感動必至!クラシック音楽が印象的な有名な映画6選

2019.10.22

少しとっつきにくい印象もあるクラシック音楽ですが、有名な映画には効果的にクラシック音楽が使用されている例が多々あります。この記事では、クラシック音楽が象徴的に使用されている映画をご紹介しながら、クラシック音楽の魅力をお伝えします。

音楽は映画のもう一人の主人公

映画では、音楽が登場人物の感情や映画の展開を感じさせる役割を担うこともしばしば。その効果が存分に発揮された作品では、音楽がもう一人の主人公とも言える重要な役割を担っています。ここでは、そんなクラシックの名曲と名画の関係をご紹介します。

2人のシュトラウスの名曲にのせた『2001年宇宙の旅』(1968年)

言わずと知れたスタンリー・キューブリック監督による不朽のSF大作で、全編がクラシック音楽の名曲に彩られています。

特に印象的なのは、映画の冒頭とヒトザルが骨を武器にすることに気がつくシーンで用いられているリヒャルト・ストラウスの『ツァラトゥストゥラはこう語った』です。

やがてヒトザルが放り投げた骨が、最新の軍事衛星が航行するカットへと繋がるとともに、曲はヨハン・シュトラウス2世の『美しき青きドナウ』へと変化していきます。

音楽と映像が一体化して、宇宙旅行への憧れや青い地球の美しさを際立たせています。

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主人公が作曲家と重なる『ヴェニスに死す』(1971年)

イタリアの巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督による『ヴェニスに死す』は、初老の作曲家アッシェンバッハは美少年タッジオに恋をして、コレラが蔓延するヴェニスを離れられなくなってしまうというストーリー。

朝靄のなかを進む汽船と波の揺らぎを映した冒頭シーンや、タッジオとの出会いのシーン、砂浜でタッジオを見ながら主人公が息を引き取るシーンなどで、グスタフ・マーラーの『交響曲第5番』第4楽章アダージェットが奏でられ、主人公の迷いや陶酔、心のざわめきを伝えます。

実際にマーラーの友人であった原作者のトーマス・マンは、主人公にグスタフという名前やマーラーに似た容貌を与えています。

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音楽が生み出すトラウマ体験

音楽は人の気持ちをリラックスさせたり奮い立たせる力を持っていますが、使い方によってはトラウマを生み出す一助にもなります。ここでは、クラシック音楽が負の感情を呼び起こすきっかけとなるような要素として用いられている映画をご紹介します。

ベートーヴェンに心酔する主人公『時計仕掛けのオレンジ』(1971年)

近未来の社会における少年犯罪がテーマの『時計仕掛けのオレンジ』も、キューブリック監督の代表作。

数々の非行に走る主人公アレックスが好んで聴くのがベートーヴェンの『交響曲第9番』です。第九は逮捕されたアレックスの心理療法にも利用され、アレックスの心理を操るキーにもなります。

この映画には他にもエルガーの『威風堂々』やロッシーニの『ウィリアム・テル』序曲などが映像に不気味な味付けをしています。

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戦闘シーンを盛り上げる危険な音楽『地獄の黙示録』(1979年)

フランシス・フォード・コッポラ監督によるベトナム戦争を舞台にした映画『地獄の黙示録』の前半のハイライトに使用されているのが、ワーグナーによる『ヴァルキューレの騎行』です。

アメリカ軍のヘリ部隊がベトコンの拠点である村を奇襲する際、朝の清々しい空気にヘリコプターのプロペラ音と雄々しいメロディが大音響で鳴り響きます。殺戮を行うことへの恍惚感を駆り立てる要素となっているこの曲は、ある調査によると運転中に聞くと危険な曲ナンバーワンだとか。

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悲劇に抗う音楽の力

音楽はときに悲劇的な状況を打開したり、和らげたりする効果も発揮します。ここでは、悲劇を前にした音楽の力を感じさせる映画のシーンをご紹介します。

ポーランドの悲劇を象徴する曲『戦場のピアニスト』(2002年)

実在したユダヤ系ポーランド人ピアニストが第二次世界大戦中の悲劇を描いた映画です。

逃亡生活を続けながらなんとか生き延びたピアニストが、終戦間近にドイツ兵に尋問され何か弾くように促されて演奏したのが、ショパンの『バラード第1番』でした。

ナチス占領下では演奏が禁じられていたポーランド人ショパンの曲を聞いて、ドイツ兵はピアニストを見逃します。

ポーランドの独立を夢見ながらフランスで亡くなったショパンの音楽はこの映画を象徴的に表していると言えます。

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悲劇に立ち向かう音楽家の矜持『タイタニック』(1997年)

ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作『タイタニック』にも、音楽の力が感動を誘うシーンが。

この悲劇の大船に乗り合わせた8人の楽団員たちは、事故の後も乗客がパニックに陥られないように演奏を続けました。

シュトラウス2世の『美しき青きドナウ』と『ウィーンの森の物語』を演奏し、続いて「弾いていると体が温まる」としてオッフェンバックの『天国と地獄』を奏でます。

最後に沈みゆく船の映像と重なるのは同じくオッフェンバックの『ホフマンの舟歌』です。

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日本映画にもクラシックの名曲が数多く登場

近年、日本では『のだめカンタービレ』やアニメ映画『ピアノの森』など、音楽家を目指す若者が主人公の映画を通してクラシック音楽が広く取り上げられてきました。

2019年秋にはピアノ・コンクールの激戦を描いた『蜜蜂と遠雷』も公開され、クラシック音楽の裾野を広げる映画のラインナップはますます豊富になっています。

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