世界を制した2千円台のウイスキー「フロム・ザ・バレル」の実力とは

2019.10.31

20157月、2千円台で買える庶民派のジャパニーズウイスキーが、世界的な酒類品評会ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)でカテゴリー最高賞を受賞。世界をあっと驚かせました。それが、今回ご紹介する「フロム・ザ・バレル」です。

コスパ・品質共に最強。それがフロム・ザ・バレル

ニッカウヰスキーのフロム・ザ・バレルは、重厚な味わいとコク、豊かに広がる香りが特徴のブレンデッドウイスキーです。

198510月に発売されて以来35年近く経ちますが、冒頭で述べた通りISCのウイスキー部門では2015年にカテゴリー最高賞の「トロフィー」を受賞した他、5年連続(201216年)で金賞を受賞。2019年にも3年ぶりの金賞に返り咲いています。

また、イギリスで開かれている世界的なウイスキーの品評会WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)でも、2009年にベスト・ジャパニーズブレンデッドウイズキーを受賞した他、5年連続(200711年)でベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー[ノーエイジ]を受賞しています。

まさに世界が認めたジャパニーズ・ブレンデッドウイスキーの銘品ですが、これ程のクォリティを持ちながら価格は2千円台後半。驚くべきコスパの高さと言えるでしょう。

製法に見るフロム・ザ・バレルの特徴

フロム・ザ・バレルという商品名は、「樽から」そのままの状態でボトルに詰めるという製法の特徴が由来となっています。その点を少し詳しく見てみましょう。

特徴(1)マリッジ(結婚)から生まれる繊細な調和

一般的なブレンデッドウイスキーは、熟成させたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたらボトルに詰めますが、フロム・ザ・バレルはブレンドしてからさらに新たな樽で数ヶ月間寝かせた後、樽からボトルに詰めるという手間のかかる工程を採っています。

この手法はマリッジ(結婚)と呼ばれ、まさに原酒同士が結婚したかのような一体感へとつながり、豊かなフレーバーが生み出されます。

特徴(2)最小限の割り水がもたらす骨太な飲みごたえ

再貯蔵された多くのウイスキーは、ボトルに詰める前に割り水によってアルコール分が4045%程度に調整されますが、フロム・ザ・バレルは割り水を最小限に抑えてアルコール分を51%に設定。そのため樽出しのままの味わいに近い、濃厚で骨太な飲みごたえを楽しむことができます。

フロム・ザ・バレルの楽しみ方

マリッジと最小限の割り水から生まれた、濃厚にして繊細な香りと味わいを持つフロム・ザ・バレルは、飲み方によって様々な魅力を引き出すことができます。

ストレート

アルコールに強い方はぜひストレートで。果実のような濃厚で芳醇な香りが堪能できる上に、甘さのバランスが良く、スモーキーな余韻が楽しめます。

オン・ザ・ロックで

重厚なコクを味わうならオン・ザ・ロックで。香り、味わい共にバランスが良くしっかりとした飲みごたえです。厚みのある華やかさが力強い余韻として広がります。

トゥワイスアップで

ウイスキーと水を11で割るトゥワイスアップで飲むと、バランスの良さはそのままに、青リンゴを思わせる果実感と華やかな香りが引き出されます。

水割りで

柔らかな樽熟成香とオレンジのような果実の香り、そして力強いピートの味わいと麦芽の香ばしさが調和した、個性的な味わいのシングルモルト。穏やかに持続するオークの甘さと豊かな余韻が楽しめます。

ハイボールで

濃厚な味わいとコクを持つフロム・ザ・バレルはソーダに割り負けせず、厚みのあるコクと香り、余韻の深さが楽しめます。ウイスキーとソーダの割合は13.5前後がおすすめです。

ウイスキーの「小さな塊」がボトルのコンセプト

フロム・ザ・バレルは、個性的な四角いボトルデザインも魅力の一つ。デザイナーの佐藤卓氏は、このボトルについて自著「クジラは潮を吹いていた。」にこう記しています。

「強くて濃いウイスキーが、どのようなボトルであるべきか。私は『小さな塊』にしたいと思った。濃いものは少ない量のほうが美味しそうである。」

どこかでこの美味しそうな「小さな塊」を見かけたら、その重厚な味わいとコクに触れてみてください。

フロム・ザ・バレルの購入はこちらから

  • 商品名:フロム・ザ・バレル
  • 価格:2,640円
  • Amazon:商品ページ
その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME