建築好き必見。『国立21世紀美術館』はローマの近未来的新名所

2019.10.27

2010年にオープンしたローマの新名所、国立21世紀美術館をご存知でしょうか。遺跡や古い美術品に飽きたら、兵舎の並ぶローマ郊外に突如あらわれた現代建築で現代アートと建築を堪能してみませんか。この記事では、国立21世紀美術館の基本情報から見どころまでをご紹介します。

国立21世紀美術館の基本情報

まずは、国立21世紀美術館の概要とアクセスなどの基本情報を確認しましょう。

国立21世紀美術館とは

国立21世紀美術館(通称Maxxi)は、イタリア初の国立の現代美術館として2010年にオープンしました。1999年に行われた建築コンペで勝利したザハ・ハディッド設計による建物は、予定の計画を大幅に超過した10年以上の歳月をかけて完成。美術館の最大の見どころとなっています。2013年からは、数々の国際展のキュレーションを手がけてきたホウ・ハンルーをアーティスティック・ディレクターに迎え、美術と建築の2つを柱に特別展の開催や作品、資料の収集活動を行なっています。

国立21世紀美術館の開館時間、入場料、アクセス

開館時間

国立21世紀美術館は毎週月曜日と51日、1225日が閉館日です。火、金土曜日はAM11:00PM8:00に、水、木、日曜日はAM11:00PM7:00に開館しています。チケットは閉館時間の1時間前まで購入可能です。

入場料

入場料は一般が12ユーロ、1425歳が9ユーロ、14歳未満は無料です。大人2名と14歳~25歳が1名以上のグループは入場料が19ユーロになります。2日間有効のチケットが15ユーロで、閉館の1時間半前からのチケットは5ユーロで販売されています。オンラインで事前に購入することも可能です。

アクセス

美術館へのアクセスは、ローマの中心地からであれば、地下鉄A線のFlaminio駅でトラム2番線に乗り換えて北へ。Apllodoro駅で下車するのが最も便利です。

国立21世紀美術館の見どころ⑴  ーザハ・ハディッドの建築

国立21世紀美術館は、新国立競技場のデザインコンペで日本でも話題になった建築家ザハ・ハディッドによって設計されました。ハディッドは、イラク出身でイギリスを拠点に活躍した建築家で、その奇抜なデザインから設計が実現しないことも多く「アンビルトの女王」と呼ばれました。

国立21世紀美術館はそんなハディッドの実現した建造物のなかでも優れた成果として評価され、ローマにおける建築ファン注目の新名所となっています。曲線と直線が入り混じる構造は、高速道路の巨大ジャンクションを通過するときのような壮大な印象を与えます。内部には建設に関するアーカイブが展示されており、この特異な建物の成り立ちを資料から知ることができます。

国立21世紀美術館の見どころ(2)ー21世紀の美術作品と建築資料を展示

国立21世紀美術館は、1960年代から現代までの美術と、20世紀と21世紀の建築の2本柱を軸に収集や展示を行なっています。ここでは、それぞれの見どころについてご紹介します。

20世紀後半~21世紀の美術

国立21世紀美術館では、購入や寄付に加えて、アートプロジェクトやコミッションワークなどによって現代美術の最先端を感じさせる作品の収集に努め、それらを所蔵品展で随時公開しています。

また、1960年以降の20世紀美術も収集対象とすることで、現代に続く美術の動向を連続的に学ぶことができるように工夫しています。その結果、所蔵品展では、マリオ・メルツやフランチェスコ・クレメンテといったイタリア出身のアーティストだけでなく、ウィリアム・ケントリッジやゲルハルト・リヒターなど世界的に著名なアーティストたちの作品を見ることができます。加えて、イタリアの現代アーティストに焦点を当てた企画展が複数開催されています。

3分野に広がる建築資料

国立21世紀美術館のもう1つの柱であり、他の現代美術館と異なる個性を発揮しているのが建築へのフォーカスです。

ピエール・ルイジ・ネルヴィやパオロ・ソレリといった著名な建築家にまつわる資料を中心とした20世紀建築のアーカイブ、美術館主催の企画展やコンペティションの機会に購入、あるいは寄贈を受けた資料に、サイトスペシフィックなインスタレーションまでを加えた21世紀建築のアーカイブ、美術館の注文によって撮影されたイタリア各地の建築写真のアーカイブの3分野に渡って資料が収集されています。

コレクションは、写真や模型、季刊誌など合わせて全体で75000点以上に及んでいます。館内ではそれらの資料のテーマごとの展示を見ることができる他、収蔵品のデータベースにアクセスすることもできます。

国立21世紀美術館があるフラミニオ地区、建築好きなら訪れるべき場所

国立21世紀美術館を含む「フラミニオ地区」には、ピエール・ルイジ・ネルヴィの「スポーツパレス」や、レンゾ・ピアノによる「ミュージック・オディトリアム・パーク」など、イタリアの著名建築家による作品が実際に建てられています。いずれも徒歩圏内ですので、建築好きの方は是非、周囲の散策もお忘れなく。

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