明日見たくなるチョコレートがテーマの映画。見どころをたっぷりお届け

2018.11.26

甘さの中にもほろ苦さを感じるチョコレートは、よく映画の題材に使われています。ストーリーに深みを出すための隠し味としても、チョコレートは重要な役割を担っているのです。チョコレートがテーマの映画について、見どころなどを紹介します。

チョコレートが映画の題材に選ばれるワケ

チョコレートは、もともとは中米で4000年もの昔から宗教儀式にも利用されていた神聖な食品でした。大航海時代にヨーロッパに広く伝わり、高級な飲み物や薬として珍重されるようになります。

今では子どもから大人にまで愛されるお菓子として世界中に普及し、ちょっとした贈り物にも重宝されています。材料の配合や中に入れる素材を変えて、さまざまな味を作れるうえに、ドリンクやケーキなどのフレーバーとしても欠かせません。

このように歴史にも味にも深みを持つチョコレートは、映画の題材としても優れた素材といえるでしょう。

何を入れるかで苦味も辛味も自由自在

チョコレートの原料はカカオマスですが、この含有量と砂糖、乳製品の配合を変えることで甘さや苦さを自在に調整できます。

子どもには甘いミルクチョコレート、大人の男性にはカカオの苦みを感じられるビターチョコレートと、好みに合った味を選べるのです。

またペッパーやシナモンなどのスパイスや、オレンジやレモンなどのフルーツで味をつけることで様々な味わいが生まれます。

チョコレートが題材の映画は、タイトルを見ただけでは甘いストーリーに思えるものですが、ほろ苦さを感じる大人のためのストーリーも多くあります。

アメリカでも話題となった『チョコレート』

2001年に発表された『チョコレート』は、死刑執行や人種差別、親子の確執という重いテーマに子どもを失う親の悲劇まで描かれ、アメリカでも大変話題になりました。

チョコレートは日本語版のタイトルで、原題は『Monster’s Ball』(化物の夜会)です。死刑執行前夜に開かれる、執行人たちのパーティーを表しています。

日本語版タイトルがチョコレートになった背景には、チョコレートの色が主演の黒人女性の肌の色をイメージさせることや、映画の中にチョコレートのお菓子がよく登場することなどがあげられます。

あのディズニー映画監督の処女作

『チョコレート』は、ディズニー映画『プーと大人になった僕』の監督であるマーク・フォースターが、広く知られるきっかけとなった作品です。脚本賞にもノミネートされました。

マーク・フォースターはこの作品を皮切りに、映画『ネバーランド』など、数々の話題作を発表しています。

黒人初アカデミー賞主演女優賞という快挙

映画『チョコレート』の主人公、レティシアを演じたハル・ベリーは、この映画でアカデミー賞主演女優賞を獲得しました。これは黒人女性としては初めてのことでした。

この年は、主演男優賞も黒人俳優が受賞したということもあり、人種差別意識が根強く残るハリウッド映画界の歴史を塗りかえる快挙として、話題になりました。

日本では映倫再審査版が放送されていた

『チョコレート』では、お互いに心に深い傷を持っている男女による濃厚なラブシーンが見どころの1つです。言葉よりも身体で激しく愛情をぶつけ合うしかない、2人の切なさが心を打つ名シーンとなっています。

しかし濃厚すぎたため、日本では成人映画に指定されてしまいます。劇場での公開が終了した後は、WOWOWでラブシーンを再編集した『映倫再審査版』が放送されました。

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観た人の心に残る『チョコレートドーナツ』

『チョコレートドーナツ』は、なんともやり切れない悲しい結末が心に残る映画です。1970年代に起こった実話をもとに、同性愛や薬物依存といった重いテーマがしっかりと描かれています。

タイトルのチョコレートドーナツは、心優しいダウン症の男の子、マルコの大好物として登場します。

多数の映画賞を総ナメした感動映画

チョコレートドーナツでは、ゲイである主人公と恋人が偶然引き取ることになったマルコに向ける無償の愛が、ストレートに心に響きます。このため上映された多くの映画祭で観客を感動させました。

すべての人に自分らしい生き方を問うかのようなストーリーと、1970年代を代表する数々のBGM、そしてトニー賞俳優アラン・カミングの熱唱に、誰もが魂を揺さぶられる映画です。

日本の試写会でも大絶賛

全米で数々の賞を獲得し絶賛されたチョコレートドーナツは、日本の試写会でも大好評で、多くの著名人が称賛のコメントを寄せています。また、試写会に参加した映画ファンのほとんどが、アンケートで友人や知人に勧めたいと回答しました。

切ない衝撃のラスト

チョコレートドーナツでは、甘いタイトルからは想像もできない衝撃のエンディングが待っています。予告編のイメージを良い意味で裏切ってくれる結末です。

実話がもとになっているということもありますが、甘いハッピーエンドにはせず、切ない現実を突きつけることで、一層観客の心に残る作品となっています。

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魔法のチョコで人々の心を溶かす『ショコラ』

チョコレートを表すフランス語『ショコラ』がそのままタイトルになっています。主人公が魔法のチョコレートを使って人々を幸せにしていく、大人のためのファンタジーです。

優しい気持ちになりたいとき、チョコレートの甘い誘惑に思いっきり浸りたいときにおすすめの映画です。

幸せを呼ぶ魔法のショコラストーリー

この映画の最大の見どころは、なんといってもおいしそうなチョコレート達です。店内に並んだチョコレートはまるで宝石のように美しく、画面からも甘い香りが伝わってくるようです。

主人公が客の悩みに合わせておすすめするチョコレートには、2000年前のレシピを参考にしたドリンクも登場し、1度味わってみたいという衝動にかられます。

この不思議なチョコレートが呼び込む幸せのストーリーに、観ている側は身も心もとろけてしまうことでしょう。

男も惚れるジョニー・デップのセクシーさ

ショコラのもう1つの見どころは、主人公と恋に落ちる青年役のジョニー・デップです。あまりセリフは多くないのですが、抑えた演技からは大人の色気をたっぷり感じることができます。

あまりのセクシーさに、女性はもちろん男性でも思わず惚れてしまうほどです。

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動きに圧倒『チョコレート・ファイター』

こちらはタイで制作されたリアルアクション映画です。可憐な主人公が繰り広げる体当たりの激しいアクションに、度肝を抜かれます。

わかりやすいストーリーとアクションの完成度から、続編が作られるほどの人気となっていて、普段アクション映画をあまり観ない方にもおすすめできます。

迫力満点リアルアクションのタイ映画

主演のジージャーは、もともとテコンドーの選手として高い身体能力を持っていました。この映画のために、さらに数年がかりで鍛えた彼女は、CGやスタントなどを全く使わない迫力満点のアクションシーンを披露しています。

母の治療費を稼ぐために、華奢な体型の美少女が屈強な男たちを次々になぎ倒していく姿は爽快そのものです。

また日本の俳優、阿部寛が主人公の父親役で出演しており、彼の日本刀を使ったアクションシーンや鍛えられたボディも見どころの1つとなっています。

  • 作品名:チョコレート・ファイター
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さらに続編も

チョコレート・ファイターのアクションシーンのリアルさは、観ながら思わず痛い、危ない、などと叫んでしまうほどです。しかしここまで徹底して作られたアクション映画は珍しく、ファンの要望に応えて続編も制作されました。

『チョコレート・ソルジャー』というタイトルの続編では、ジージャーのアクションに磨きがかかっているだけでなく、一緒に戦う3人の男性の動きもひけを取らない迫力となっています。ラスト15分の格闘シーンは必見です。

  • 作品名:チョコレート・ソルジャー
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アニメ『チョコレート・アンダーグラウンド』

最後に、日本人監督によるアニメ映画を紹介します。大好きなチョコレートを禁止した理不尽な政府に立ち向かう少年たちの物語は、ぜひ家族で観ていただきたい作品です。

イギリス人気作家の児童冒険小説をアニメ化

『チョコレート・アンダーグラウンド~ぼくらのチョコレート戦争~』は、イギリスの人気作家、アレックス・シアラーの児童向け冒険小説『チョコレート・アンダーグラウンド』をもとに、オリジナルアニメとして制作された映画です。

劇場版『テニスの王子様』の浜名孝行が監督を務め、主人公として原作には登場しない少女キャラクターも加わるなど、現代的な脚色がほどこされています。

チョコレートばかりか、甘いお菓子や飲み物まですべてが禁止となってしまった世界で、チョコレートの密造販売を始めた少年たちの冒険ストーリーにわくわくさせられます。

チョコレートが禁止の世界

この映画の舞台は、ある日突然チョコレートやお菓子の売買が禁止されてしまった世界です。もし違反すれば、罰金や懲役刑に処されてしまいます。

実際にあり得ないとわかっていても、この映画を観ていると、2度とチョコレートを食べることができなくなったらどうしようなどと、つい心配してしまうことでしょう。

チョコレート禁止という世界観には、あって当たり前のものが突然なくなることの恐ろしさや、理不尽な事柄に立ち向かう勇気など、人生の教訓がさりげなく散りばめられています。

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チョコレートだけど甘い映画とは限らない

甘さだけでなく、苦みや深いコクを楽しめるチョコレートは、大人のリラックスタイムにぴったりの嗜好品です。それだけにチョコレートがテーマの映画も、甘いだけではない大人のストーリーが多いのかもしれません。

どれもチョコレート同様味わい深く楽しめる作品ばかりです。休日においしいチョコレートをつまみながら、映画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

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