パチンコの新基準詳細。変更点を知りプレイの参考にしよう

2018.11.19

パチンコの新基準で、ホールの台がどのように変わったのかすでにご存知でしょうか?変更点を知らないと場合によっては大損をすることもあります。そこで、パチンコの新基準で変わった所と、変わった背景ついて解説していきたいと思います。

2018年、なぜ基準が変わったのか

2018年からパチンコの基準が変わったのには、ギャンブル依存症対策やカジノ法案、オリンピックへの影響などさまざまな原因があります。

ギャンブル依存症対策

パチンコが原因で借金を繰り返す、または、生活を圧迫するほどパチンコにお金をつぎ込んでしまうなどのギャンブル依存症という問題があります。

そのためには、パチンコのギャンブル性を少なくし、実際に動くお金が少なくなれば、ギャンブル依存症になりにくいということで、出玉を少なくするなどの新規制が行われるのです。

また、パチンコ店は、気軽に誰でもできる場所に店舗があるため、以前からギャンブル依存症を招きやすいということが指摘されてきました。そんな背景もあり、今回規制が行われることとなりました。

カジノ法案の影響

カジノ法案が成立し、日本にもカジノが作られることが決まりました。現在パチンコにいる客層を、カジノに取り込みたいという政府の思惑もあります。

そして、パチンコは競馬や競輪と違い民間企業が運営しているという点もポイントです。競馬や競輪は公営ですから、利益は国や地方公共団体の財源になります。

しかし、パチンコは民間企業が行っているため、利益のほとんどは国の税収とはなりません。そこで、パチンコよりも、国が認可するギャンブルであるカジノをする人を増やしたいという目的もあります。

パチンコからお客さんが国が認可するギャンブルに流れれば、税収が上がり国の財源が増えるため政府にとっては大きなプラスになるのです。

オリンピック開催による国際イメージへの懸念

2020年に東京でオリンピックが開催されますが、それまでに、街のいたるところにあるパチンコ店を減らしたいという目的もあります。海外では賭け事は厳しく取り締まられているため、パチンコ店があちこちにあると、日本のイメージが悪化する恐れがあるのです。

海外でカジノは限られた場所にしかないため、日本のように普通の商店街の中にパチンコ店があるという状況は、海外から来た人からはあまり良い印象をもたれません。

日本は、2020年のオリンピックに多額の資金をかけているため、日本のイメージが悪くなってしまうことへの懸念から、パチンコ業界を厳しく取り締まろうとしているのです。

具体的な変更点

それでは、どのようにパチンコの基準が変わったのでしょうか。ここからは具体的に新基準の変更点を解説していきたいと思います。

出玉規制

新基準では、ラウンド数や出玉が減少しています。変更点を以下に簡単にまとめました。

以前の基準 2018年2月1日以降の新基準
ラウンド数 16R 10R
1回の大当たりでの最高出玉 2400個 1500個

ラウンド数とは大当たりが出た時に、そのままフィーバーした状態が継続される最大回数のことで、ラウンド数が多ければ沢山の玉が出ます。しかし、2月1日以降の規制によってラウンド数が10回までに制限されたことで、『大当たりが出た時の出玉の数が減っている』のです。

簡単に言えば、大当たりを出しても玉が出る数が減ったことで、パチンコで儲けることが難しくなったということですね。この出玉制限があると、規制がかかる前に比べ、1回の大当たりにつき4円パチンコであれば最大3600円の差となります。

設定付きパチンコ

新基準になる前はパチンコ台を開けて店側が釘を調整し、玉の出やすさをコントロールすることができました。しかし、新基準後に公安委員会の検定試験をパスしたパチンコ台は開けることができない構造になっています。

代わりに『大当たりの回数を、6段階までの設定からデジタルでコントロール』することになるのです。これにより、パチンコ店が自由に出玉をコントロールすることができなくなり、完全にコンピューター制御になります。

ですから、設定を極端に低くしたり高くしたりすれば、お客さんはどれだけの玉が流れたかを見て、『店側がどのように設定しているのか一目でわかる』でしょう。

規制前まで行われていた釘の調整は、素人目には分かりにくいものですが、コンピューター制御になるといくら玉が回ったかの確率論になるので、ホール全体の台を公平な設定にしなければ、お店側は言い逃れができないというのがポイントです。

4時間規制

新基準になる前は、10時間でどのくらい玉が出たのかという基準をクリアすれば大丈夫でしたが、新基準後は『4時間で5万円以上』出してはいけないという明確な基準に変わりました。新基準に変わる前であれば、10時間トータルで基準をクリアすれば大丈夫でした。

しかし、4時間という短い時間で5万円以上稼げるとNGという明確な基準になったため、お店側が長いスパンで大当たりの確率を設定することができなくなりました。

検定試験の項目変更

出玉規制や4時間規制などの型式試験の項目が変更されたことで、これから出る新しいパチンコ台への影響も大きいです。2018年2月1日前までと同じ基準ではパチンコメーカーも新台を作ることができません。

パチンコ台の審査には約6ヶ月程度かかるため、規制後に作られた新台は、新基準をクリアしている台ということになります。お店側が玉の良く出る設定にしようと思っても、もともと新基準に沿って作られているため、新基準までしか玉を出すことができません。

また、新基準では玉が出る総量が少なくなるため、お客さん全体の勝ちが少なくなりギャンブル性が低くなります。

スロットにも規制が

スロットの1回の大当たりの払い戻しメダルが、『新基準前では最大480枚だったのに対して、新基準後は最大300枚』と少なくなりました。また、スロットの出玉率(賭けたメダルの枚数における最大払い戻し枚数)も規制前は120%以下でしたが、新基準では105%以下となっています。

パチンコ店ではスロットも人気が高いですが、新基準によって大きく儲けることが難しくなり、パチンコと同じくギャンブル性が低くなりました。

パチンコ機種への影響

パチンコ機種も新基準に合わせて作る必要があるため、今後出る新機種はギャンブル性の低いものとなります。しかし、パチンコ台は公安委員会の検定を受けてから3年間はホールに設置し続けられるため、前倒しで型式試験を受ける機種が多くなっているのです。

前倒し認定の増加

新基準前に作られたパチンコ台を前倒しして型式試験をうけることにより、『公安委員会の検定を申請してから3年間』は旧基準のパチンコ台が置けるようになります。そのため、前倒し試験を受ける台が増加しました。

パチンコ台をホールに設置するには、保安通信協会という公安委員会の指定審査機関からの『型式試験』を通過し、さらに都道府県の公安委員会の『検定』に合格する必要があります。

この2つには、多額のお金と時間がかかります。もし、新しいパチンコ台をメーカーが作っても型式試験及び検定に不合格となってしまうと、パチンコメーカーにとって大きな痛手となるのです。

そして、パチンコ店も検定に合格した機種しかホールに置くことができないため、影響を受けます。もし、今まで設置していた機種が新基準以降の検定に不合格となってしまうと、ホールからその機種を撤去しなければならないのです。

そこで、新基準前にすでに出回っている台を2018年1月の規制前に、前倒しして型式試験を受けさせています。これは、ホールに設置してからパチンコ台を撤去という事態を避けるためです(パチンコ台設置にも費用がかかるため)。

前倒し型式試験を受けた台は、『一番長くて2020年の2月までホールに置ける』(※認定の時期による)ので、実は新基準となった今も旧基準の台がすぐになくなるというわけではありません。

今後の新台の傾向

今後も前倒し認定を受けた新基準になる前に流通していたパチンコ台が入れ替わり、2020年まではパチンコ店に並んでいるでしょう。パチンコ店にとってパチンコ台を入れ替えるというのは、非常にコストの掛かることであり、利益が上がらなければ潰れてしまう死活問題だからです。

ギャンブル性が低くなったことでお客さんが離れてしまえば、新基準後に作られた新しい台を多額の資金を使って入れても、大赤字になる可能性があります。そのため、修理する部品がなくなるまでは、前倒しして型式試験をパスした機種もパチンコ店に並んでいることでしょう。

新基準では勝てない?噂の理由は

新基準では本当にパチンコで勝つことはできないのでしょうか?実際に新基準になってどのように変わるのか解説していきたいと思います。

ギャンブル性が低い

新基準により、大当たりで出る玉が少なくなったことでギャンブル性が低くなっています。しかし、ギャンブル性が低くなったといっても、大当たりが何度も出ればそれなりに儲けることは可能です。

掛け金に対して増えるかどうかで言えば、勝つことは可能です。ただし、新基準では4時間で5万円以上勝つことはできないので、1日で大金を手にすることは難しいでしょう。

初当たりが早い

新基準でもなんとか遊んでもらうため、パチンコメーカーは『初当たりが出やすい台』を作っています。当たりが出やすい機種だとパチンコ台の演出も見られますし、ギャンブル性が低くてもそれなりに楽しめるというわけです。

当たりが出やすいと、それほど玉が出なくても面白いからゲーム感覚でやる方も出てくるでしょう。しかし、旧基準と比べると1回の大当たりで出る玉は減っていますので、それほど稼げるわけではありません。

ギャンブル性を求める客は離れていく?

パチンコ店のサービスや台の演出が良ければ、ちょっとした楽しみとして通う方はいるでしょう。しかし、一攫千金を狙いたいという方は競馬など別のギャンブルに移っていく可能性が高いです。

パチンコ台もメーカーがしのぎを削って、演出が面白い台を作っていますが、今までパチンコをしていた人からすると、稼げる上限が新基準で大幅に引き下げられたので、換金の際に物足りなさを感じるでしょう。

ギャンブルには、パチンコだけではなく競馬や競輪などもあります。さらに、カジノが作られるとなると、本格的にギャンブル性を求める方は移っていく可能性が高いですね。

新基準で勝てる台はある?

新基準でも勝てる台はあるのでしょうか?パチンコ店もパチンコメーカーもいろいろと案を練っています。実際にどのような台を選べば勝てるのか紹介していきましょう。

ボーターラインで検討

パチンコ台にはボーダーラインという、1000円で何回、デジタルスロット(※)を回すことができればプラスマイナスゼロになるかという基準があります。もし、ボーダーラインが10回であれば1000円で10回回せなければ(スタートチャッカーに入らなければ)負ける可能性が高いです。

それぞれの台によって、玉の入りやすさは違い、お店の換金率にも左右されるので一概には言えませんが、1つの指標となるのがボーダーラインです。要するに、1000円を使って何回デジタルスロット(リーチなど)が動いたかを把握しておき、『ボーダーラインを上回っている台だけを狙って打つ』という、理論的な打ち方です。

もちろん、必ず勝てるわけではありませんが、普段から意識して情報を集めておくことで勝てない台を見分けることがある程度できるようになります。

※デジタルスロットとは、スタートチャッカーに玉が入るとリーチや大当たりなどの抽選が行われる、パチンコ台に内蔵された機械部分(正面の液晶ディスプレイ)のこと

甘デジ台

パチンコ台の中でも比較的大当たりが出やすい甘デジ台を狙って打つのもいいでしょう。パチンコの台には大きく分けて、以下の3つの種類があります。

機種の種類 当たり確率 特徴
ミドル 約1/269~1/320 大当たりが出にくいが、一発当てれば大きい
ライト 約1/199 ミドルと甘デジの中間
甘デジ 約1/99~1/149 大当たりが出やすいが、1回の当たりで出る玉も少ない

また、甘デジ台はボーダーライン以上に回るので、負けにくい台と言えるでしょう。最初から確率が低いミドルやライトを打つよりも、甘デジ台の方が当たりは出やすいです。

そして、玉数が多い方がそれだけ回る分、ボーダーラインが下がります。ですから、資金を多くつぎ込める時に打つと勝率が上がるのです。何度も通うよりも1回に大きな勝負をかけたほうが勝ちやすいでしょう。

新登場の設定付き台が狙い目?

新基準で設定付きのパチンコ台はまだ馴染みが薄いせいか、玉が出やすいと言われています。そして、回転数を基準に決めるボーダーラインと、設定の2種類の要素があるため、設定が高い台でボーダーラインを意識して選べば、勝てる台の見分けもつきやすいでしょう。

ただ、新基準の台なのでギャンブル性は高くないため、それほど大きく勝つことはできません。しかし、お客さんが敬遠するのを見越して、お店も甘い設定にしている可能性もあるので、試しに打ってみる価値はあります。

新基準へポジティブな声も

新基準は全てにおいて、マイナスではないという意見もあります。それでは、新基準で良くなる点とは何なのでしょうか?

設定搭載で機種バリエーションの増加

旧基準では、パチンコ店側が釘の向きをいじってよく回る台を作ることができました。しかし、新基準後に公安委員会の検定を通過した台は、パチンコ台を開けることができない構造になっています。

そのかわり、最高6段階の設定を搭載しているため、データは全てデジタル操作となります。旧基準のように曖昧な部分が減って透明性が保たれるため、情報を集めておくことで成果が出やすくなり、より研究する楽しみが増えるでしょう。

単純に勝ち負けが運で決まるのではなく、精度の高い情報で勝率が左右されるようになれば、また違った楽しみ方ができるようになります。

遊び方を選べる

旧基準では勝てるのは一部の人だけでしたが、新基準になることによってより多くの人にプチ当たりが出るようになります。新基準では、より回る台が増えていることから、利益は低いものの当たりが出やすいため、満足感を得られるというメリットがあるのです。

まだ、現状としてパチンコ店には新基準前に流通していた釘調整ができる台も多くあるため、今までのように、釘の向きを見て台の回り方を調べるという方は、新基準前までに設置されていた台を選択することで、勝負をすることができます。

一方で、とにかく早く当たりを出したい、設定のみを見て勝負したいという方は新基準後にできた新台を選ぶことも可能です。目的に合わせて機種を選ぶことで、2通りの遊び方を選択することができるというメリットが打つ側にはあります。

新基準の影響はいつから?

2018年2月1日前に公安委員会の検定を通過したパチンコ台の検定期限が切れる、『2020年の2月前後』に本格的に新基準の影響が出てきます。現在は2018年2月1日前に前倒し検定された新基準前に流通していた台もパチンコ店に設置されています。

しかし、その期限が3年のため、最長でも新基準前に流通していたパチンコ台がパチンコ店に置けるのは、2020年の2月1日までです。それ以降は、新基準前に流通していた台で釘調整できるものは、検定をパスすることができないためパチンコ店から撤去しなければいけません。

2020年2月1日以降は、釘調整できるパチンコ台は設置できないので、パチンコ店は多くの台を入れ替える必要があり、多額の費用が必要となります。そのため、利益が少ない店舗は潰れる可能性もあるでしょう。

今後のパチンコ規制の予測

今後、パチンコ規制はどのようになっていくのでしょうか?ここからは、パチンコ業界はどのように変わっていくのかについて、解説していきたいと思います。

依然パチンコ業界への風当たりは強い

政府はカジノに客を呼び込むために、パチンコ業界への規制を強めていくでしょう。今までは、パチンコを管轄する警察庁が、パチンコ店の近くに景品交換所を作り、そこで換金が行うことを事実上黙認してきました。

しかし、法律的にみればかなりグレーな領域で、誰でもパチンコで勝ったら換金するのが普通ですよね。もし、警察庁が厳しく取り締まれば、換金が一切できなくなり一般景品としか玉が交換できなくなってしまいます。

ですから、カジノが本格的に運用を始めて政治の力が働けば、パチンコ業界は非常にあやうい状態になるでしょう。

パチンコ業界は大きな変化のタイミングに

パチンコの新基準による大規模な規制は、ギャンブル依存症をなくす目的だけではなく、2020年東京オリンピックまでに、パチンコ店を減らしたいという政治的な理由もあります。

また、新基準で出玉制限が行われたことで、大きなお金を稼ぐことができなくなったため、お客さんをどう楽しませるのか、パチンコ業界は今まで以上に工夫を凝らしていく必要があるでしょう。

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