世界遺産の種類を解説!国内外のおすすめスポットも紹介

2019.10.23

世界遺産は、世界各国の歴史的建造物や遺跡などを、人類の共通の財産として後世に残すために、国際的に保護していくという目的のために作られたものです。世界遺産に向き合うことで、人間のルーツや、それぞれの民族の歴史を肌で感じることができます。知っているようで知らない世界遺産の種類や、国内外のおすすめスポットをご紹介します。

世界遺産(world heritage)は3種類に分かれている

世界遺産とは、地球の成り立ちから人類が残してきたの歴史の足跡として、後世の人々が今を生きる我々に残された財宝です。

1972年の第17回UNESCO総会で採択され、世界遺産条約(正式には『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』)の中で定義されています。

世界には1,000件以上の世界遺産が登録されており、日本では数年ごとに世界遺産が増え、現在(2019年)までに23件になりました。

世界遺産は有形の不動産で、文化遺産、世界自然遺産、世界複合遺産の3つの種類にわかれています。

文化遺産(cultural heritage)

世界遺産の中で一番登録の多い遺産で、1000件以上ある世界遺産の中で800件が文化遺産です。

文化遺産とは人類の恒久的な価値を持った美術品、建造物群、遺跡、文化的景観に指定されるもので、日本には法隆寺や姫路城など、18件の文化遺産が登録されています。

また、文化遺産は有形だけではなく、伝統的な音楽,舞踊,演劇,工芸技術などの無形なものも、その国の歴史や文化の重要な文化遺産と位置付け「無形文化遺産」として保護しています。

世界自然遺産(Natural heritage)

世界自然遺産は世界では200件程度しか登録されていません。

自然遺産は地質や地形、生物の生態系や絶滅危惧動植物存続地域など、人間が作り出せない自然が対象となります。

世界自然遺産の多くは観光地として紹介されていますが、人によって踏み荒らされたり、生態が途切れたりすることなく永遠に守り続けるべきものです。

日本の世界自然遺産は白神山地、屋久島、小笠原諸島、知床の4件です。

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世界複合遺産(Mixed Cultural and Natural Heritage)

世界複合遺産とは文化遺産と自然遺産の両方の価値を備えているもののことです。

世界での登録数は38件と世界遺産の中では最も少なく、代表的な複合遺産はカッパドキアやマチュ・ピチュなどがあり、日本での複合遺産の登録はありません。

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イギリスの世界遺産おすすめベスト3

イギリスには歴史の深さを感じさせる世界遺産が30件以上(2019年現在)あります。

ウエストミンスター宮殿

イギリスの世界遺産といえば、ロンドンの象徴でもあるウエストミンスター宮殿は外せません。

現在は国会議事堂として使われており、9世紀に再建築されたゴシック様式の建物はその壮大なスケールに圧倒されます。

ウエストミンスター宮殿の時計台「ビッグ・ベン」はロンドンのランドマークとして親しまれています。

ロンドン塔

ロンドン塔は、11世紀にウィリアム1世によって築かれた城で、今までに王の住居・牢獄・公文書館・議会会場・王室の財宝保管所・動物園・銀行・などに使われてきました。

ヘンリ8世のころには王妃アン・ブーリンが処刑された場所でもあり、イギリスでは心霊スポットとしても有名です。

ストーンヘッジ、エーヴェリーに関連する遺跡群

ロンドンから200km離れたところにあるストーンサークルです。

広々とした平原に唐突に出現する石柱群は、紀元前3000~1500年頃に作られたといわれていますが、その目的や用途は不明で、これだけの巨石をどう運んで組み立てたのかも未だ解っていません。

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日本の世界遺産おすすめベスト3

日本の世界遺産は2019年7月に登録された「百舌鳥・古市古墳群」を加えると、文化遺産19件、自然遺産4件で合計23件となりました。

富士山

富士山は日本一高い山としての存在感はもちろん、古くから山岳信仰の祖として崇められ、万葉集や多くの絵画にも描かれてきた日本のシンボルです。

世界遺産としての登録群は、富士山から富士五湖、三保松原までと広範囲に広がっています。

自然遺産の登録をも目指していましたが、登山者の出すゴミ問題や周辺の開発問題などから文化遺産のみの登録となりました。

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富岡製糸場 と絹産業遺跡群

明治政府が日本の近代化の先駆けとして初めて作った国営の製糸工場です。

1983年民間企業に払い下げ後も1987年に操業停止するまで操業を続け、操業停止後も片倉工業が保存に尽力し、開業当時の姿のままの建物が残っています。

世界遺産群として、富岡製糸場、養蚕業者の田島弥平旧宅、養蚕業の研究・教育機関であった高山社跡、蚕を貯蔵した荒船風穴などが登録されており、レトロなレンガ造りもそのままに、そこで働く当時の人々の息づかいが感じられるところです。

軍艦島 

幕末から明治時代にかけて日本の近代化の礎となった重工業の産業遺産は、点在している8県に23の資産があり、そのうちの8資産が今も稼働しているという世界でも珍しい世界遺産です。

特に工業世界遺産を象徴する場所として有名なのが、この軍艦島の名で知られる長崎県の端島炭鉱です。

最盛期には8万3600人という世界一の人口密度を誇り、日本初の鉄筋コンクリート造の集合住宅も造られていました。

閉山後は無人となり、その廃墟の様相が注目を集め観光ルートとして大きな人気を集めています。

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世界遺産になることのメリットデメリット

どの国でもわが町の遺跡や歴史的建造物を世界遺産にしようとアピールしていますが、世界遺産に登録されることにもメリットとデメリットがあります。

メリットは世界的に名前が知られるので、その土地の名誉にもなり観光客が増え、地域振興や経済効果が高くなります。

反面デメリットもあり、指定された建物などは文化庁管轄になるので自由に建て替えなどができなくなります。観光客が押し寄せ、土産物の売店などが増え、先住民の住環境が荒らされることもあります。

世界遺産を訪ねるときは、周りの環境を乱すことなく節度のある行動をしたいものですね。

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