ジョン・コルトレーンの伝説。多くの名演を残した奏者の魅力を紹介

2019.11.06

20世紀のジャズの巨匠の一人、ジョン・コルトレーン。主にサックス奏者として知られる彼は、1950年代から1960年代にかけて、多くの名演を残したことで知られています。そんなジョン・コルトレーンの経歴や名盤をご紹介します。

モダン・ジャズを代表するサックス奏者の一人

ジョン・コルトレーンは、20世紀半ばから発展したモダン・ジャズと呼ばれるジャンルの第一人者です。彼がどのようにジャズシーンに貢献したのか、見ていきましょう。

1950年代から1960年代に活躍

1926年にアメリカのノースカロライナ州に生まれたジョン・コルトレーンは、1946年から本格的にプロのサックス奏者として活動を始めました。

ディジー・ガレスピーやマイルス・デイヴィスなどのバンドに参加して活動するも、初期はなかなか評価を受ける機会に恵まれず、無名のミュージシャンとして過ごすことに。

1957年にピアニストのセロニアス・モンクのバンドに参加したころからめきめきと実力を発揮して台頭していきますが、肝臓がんによって40歳の若さで早逝したため、その全盛期はわずか10年ほどでした。

しかし、その時期はちょうどジャズ界がハード・バップ、モード・ジャズ、フリー・ジャズなど新しいジャンルの発展・流行を迎えた年代で、ジョン・コルトレーンの斬新かつ大胆なプレイングはそんな時代の流れの中で大きな注目を集めました。

彼の活躍は、ジャズ史を大きく動かしたと言えるでしょう。

膨大なレコーディングを残して今も話題に

活動期間はあまり長くなかったジョン・コルトレーンですが、その短期間で膨大な名演の録音を残した多作のミュージシャンとして知られています。

生前の彼のレコーディング数はアルバム換算で200枚以上。さらに、その死後も未発表テープなどのリリースが続いており、現代においてもその演奏は影響力を持ち、ジャズファンに愛されてきました。

その作品は今も異例のロングヒットを続けており、ジャズ発展期のサウンドを体現し続けています。

ジョン・コルトレーンの全盛期の名盤

1957年ごろからジャス界を代表するミュージシャンとして一気に人気が開花したジョン・コルトレーン。その全盛期ともいえる、1960年前後の彼の名盤をご紹介します。

ジャイアント・ステップス

1959年に発表された「ジャイアント・ステップス」は、ジョン・コルトレーンの人気を決定づけたアルバムです。

当時の流行ジャンル「ハード・バップ」の第一人者として知られていたジョン・コルトレーンが新境地を見せた作品で、怒涛の音数で見せる独自の演奏スタイルが発揮された表題曲をはじめ、自身の従妹に捧げた「カズン・マリー」、当時の妻に捧げた「ネイマ(Naima)」、ベーシストのポール・チェンバースに捧げた「ミスターP.C.」などの名曲が収録されています。

批評的にも高く評価され、ジャズ史に残る名盤のひとつとして知られています。

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マイ・フェイヴァリット・シングス

1961年に発表された「マイ・フェイヴァリット・シングス」は、ジョン・コルトレーン最大の代表作のひとつと言えるでしょう。

アルバムタイトルにもなった表題曲は名作ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中曲で、ジョン・コルトレーンによるこのアレンジはジャズの人気ナンバーとして広く知られることに。コンサートでも定番になるなど、長くジョン・コルトレーンを象徴する一曲となりました。

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ジョン・コルトレーンの後期の名盤

活動の後期にさしかかると、ジョン・コルトレーンは新たな派生ジャンルであるモード・ジャズを極めていきました。ミュージシャンとして円熟期を迎えたジョン・コルトレーンの名盤を見ていきましょう。

ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン

ジャズシンガーのジョニー・ハートマンと共作したアルバム「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」は、「多くの人に聴かれる音楽を」というジョン・コルトレーンのひとつの目的が追求された作品です。

メロディに比重を置いたモード・ジャズの手法を取り入れたことで聴きやすいアンサンブルに仕上がっていて、ジャズへの入門アルバムとしてもおすすめの一作となっています。

タイトで丁寧なサウンドは、ジャズらしさとキャッチーさが両立されています。

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至上の愛

1965年に発表された「至上の愛」は、ジョン・コルトレーン最大の大作です。ハード・バップからモード・ジャズへと変遷を遂げてきたジョン・コルトレーンの音楽の、ひとつの最高到達点として評価されています。

「神に捧げる」というテーマのもとで製作された全4パートの組曲形式で、複雑かつ壮大な世界観が渾身の演奏で表現されたこの作品。ローリング・ストーン誌の「オールタイム・ベストアルバム500」でも47位に位置づけられるなど、ジャズの枠を超えてアメリカ音楽史に残る名盤として知られてきました。

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ジョン・コルトレーンの演奏からジャズを知る

常にジャズの新しい表現を追求し続け、多くのジャズファンの記憶に刻まれる名演を残し続けたジョン・コルトレーン。そのサウンドや作品は、20世紀後半からの発展期のジャズを知る上で欠かせないものです。

ジョン・コルトレーンの圧倒的な演奏に触れて、モダン・ジャズの真髄を体感してみましょう。

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