若き才能のぶつかり合い!映画好きなら「短編映画祭」をチェックしよう

2019.11.08

映画好きの中で話題となっている短編映画祭をご存知でしょうか?文字通り短編映画を集めた祭典なのですが、なぜ映画好きから注目されるのでしょうか。今回はそんな短編映画祭について解説しつつ、代表的な短編映画祭をご紹介していきます。

短編映画祭について

短編映画祭とはどういった内容なのでしょうか?まずは内容を紹介しつつ、参加することで得られるメリットについて解説していきます。

短編映画祭とは

短編映画祭とは、短編で編集されている映画を主に流していく祭典のことで、世界中の映画監督を目指そうとしている人の憧れです。厳密な定義はありませんが、短編映画とはおおよそ30分以内で終わる作品を示しており、ショートフィルム(ショートムービー)とも言います。

日本ではあまりなじみのない言葉ではありますが、近年では日本でも短編映画祭が開かれるようになってきており、徐々に認知度が高くなってきています。短編映画は長編映画にくらべ手間がかからず簡単と考えがちですが、短い時間で内容を伝えるというのはかえって非常に難しく、高い技術とセンスが試されるものなのです。

とはいえ短編映画は、長大なロケなどが必要ないため、まだ無名で予算もない無名の映画監督志望者たちでも比較的撮りやすいものです。そのため、野心にあふれた将来の映画監督たちが、国際舞台で名を売るために短編映画祭にこぞって出品することになります。

そうしたそれぞれの作品を上映し、中でも優秀な受賞作を決めたりするのが、短編映画祭になります。

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有名監督の登竜門?

今となっては長編映画の監督をされている人も、実は短編映画祭に参加することで有名になっていったという人も少なくありません。映画監督にとって、短編映画祭に参加したことや優秀な作品を作ったことは1つの名刺代わりとなり、いわば新人監督の登竜門的な役割にもなっています。

たとえば『タクシードライバー』や『グッド・フェローズ』、『ディパーテッド』などの名作の数々で多くの映画賞を受賞してきた巨匠、マーティン・スコセッシ監督は、大学在学中に「オーバーハウゼン国際短編映画祭」に作品を出品しています。後の巨匠となりうる若き才能を発掘するという意味でも、短編映画祭は映画好きのなかでは見逃せないイベントなのです。

海外の代表的な短編映画祭について

そんな魅力ある短編映画祭ですが、代表的な短編映画祭が各国で開かれています。その中でも有名的な短編映画祭について詳しく見ていきましょう。

オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)

ドイツで開かれる短編映画祭となっており、国際短編映画製作者連盟から公認されている国際的にも有名な短編映画祭となっています。1954年に創設され、世界で最も歴史と権威ある短編映画祭としてしられています。

過去に参加した監督の中には、今では世界的に有名になっている監督も多く、受賞するとその後の監督生活は安泰とも言われています。「短編映画は映画の原点である」というモットーのもと、まさしく新たなる映画の原点となりうるような挑戦的な作品が毎年発表されています。

クレルモンフェラン国際短編映画祭(フランス)

フランスを中心とするクレルモン・フェランにて開催されている、国際的に有名な短編映画祭です。歴史も古く、1979年に創設されており、いまや世界最大級の短編映画祭としての地位を確立しています。

世界中の若く野心的な映画監督がこぞって出品するため、毎年の上映作品は500作品以上にもなります。また、日本の映画監督も多く出品してきた歴史があり、過去には『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズで監督をつとめ、最近では『シンゴジラ』など実写映画の監督も務める庵野秀明氏などもこちらの短編映画祭に出品し、受賞歴があります。

日本の代表的な短編映画祭について

そんな短編映画祭ですが、実はここ日本でも開かれていることをご存知でしょうか?日本で開かれる代表的な短編映画祭について紹介していきます。

ショートショートフィルムフェスティバル

日本最大、アジア最大級ともいわれる短編映画祭です。世界からの注目度も高く、毎年100か国あまりもの国と地域から、6,000本以上の作品が集まると言われている名誉ある祭典です。場所は例年表参道ヒルズにて開かれており、監督だけでなく有名な女優や俳優も出席することで知られています。

これまでにも数多くの作品を輩出しており、ショートフィルム専用映画館「ブリリア ショート ショート シアター」ではこれまでに出品された短編映画を見ることが可能です。

札幌国際短編映画祭

札幌国際短編映画祭は、2006年から開催されている短編映画祭です。まだ歴史は浅い短編映画祭になっていますが、他にはない独自のプログラムを導入していることで、近年国際的にも注目を集めています。

たとえば珍しい部門として、45分以内の作品を3作品以上提出しないとエントリーできないという部門もあります。このような他にはないプログラムがあるからこそ、挑戦的な作品をつくる映画監督志望者からも注目をされるのでしょう。

短編映画祭で、まだ誰も知らない若き才能を発掘

短編映画祭とは、長編映画にはない魅力が溢れています。短いからこそ、伝えなくてはいけない内容をコンパクトにまとめなくてはいけないので、映画監督の力量が試されるものでもあるのです。

短編映画祭には、将来の巨匠となる映画監督も多く出品してきた過去があります。まだ無名の若き才能を見ることができるというのは、ちょっとほかでは味わえない経験であり、映画ファンなら見逃せないイベント。この記事をきっかけに短編映画祭に興味がわいたら、ぜひチェックしてみてください。

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