井上靖の代表作って何?多彩な文豪の筆跡を辿ろう!

2019.10.25

歴史的に偉大な文豪が軒を連ねる20世紀。まさに群雄割拠とも言える時代で名を馳せた作家たちは、いずれも偉人として語り継がれています。その中でも数多くの名著を生み出し、日本各地で知られることとなった作家が「井上靖」です。この記事ではそんな井上靖の代表作を紹介していきます。

井上靖とは

20世紀の文豪たちは各々の主題を生涯のテーマとし、自らを持って掘り下げることで数々の作品を生み出しました。その個性的かつ大胆な世界観はどれを取ってもため息が出るほど、圧倒的な完成度を誇っています。では井上靖の作風とは果たしてどのようなものだったのでしょうか?ここからは基本として、井上靖その人にフォーカスを当てていきます。

受賞多数の文豪

井上靖は作家としてデビューした1936年の時点で賞を受賞するなど、数多くの賞に恵まれた文豪です。戦果を乗り越えたのち、1950年には現代においても新人作家の登竜門として名を馳せる「芥川賞」を受賞しています。その後も文才は衰えることを知らず、1991年に没するまでおよそ10個にのぼる賞を手にしました。

その作風は

井上靖の作風は現代、時代小説、自伝など非常に幅広いジャンルを得意とする多彩かつバラエティに富んだものでした。特に時代小説作品は優れたものが多く、中にはノーベル文学賞に推薦されることもあるなど、同年代で活躍した作家たちの中でも秀でた文才を持っていたことが伺えます。

井上靖の代表作

多芸な文体で読む人を翻弄するように紡がれる井上靖の名著たち。その長い作家人生の中で多くの賞を受賞した実力は、20世紀初頭の名だたる天才作家たちとも拮抗できるほどです。そんな彼が残した数多くの作品の中でも、代表作と言われる名著の中の名著は現代人の琴線にも触れることができるでしょう。ここからはそんな井上靖の代表作品を紹介していきます。

闘牛

「闘牛」は1950年に芥川賞を受賞した井上靖の出世作品です。戦後10年と経たない当時の日本を舞台に、国内における闘牛大会を催すために奮戦する企業戦士たちの姿を描いています。当時のリアルな企業体系や社会構造を知ることができるため、歴史的な観点においても価値のある作品であると言えます。

しろばんば

「しろばんば」は井上靖が自伝として執筆した長編作品です。大正から昭和にかけて成長していく主人公と、共に暮らす曽祖父の妾という微妙な立場の老婆が中心に描かれています。哀愁漂う少年の日常譚は、誰が読んでも懐かしさを感じずにはいられない独特なストーリーです。

メディアミックスされた井上靖の代表作

井上靖の代表作の中には、現代においても時代錯誤なく評価されるものが多く、一部の作品は21世紀に入ってからも、メディアミックスされて話題を読んでいます。井上靖を知らずともそれら作品を見た、聞いたことのある方は多いはずです。ここからはそんな井上靖のメディアミックスされた代表作品を紹介していきます。

風林火山

「風林火山」は1950年代に連載がなされ、その後いく度にわたって映像化された作品です。近年では2006年に大河ドラマとして人気を集めました。その内容は題名通り戦国武将「武田信玄」を主人公に添えるわけではなく、配下の軍師「山本勘助」を主人公としています。

わが母の記

「わが母の記」はしろばんば同様に、井上靖の自伝小説として1960年代に3部作編成で発表された作品です。しろばんばでも登場した実の母が亡くなるまでの数年間を描いており、少年時代からのわだかまりや老いていく母の姿など様々な要素が詰め込まれています。近年においては2012年に映画化されたことで、広く知れ渡ることとなりました。

多彩な文豪の魅力とは

井上靖は多彩な言葉使いでジャンルにとらわれない自由な作風を得意とした文豪です。彼の残した名著たちは出版から半世紀以上が経った現代においても、様々な形でメディアミックスされるほどの人気を誇っています。彼の著作が気になる方は、この記事を参考にしつつ多彩な文豪の世界へ入り込んでみてください。

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