自然が生んだ個性派ビールのランビック。そのクセになる美味しさとは?

2019.10.20

ランビックは、ビールの原型とも言われているベルギーの伝統的なビール。その味は、日本人が慣れ親しんだビールとは大きく異なる、まさに超がつく個性派です。そんなランビックビールの製法、特徴、種類、おすすめ商品についてご紹介します。

ランビックは野生酵母で造る超自然派ビール

世界で造られているビールの大半は、人工培養したビール酵母を使って発酵させますが、ランビックは自然にある酵母で発酵させるビールです。

ベルギーの首都ブリュッセル近郊に生息する野生酵母とバクテリアだけが、ランビック独自の個性的な味を生み出せるとされており、そのため、ブリュッセル近郊で醸造されたビールだけがランビックと名乗ることができます。

原材料は大麦の麦芽と発芽させていない小麦、そして3年以上寝かせた古いホップです。通常のビール造りでは苦味と香りづけのために新鮮なホップを使いますが、ランビックはホップを長期間の熟成に耐えるための防腐剤として用いるため、酸化して苦味が抜けた古いホップを敢えて使用するのです。

そしてこの古いホップこそが、強い酸味とチーズのような独特の香りを生み出す源となっています。

ランビックビールの主な種類

純粋なランビックは酸味が強い上に発泡性がほとんどなく、そのまま飲んでもあまり美味しいとは言えません。そのため一般的にランビックとして流通しているものは、下記で紹介するように何らかの形でブレンドされているものがほとんどです。

  • グーズ

樽で2〜3年熟成させたランビックと、熟成が1年ほどの若いランビックをブレンドし瓶詰めしたもの。「麦のシャンパン」と呼ばれる程心地よい酸味があり、泡立ちも良く香りも個性的です。

  • ファロ

醸造したての薄いビールにランビックと黒砂糖やブラウンシュガーなどを加え、瓶内で2次発酵させたビール。アルコール度数は4.5〜5.5%程度で、砂糖の甘い味がするのが特徴です。

  • クリーク

若いランビックにブラックチェリーを漬け込み、樽で3〜18ヶ月発酵熟成させたもの。昔ながらのクリークはドライで酸っぱい味ですが、最終段階で砂糖・シロップを加え飲みやすくしたものもあります。

  • その他のフルーツ

クリーク同様、若いランビックに果物を漬け込んだフルーツビール。ラズベリー、桃、カシス、ぶどう、苺などが有名です。

ベルギービール「ランビック」のおすすめ5選

それではランビックビールのおすすめ商品5選をご紹介しましょう。

ブーン・グーズ

酸味や甘味のバランスが良く、様々な料理に合わせやすいタイプ。苦味は少なく、チェリーのような爽やかな酸味が特徴的です。アルコール分は7.0%

カンティヨン・グーズ

苦味・甘味共に少なく、柑橘系のフルーティーな香りが特徴の、酸味のある本格的なランビック。片手にビールを持った小便小僧のラベルが目印です。

リンデマンスペシェリーゼ

醸造途中に桃の果汁を加えたフルーツタイプのランビック。桃の濃厚な甘味と香りが特徴です。アルコール分も2.5%と低いためお酒が苦手な方にもおすすめです。

デ・カム・フランボワーズ

種つきの木苺を漬け込んだフルーツランビック。色は透き通ったルビーレッドで泡立ちは少な目です。程良い酸味とフルーティーな旨味が特徴です。

ドゥリー・フォンティネン・クリーク

熟したチェリーを種ごと若いランビックに漬け込む伝統的な製法で醸造。チェリーの香りにシナモンやナッのような複雑なアロマが感じられます。イキイキとした爽やかな味わいが魅力です。

ランビックビールを味わうならチューリップ型グラスで

香りが個性的なランビックは、ジョッキではなくチューリップ型のグラスがおすすめ。縁が内側にカーブしているので香りがこもりやすく、ランビックビールの個性を最大限に引き出してくれます。クセになるような香りと味わいをじっくりご堪能ください。

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