サグラダ・ファミリアの完成時期はいつ?なかなか完成しない理由は?

2019.11.20

ユネスコの世界文化遺産に登録され、多くの観光客を魅了しているのが、スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリアです。なかなか完成しないことでも有名ですが、その理由は何なのでしょうか。また、完成時期の目途はあるのでしょうか?

サグラダ・ファミリアとは

サグラダ・ファミリアは、スペインのバルセロナにあるカトリック教会のバシリカ(教会堂)です。

無償で設計を引き受けた建築家フランシスコ・ビリャールが1882年3月19日に着工しましたが、翌年に辞任しています。そしてその後を引き継いだのが、当時はまだ無名の建築家だったアントニ・ガウディです。

サグラダ・ファミリアは未完成だった

サグラダ・ファミリアの設計を引き受けたアントニ・ガウディは、設計の大幅な見直しを行い、以来、生涯を通して建築に取り組むことになります。しかし、あまりにも大規模な建築だったために、結局未完成のまま1926年に亡くなっています。

また、スペインでは1936年から内戦が始まったため、アントニ・ガウディが残した設計図や模型などが失われてしまいました。そのため、アントニ・ガウディの構想通りに完成させることができなくなった訳ですが、わずかに残された外観の大まかなデッサンや当時の職人達の証言をもとに、現在でも建築が継続されています。

サグラダ・ファミリアの尖塔の意味

サグラダ・ファミリアには2本の尖塔があります。

東側の尖塔は「生誕のファサード」と呼ばれ、イエス・キリストの誕生から初めて説教を行うまでの物語が表現されています。ちなみに、「生誕のファサード」にある3つの門は、左門が父ヨセフ、中央門がイエス・キリスト、右門が母マリアを象徴しています。

一方、西側の尖塔は、「受難のファサード」と呼ばれ、イエス・キリストの最後の晩餐からキリストの磔刑、キリストの昇天までが表現されています。

サグラダ・ファミリアが完成しない理由

生涯をサグラダ・ファミリアの建築に捧げたアントニ・ガウディですが、生前に造ることができたのは、地下聖堂と生誕のファサードなど、わずか全体の4分の1未満でした。

サグラダ・ファミリアの規模からいえばそれも当然な気もしますが、アントニ・ガウディの死後約100年経過した現在でも完成していません。これだけ完成しないのには主に二つの理由があるとされています。

なかなか完成しない理由1 資料の紛失

一つの理由は、スペインの内戦で設計資料が紛失してしまい、アントニ・ガウディの構想を完全に実現できないことから、建築の継続そのものを疑問視する声があったことです。

なかなか完成しない理由2 資金不足

サグラダ・ファミリアがなかなか完成しないもう一つの理由は、資金不足だったことです。

贖罪教会であるサグラダ・ファミリアは、建築資金を信者からの喜捨に頼っていました。しかし、これだけでは莫大な建築資金を賄うことはできず、工事がまったく進まなかったのです。

ただし、1990年代以降になると、拝観料収入が急増したため、工事がはかどるようになりました。

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サグラダ・ファミリアの完成時期について

現在のサグラダ・ファミリアは、9代目設計責任者のジョルディ・ファウリが建築を担当しています。

すでに着工から100年以上が経過している訳ですが、20世紀の間は「完成まで300年はかかる」と言われていました。

実際、建築と並行して既存部の修復も行われるほどだったのですが、前述の通り、1990年代以降は工事資金が潤沢になってきました。

さらに、21世紀に入って建築技術が発展してきたことにより、状況が一変します。現在では、ソフトウェアによる3D構造解析技術や3Dプリンターによるシミュレーション検証、CNC加工機の導入などにより、一気に作業が進んでいるようです。

ジョルディ・ファウリによれば、完成予定は2026年とのことで、その言葉通りであれば、当初の300年かかるという予想が約半分で済むことになります。

サグラダ・ファミリア完成まであとわずか!

サグラダ・ファミリアは2026年に完成予定です。

アントニ・ガウディのイメージ通りではないのかもしれませんが、彼の情熱が成就する瞬間が目前に迫ってきています。その完成した姿をぜひ生で見てみたいものですね。

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