クラシック音楽の基本知識。癒されたい人必見の魅力をご紹介

2018.11.25

音楽には、さまざまなジャンルが存在しています。代表的なジャンルの1つに、古くから人々に愛されてきたクラシック音楽があります。クラシック曲の中には、リラックス効果が期待できる曲もあることは有名です。クラシックについて詳しく解説します。

クラシックの意味と定義

普段から耳にすることが多いクラシック音楽のクラシックとは、いったいどんな意味や定義があるのかを知っていますか?ここでは、意外に知られていないクラシックの意味について解説します。

クラシックとは古典的の意味

クラシックとは、『古典的』という意味があります。クラシック音楽とは、一般的には17~19世紀ごろまでにヨーロッパを中心とした音楽家たちによって作られた西洋の芸術音楽のことです。

長い時間をかけて作られてきたクラシック音楽には、時代によっても様式が異なります。

音楽史の中では、19世紀から20世紀までを近代・現代音楽と呼び、これらの時代にもクラシック音楽は作られています。

教会音楽からの発展

現在、私たちが聴いているクラシック音楽は、ピアノや弦楽器などの楽器で演奏されています。

しかし、もともとは6~15世紀ころに教会音楽である『聖歌』が始まりで、当時は歌や合唱のみの音楽でした。のちに楽器が発達とともに、教会音楽としてだけでなく、音楽として人々に親しまれるようになりました。

この頃の音楽を、音楽史では中世ルネサンス音楽と呼びます。

古典派、ロマン派などに分類される

1600~1750年までの間に作られた音楽をバロック音楽と呼びます。バロック時代の有名な音楽家にはヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルがいます。

バロック時代の音楽は、バイオリンやピアノなどの器楽楽器が加わり、オペラ歌劇も誕生しました。バッハの死後からベートーヴェンの死(1827年)までの間に作られた音楽を古典派音楽と呼びます。

この時期は、ウィーンを中心に音楽が発展していたため、多くの音楽家たちがウィーンに集まり音楽活動を行っていました。ベートーヴェンのほか、ハイドンやモーツァルトが有名です。

1827~1920年頃までに作られた音楽がロマン派音楽です。これまでの音楽が富裕層のためであったのに対し、ロマン派音楽は一般市民に広がっていきます。ロマン派音楽は、自己表現をするために作曲され、1人でも演奏できるピアノ曲や自己顕示欲を強く表現するための交響曲などが多く作られました。

クラシックの豆知識

たくさんあるクラシック音楽の中には、『これもクラシック音楽?』と驚くような音楽や、めずらしい曲名の音楽など知っていると面白い曲もあります。

ここでは、クラシックの雑学などの豆知識を3つ紹介します。

音を出さない曲がある

クラシック音楽と言えば、ベートーヴェンやモーツァルトなど、音のハーモニーを楽しむ音楽をイメージする人が多いのではないでしょうか?しかし、クラシック音楽の中には、音を出さない曲もあります。

この曲名は『4分33秒』。アメリカ出身の現代音楽家であるジョン・ケージによって1952年に発表されました。彼は、実験音楽の父とも呼ばれた作曲家で、これ以外にも実験的な音楽をいくつも発表しています。

この曲の楽譜には、TACET(休止)と書かれているだけなので、演奏者は楽器の前で全く演奏をしない状態が4分33秒間続きます。この4分33秒の間に聞こえる音すべてが、音楽であるという考えのもとで作られています。

なお、4分33秒の著作権については、営利目的でない場合には発生しませんが、営利目的で4分33秒を演奏した場合には発生することがあるので注意しましょう。

タイトルが非常に長い曲がある

年末などに大合唱が行われることでも有名なベートーヴェンの『交響曲第9番ニ短調 作品125』は、楽譜の初版表紙には、下記の曲名が記されていました。

  • シラーの頌歌「歓喜に寄す」による終結合唱を持つ、大管弦楽および四声の独唱と四声の合唱のために作曲され、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世陛下に最も深い畏敬の念を持って、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンにより献呈された交響曲、作品125

現在では、『第9』として親しまれていますが、作られた当時はこんなに長い曲名だったことはあまり知られていません。

クラシックは著作権が消滅している?

著作権の保護期間は著作者の死後50年なので、クラシック音楽の場合でも、作曲家が死後50年たったら、著作権は発生しません。

クラシックというジャンルの中でも、比較的新しく作曲されたものもあります。作曲家の死後50年経っていない場合、その曲には著作権が発生するので注意してください。

また、著作権が消滅した曲であっても、他人が演奏したものや録音したものは演奏者・レコード製作者の権利である『著作権隣接権』が発生します。

店舗や公共の場などで、不特定多数の人たちに音楽を聴かせる場合には、必ず原盤権の処理を行いましょう。

クラシックの演奏方法

クラシックを演奏する時に、『この楽器を使わないといけない』などのような決まりは特にありません。演奏する楽器や種類によって人数を分けて演奏します。

ここでは、一般的なクラシックの演奏方法3タイプについて紹介します。

ピアノなどの室内楽

クラシックの演奏方法の1つめが室内楽です。室内楽とは、少人数の独奏演奏のことです。モーツァルトやベートーヴェンらによって多く書かれたピアノソナタや、弦楽四重奏,管楽五重奏などがあります。

また、弦楽四重奏にピアノを加えたピアノ五重奏などの組み合わせることもあります。

オーケストラなどの管弦楽

クラシックの演奏方法で、最も多いのがオーケストラなどの管弦楽による演奏方法です。オーケストラとは、管楽器、弦楽器、打楽器を中心に編成された楽団のことです。

弦楽器とは、弦を弾く楽器のことでヴァイオリン・ヴィオラ・チェロのほかコントラバスやハープがありオーケストラの中でも最も人数が多いです。

管楽器には、フルート・オーボエ・クラリネットなどの素朴な音色が特徴の木管楽器と、ホルン・トランペット・トロンボーンなどの重厚で華やかな音色が特徴の金管楽器の2タイプがあります。

オペラやバレエ音楽といった舞台音楽

古くから、オペラやバレエ音楽などの舞台音楽では、オーケストラによるクラシック演奏が使われています。

オペラ音楽を得意とした作曲家には、ヴェルディ、ワーグナー、ロッシーニのほか、モーツァルトなどが挙げられます。芝居・詩・ダンスなどの表現形式が用いられているのが特徴です。

有名なクラシックの作曲家

クラシックの作曲家は、ヨーロッパを中心にたくさんいます。ここでは、たくさんいる作曲家のなかから、誰もが1度は聴いたことがあるような有名な作曲家3人を紹介します。

ピアノ曲の天才ショパン

ノクターンやワルツなどで有名なショパンは、39歳で肺結核により亡くなりました。39年間の間に、美しい旋律と、さまざまな形式のピアノ協奏曲をたくさん書き上げ、ピアノの詩人とも呼ばれています。

ポーランド出身のショパンは、ロマン派の音楽家でありながらピアニストとしても有名でした。ピアニストであるショパンの楽曲のほとんどがピアノ協奏曲です。

クラシック音楽をあまり知らない人でも、ピアノの演奏会などでショパンの曲を耳にしたことがある人も多いでしょう。

代表曲には、ノクターン 第2番、子犬のワルツなどがあります。

壮絶な人生を送ったモーツァルト

モーツァルトは、オーストリア出身の音楽家でウィーン古典派三大巨匠の1人です。

モーツァルトは、数々の交響曲・オペラ・宗教音楽などを作曲し、当時ヨーロッパで最大の王室と言われたハプスブルク家の宮廷作曲家にも就任していました。彼の作る美しい音楽は、今でも名曲と呼ばれています。

音楽の才能に恵まれたモーツァルトは、私生活においては貧困に苦しみわずか35歳という若さでこの世を去っています。宮廷作曲家としての給料のほかにも、彼の作ったオペラやコンサートが開かれていたので、高収入でありながらも貧困生活を送っていた原因はギャンブルでした。

美しい音楽を作りながら、一方ではギャンブルに溺れ借金を繰り返すという壮絶な人生を送りました。

代表曲には、アイネ・クライネ・ナハトムジークや交響曲第40番があります。

 難聴を抱えながら作曲したベートーヴェン

20代後半から難聴を抱え、40歳ころにはほとんど聞こえなくなっていたベートーヴェンは、モーツァルト同様にウィーン古典派三大巨匠の1人です。

宮廷歌手の父を持つベートーヴェンは、幼いころから音楽のスパルタ教育を受けていました。そのため、一時は音楽に対して嫌悪感を抱きますが、ハイドンに弟子入りをしてピアノの即興演奏のヴィルトゥオーゾとして有名になります。

ピアニストと作曲家という2つの顔を盛りながら、音楽活動を続けていきますが、難聴という壁にぶつかり苦悩しながら作曲活動に専念し、ミサ・ソムニレスや交響曲第9番などの数々の大作を書き上げています。

代表曲には、ピアノソナタ第8番 悲愴や交響曲第5番ハ短調 運命などがあります。

クラシック音楽の楽しみ方

大人の男性がクラシック音楽を楽しむ方法は、どんな方法があるのでしょうか?ここでは、クラシック音楽の楽しみ方3つを紹介します。

コンサートへ行く

大人の男性がクラシックを楽しむ方法の1つ目は、コンサートです。コンサートには、オーケストラやオペラ、ピアノコンサートなどの種類があります。

自分が好きな曲を演奏するコンサートを訪れるものおすすめです。クラシック初心者で、どの曲目がよいのかわからない人は、オーケストラなどのコンサートを訪れてみましょう。

演奏時間が3~6時間と長いオペラに比べると、オーケストラは2時間程度です。途中休憩もはさむため、初心者でも飽きずに最後まで楽しめます。

生活の一部として聴く

普段の生活にBGMとしてクラシックを取り入れてみましょう。クラシックは、ストレスを軽減するだけでなく免疫力を高める効果があると西洋医学会で発表されています。

生活の一部として、普段から音楽を流しているだけでリラックスできるのは、忙しい大人の男性にとっては嬉しいところです。

眠りの質や脳の働きに良いと言われている

クラシックはストレス軽減や免疫力を高める効果だけではありません。ヘルシンキ大学の研究チームが、クラシック音楽と学習能力についての実験を行った結果、モーツァルトのバイオリン協奏曲3番を聴いたグループの方が、まったく音楽を聴かなかったグループよりも、ドーパミンの分泌やシナプス機能、学習・記憶に関わる遺伝子が活性化したと発表しました。

また、リラックス効果によって、睡眠の質を高める効果もあります。眠れないときは、バッハのG線上のアリアやドビュッシーの月の光などの曲を聴くと効果的でしょう。

独学や音楽教室で演奏する

ただ音楽を聴くだけでなく、自分で演奏することでもクラシック音楽は楽しめます。楽器を演奏したことが無い人は、音楽教室に通って基礎から教えてもらうとよいでしょう。

もちろん、時間がない人や、音楽教室が近くに無い人は、独学で演奏方法を学べます。ピアノは、ただ楽譜を見て演奏するのではなく、初心者の教本にも載っているバッハのメヌエット ト長調やモーツァルトのピアノソナタ 第15番 ハ長調 K.545 第1楽章あたりがおすすめです。

明るく元気が出るようなクラシックの名曲

クラシックは、静かで眠くなってしまう曲が多いのでは?と思っている人も多いでしょう。クラシックには、ノリがよい曲や軽快なテンポの曲などもあります。

ここでは、明るく元気が出るようなクラシックの名曲3選を紹介します。

ショパン 華麗なる大円舞曲

ショパンの華麗なる大円舞曲は、4小節のファンファーレから始まります。ショパンの作った全19曲のワルツの中でも、最も華やかなワルツです。

ファンファーレのあとには、リズミカルな3拍子が繰り返され、フィナーレを迎えます。この曲を聴いているだけで、思わずワルツを踊りたくなるような明るい曲です。

ヴェルディ 乾杯の歌

ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディの『乾杯の歌』は、彼の代表的なオペラ作品の1つ『椿姫』の中の1曲です。

テンポのよい3拍子のリズミカルなメロディは、パーティーで椿姫の主人公である高級娼婦ヴィオレッタと青年貴族アルフレードが初めて出会うシーンにふさわしく、明るく華やかさがあります。

J.シュトラウスII世 ワルツ 春の声

J.シュトラウスII世の『春の声』は、親友で大作曲家であるリストとともに連弾をするなかで、生まれたワルツです。当時、J.シュトラウスII世は新しく訪れた春を実らせて3度目の結婚をしたばかりでした。

この曲には、彼の当時の幸福感が反映されており、明るく幸せな気持ちになれます。

落ち着くクラシックの名曲

クラシックには、リラックス効果があります。「心を落ち着けたい!」そんなときにおすすめのクラシックの名曲3選を紹介します。

マスネ タイスの瞑想曲

『タイスの瞑想曲』は、フランスの作曲家でオペラに定評があるマスネによって作られた1曲です。

この曲は、娼婦のタイスが修道士のアタナエルの説得により、娼婦をやめて信仰の道に入るという、彼女の人生の大きな転換を表した曲です。彼女の気持ちの変化を、甘美なバイオリンのメロディで表現しています。

心が浄化される様子を、極めて小さい音量であるピアニッシモで演奏しており、この曲を聴いているうちに自分の心も浄化されるような気分になれます。

サン=サーンス 動物の謝肉祭 白鳥

サン=サーンスは、フランスの作曲家です。作曲家でありながらも、素晴らしいピアニスト、オルガニストの才能を持っていました。

『白鳥』は、彼の組曲である『動物の謝肉祭』の中の1曲です。ゆったりとしたメロディと、のびやかなチェロの音色が心をリラックスさせて落ち着かせてくれます。

バッハ ゴルトベルク変奏曲より アリアBWV988

アリアBWV988は、ヨハン・セバスティアン・バッハが、音楽家・ゴルドベルクのために書いたと言われている変奏曲です。

カイザーリンク伯爵の家に住んでいた当時ゴルドベルクは、不眠症に悩む伯爵が眠れない夜は音楽を演奏して聞かせていました。そこでバッハが、眠れない夜の気分を落ち着かせるような曲をゴルドベルクのチェンバロ演奏のために作ってあげたという話があります。

現在は、ピアノによる演奏が多いですが、もともとはチェンバロでの演奏用に作られたとも言われています。ゆったりとしたメロディで穏やかな気分になれます。

クラシックは心を解放し、癒しをもたらす

古くから、人々に愛されてきたクラシックは、心を落ち着けてリラックスできる曲も多いため、大人の男性にこそぜひおすすめです。忙しく過ごした1日の最後に、癒されるクラシック音楽を流せば、心が解放されてゆったりとした癒しの時間を過ごせるはずです。

 

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