元は薬?コーヒーの歴史を世界や日本における軌跡から解説

2019.11.17

コーヒーは世界中で愛されている飲み物です。深い歴史がありますが、詳しく知っている方は少ないでしょう。この記事では、コーヒーの発祥や、世界や日本での歴史について詳しく解説します。現在にいたるまでの軌跡を知って、コーヒーの知識を深めてください。

コーヒーはもともと薬として飲まれていた

今は飲み物として親しまれているコーヒーですが、実は薬として用いられていた歴史があります。詳しい起源や文献での記述について、解説しましょう。

エチオピアのカルディが発見

起源は諸説あり、6世紀に「カルディ」というヤギ飼いが見つけたという説が一般的です。コーヒーの実を食べたヤギが活発になったのを見て、自分でも食べてみたのが始まりとされています。

当時のイスラム教徒の間で眠気覚ましとして使用され、その後薬として広まったとのこと。また、イスラム教徒であるシークオマールが13世紀に発見したとされる、アラビア起源説も有名です。

10世紀の文献に薬として登場

コーヒーが文献に登場したのは10世紀です。イスラムの医学者である「ラージー(ラーゼス)」によって、薬として紹介されています。

コーヒーの種子を煮出して作った汁を「バンカム」と呼び、患者の治療として飲ませていたそう。イスラム教徒の医師「アヴィセンナ」の文献からも、コーヒーに関する記述が見つかっています。

コーヒーは世界にどのように拡がったのか?

薬として使われていたコーヒーは、どのように飲み物として広がっていったのでしょうか?コーヒーの歴史の中から重要なポイントを、2つピックアップしました。

イスラム全土に広がる

コーヒーの栽培が増え始め、各地で木が移植されるように。15世紀末ごろにはコーヒーの飲用が一般的になり、イスラム全土へと広がっていきました。

カフェの原型でもあるコーヒーハウスの始まりは、トルコのイスタンブールです。当時は社交の場として利用されており、あらゆる階級や職業の人々が集まりました。

ヨーロッパに渡る

17世紀に入ると、ヨーロッパにもコーヒーが伝わりました。イスラム教徒が飲むコーヒーは、キリスト教で「悪魔の飲み物」とされていた歴史があります。

1600年になりローマ教皇クレメンス8世によって認められ、キリスト教徒にも親しまれるように。1645年にヨーロッパ最初のコーヒーハウスがベネチアにでき、1650年にはイギリスでも開業されました。

コーヒーは日本にはどのように拡がったのか?

異国生まれのコーヒーは、日本人にとっても馴染み深い飲み物になりました。どのような歴史を歩んできたのでしょうか?

コーヒーは長崎から伝わった

コーヒーが日本に登場したとされるのは、江戸時代1804年の記録が最初です。オランダ人が持ち込み、長崎の出島に出入りする人のみが、味わうものでした。

本格的に日本人がコーヒーを飲み始めたのは、明治に入ってからです。上流階級を中心に広がりはじめ、1888年の東京で「可否茶館」という喫茶店が開業しました。後を追うように次々と喫茶店が開店し、コーヒー文化は日本中に広がっていきます。

インスタントコーヒーを開発した日本人

お湯を注ぐだけのインスタントコーヒーを最初に作ったのは、加藤サトリという日本人科学者です。アメリカのシカゴで真空乾燥する技術を発明し、1901年に「パンアメリカ博覧会」に出品しました。

その後アメリカの会社が別の製法でインスタントコーヒーを開発して、世界中に広まるように。1960年になると、日本でもインスタントコーヒーが発売されています。

奥深いコーヒーの歴史の知識を深めてみよう

コーヒーの歴史は古く、世界中で飲まれるようになるまで、さまざまな出来事がありました。この記事を読むことで、薬として飲まれていた過去から、世界や日本で広がる過程までがわかったと思います。

現在の人々が美味しいコーヒーが楽しめるのは、先人の知恵があったからです。歴史を感じながらコーヒーを飲めば、味わいにも深みがますことでしょう。

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