シェイクスピアの舞台を楽しむには?初心者でも楽しめるテクニックを解説

2019.11.11

シェイクスピアの舞台を見てみたい・・でも、難しそうで敷居が高いと考えていませんか?シェイクスピアの劇は、現代の日本でも全国で上演されていて、見るチャンスはたくさんあるのです。初心者でも見やすい舞台や、作品を見つける方法をご紹介します。

シェイクスピアの舞台が人気のわけ

現代日本でも、シェイクスピアの戯曲がよく上演されているのは、筋書が面白い上に含蓄あるセリフが多く場面転換などもあり見どころ満載だからです。

大阪でも名古屋でも。日本中で観られる戯曲

劇場の多い東京はもちろん、大阪や名古屋などでもシェイクスピアの舞台を見ることはできます。有名俳優が出ているものを選ぶのも楽しいですが、有名な演目のため、中小の劇団でも上演されることがしばしば。住んでいる地域から近い場所で、上演演目を探してみましょう。

まずは日本語劇で楽しもう

元々が英語劇なので、英語で上演されることもありますが、初心者の方には、まずは日本語劇から鑑賞するのがおすすめです。数々の翻訳本が出版されているので、お芝居の日本語でも、違和感があるセリフになることはありません。筋書が気になるなら、事前に本を読むこともおすすめしますが、まずは楽しむ気持ちを優先して鑑賞しましょう。

日本でシェイクスピアを再発見した蜷川幸雄

日本で一番有名なシェイクスピア劇といっても過言ではない、演出家・蜷川幸雄氏が手掛けた「彩の国・シェイクスピア・シリーズ」。一体どのような作品なのかご紹介します。

1998年から20年以上続くシリーズ

さいたま市にある「彩の国さいたま芸術劇場」では、初代芸術監督として蜷川氏を迎え、1998年から「シェイクスピア・シリーズ」として、毎年シェイクスピアの作品を上演しています。

これは、シェイクスピアの戯曲全37作品の完全上演を目指したもので、蜷川氏没後は、俳優・演出家の吉田鋼太郎が2代目芸術監督として続けています。

2019年がすでに34作目。毎回、若手有望株の俳優が出演することでも有名で、過去の作品も伝説となっているものが多いシリーズです。また、さいたま市だけでなく、他地方へも遠征することも増え、鑑賞できるチャンスが増えてきました。

まだ間に合う!2020年の戯曲とは?

2020年の2月からは第35弾「ヘンリー八世」が上演されることが決定しました。

映画、ドラマでも人気の阿部寛が主演、もちろん芸術監督の吉田鋼太郎も出演します。なかなか日本では演じられることの少ない演目ですが、ヘンリー八世をめぐる英国王家のスキャンダルと、その裏側にある権力抗争や人間の嫉妬と欲望を描く骨太の作品です。

埼玉県以外でも、大阪や北九州でも上演される予定なので、お近くの方は、このチャンスを見逃さないようにしてください。

また、2020年6月からは、第36弾小栗旬主演の「ジョン王」が上演されます。「ヘンリー八世」に続き重厚な歴史劇で、英国史上最悪と言われた混乱時代のイギリス・ジョン王の姿を描いた傑作です。

公式ウェブサイトはこちら

DVDで振り返るシェイクスピア・シリーズ

「シェイクスピア・シリーズ」は、今でも人気の高い作品が多く、DVDとして販売されています。というのも、若手の俳優が蜷川の演技指導によって才能が開花され、その後の日本芸能界でも主要な人物になっていくから。逆に、テレビや映画など映像で人気の俳優が、芝居をチャレンジする、という側面もあり、まったく違った姿や演技を見ることもできる伝説の舞台が多いのです。

2019年・松坂桃季の「ヘンリー5世」

人気急上昇中の松坂が違う顔を見せた「ヘンリー5世」。イケメンで好人物のイメージある松坂が、タフな顔に一変。じつは、「ヘンリー5世」は、イギリス歴史だけでなく、ヨーロッパ歴史上のターニングポイントを作ったキーマンで、数多くの映画化、舞台化がされている有名戯曲なのです。

そのため、ロンドンオリンピック開会式の演出を担当した演出家・俳優のケネス・ブラナーも演じたことも。ちなみに、ケネス・ブラナーは映画「真夏の夜の夢」の監督もしており、筋金入りのシェイクスピアファンです。

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女優にも注目2015年「ハムレット」

出演俳優は、もちろん女優も含まれます。2015年番外編の「ハムレット」では満島ひかり、2016年では、多部未華子などが出演しました。

変わったところでは、2013年の「ヴェニスの商人」で、中村倫也がシャイロックという女性の役を好演。シェイクスピア時代の俳優は、もともと男性限定で女性が舞台に上がることがなかったため、じつは、男性が女性を演じることについては、何の不自然もないのです。

また、女性が男性のふりをして人をだます、という作品も多く、ジェンダーにとらわれれない演出は、シェイクスピアならではといえるでしょう。

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有名俳優の人間群像劇をまずは楽しもう

シェイクスピアの舞台は、予備知識があったほうが楽しめることもありますが、まずは見てみることがいちばんです。自分の好きな俳優が出ているというミーハー心がきっかけでも気にすることは何らありませんので、ぜひ劇場に足を運んでシェイクスピアの世界を堪能してみてはいかがでしょうか。

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