。

複雑なモルトの味わいと、それを引き立てるホップの苦さが口の中で交差し、何杯でも飲める飲み飽きしない味わいが特徴です。

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鬼怒川温泉麦酒(キヌガワオンセンビール)

井戸から汲み上げる鬼怒川水系天然水を仕込み水に使用し、原料となる麦芽をふんだんに使用した味わい深いビール。

麦芽の重厚な旨みと、きりっとした苦味が楽しめる逸品です。

エビスビール

日本のメジャーなビールはほとんどがピルスナーですが、エビスビールは稀少なドルトムンダースタイル。副原料を一切使わず麦芽100%で造られたその味は、深いコクがありながらキリッと締まりのある、メリハリの効いた飲み口が特徴です。

日本人の嗜好に合うドルトムンダーの味わい

コクと苦味のバランスが良いドルトムンダーは、どんな料理とも合わせやすいオールマイティーなタイプ。透き通った淡色もポピュラーなピルスナーとほぼ変わらないので、食卓でも違和感がありません。

日頃飲んでいるビールから少し気分を変えたいなと思った時には、ぜひお試しください。

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