飲み物の温度を維持して好きな時に飲める、保温タイプの水筒は便利です。ただし、紅茶を水筒に入れた場合、味が損なわれる可能性があります。まずくなる理由や、美味しい紅茶を水筒で持ち運ぶ方法について説明しまよう。
温かい紅茶を水筒に入れる場合は酸化に注意
紅茶を水筒に入れると「まずい」と感じることがあります。なぜ味が変わってしまうのでしょうか?詳しい理由と対処方法を解説しましょう。
温かい紅茶を水筒で持ち運ぶのはNG
紅茶には抗酸化物質は熱と反応して酸化します。温かいまま放置すると強い渋みや酸味がでてしまい、香りも損なわれてしまうのです。
温かい紅茶を水筒に長時間入れておくと、酸化はどんどん進みます。結果的に「まずい」と感じるようになってしまうため、温かい紅茶は水筒での持ち運びに向きません。
紅茶を水筒で持ち運ぶならアイスがおすすめ
熱で酸化する紅茶ですが、アイスなら美味しく持ち運べます。冷たい紅茶を保冷タイプの水筒に入れておけば、好きな時に美味しく飲めるでしょう。
ただし、アイスティーでも水筒に入れたまま長時間放置すれば、劣化します。雑菌が繁殖することもあるので、なるべく早く飲みきってください。牛乳を入れると腐るリスクがあるため、アイスでもミルクティーは水筒に入れてはいけません。
水筒に入れるアイスティーの作り方
水筒に入れても美味しいアイスティーは、どうやって作るのでしょうか?急冷と水出し、2つの方法を紹介します。
美味しいアイスティーの作り方
少ないお湯で濃いめに入れた紅茶を氷で冷やす方法です。香りが強いアールグレイや渋みが少ないニルギリを使うと、より美味しくいただけます。
- ポットをお湯で温めます。
- お湯を捨てたらティースプーン2杯の紅茶をポットに入れます。
- 沸騰したてのお湯(150~160ml)をポットに注ぎます。
- 2~3分蒸らしたら茶こしで茶葉を取り除いて別の容器に注ぎます。
- 氷がたっぷり入った容器に注いで冷やし、水筒に入れて完成です。
美味しく作るポイントは急速に冷やすことです。しっかりと冷えたのを確認してから、保冷タイプの水筒に移しましょう。
ティーパックで水出しする
水にティーパックを入れておくと、美味しい水出しの紅茶ができます。お湯で入れて冷やした紅茶と比べて、渋みやカフェインが少ないのが特徴です。
- フタが付いた容器に3~4個のティーパックと1リットルの水を入れます。
- 冷蔵庫に8時間ほど保管しておきます。
- ティーパックを取り出して保冷タイプの水筒に入れたら完成です。
冷蔵庫に保管すれば24時間もつ水出し紅茶ですが、水筒に入れたなら早めに飲みきりましょう。水出しする時に氷を一緒に入れると、より透明感があるアイスティーになります。
外出先で温かい紅茶を飲む方法
寒い季節は冷たいアイスティーよりも、温かい紅茶の方が美味しいですよね。外出先で温かい紅茶を飲みたい時は、どうすれば良いのでしょうか?
お湯とティーパックを持ち運ぶ
保温ができる水筒にお湯を入れて、紅茶のティーパックと一緒に持ち運びましょう。お湯を注いでティーパックを入れれば、いれたての紅茶が味わえます。
いろいろな種類の紅茶を持っていき、その時の気分で好きなものを選ぶのもおすすめです。ただし、紅茶は湿気や日光に弱いので、長期間の持ち運びはやめてください。
濃い原液を作ってお湯で割る
少量のお湯とたっぷりの茶葉で濃くいれた紅茶を急冷すれば、原液ができます。水筒に入れて持ち運び、お湯で割れば温かい紅茶の完成です。
温めたポットに5gの茶葉を入れて、200mlの熱湯を注ぐだけ。10分ほど蒸らしたら、氷で急冷してください。原液にお好みの量のお湯を入れて飲みましょう。
紅茶を水筒に入れて外出先や職場で美味しい紅茶を味わおう
間違った方法で持ち運ぶと酸化する紅茶ですが、正しい方法を知っていれば美味しくいただけます。紹介した方法を実践して、外出先で味や香りを堪能してください。
熱い日はアイスティー、寒い日にはホットで。職場やレジャーで大活躍する紅茶を、水筒に入れて持ち運びましょう。
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