『老人と海』はヘミングウェイ最後の最高傑作。魅力を解説

2019.10.20

世界で最も著名な作家のひとり「ヘミングウェイ」。ヘミングウェイの作品は今なお世界中の国々の人に愛されています。そんなヘミングウェイの作家人生最後の作品であり最高の傑作と言われているのが「老人と海」です。老人と海とは一体どのような作品なのか、その魅力について解説していきます。

老人と海とは

ヘミングウェイの作品は、生前に9作品、死後に7作品を発表されています。いずれの作品もアメリカ文学史における重要なターニングポイントを担ったと言われています。その中でヘミングウェイの遺作となった作品が「老人と海」なのです。

ノーベル文学賞のきっかけ

「老人と海」は1952年に発表された作品です。当時より卓越した文体で、すでに人気作家となっていたヘミングウェイの新作として話題を集め、その2年後の1954年にヘミングウェイは「ノーベル文学賞」を受賞したのです。

そのためか本作は時折「ノーベル文学賞受賞作品」と評されることもあります。実際のところは著作全体が評価されての受賞でしたが、本作がきっかけとなっていたとい言っても差し支えないでしょう。

世界的ベストセラー作品

「老人と海」が世界的に知られるようになったのは、ノーベル賞受賞以前からです。出版当時の1952年、掲載先であった雑誌の売り上げはたった数日で500万部を超える大ヒットを記録し、その後世界的にもじわじわと人気の波が拡散していきました。ノーベル賞を受賞したことによって著名になる例は多々ありますが、この作品はノーベル賞関係なく世界的大ヒットした作品だったのです。

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老人と海のストーリー・あらすじ

大作シリーズでもなく、長編でもない短編作品である「老人と海」は、なぜ世界規模のベストセラーを記録することとなったのでしょうか?「老人と海」の大まかなストーリーを紹介するとともに、作品に秘められた魅力について解説していきます。

漁師の見た過去の夢

「老人と海」の舞台はキューバのとある漁村です。そこで暮らす老人でカジキ漁師のサンチャゴは長い間スランプに陥っていました。普段ついてくる助手の少年も別の漁船に移ってしまい、サンチャゴは1人で漁へ出ることとなります。この漁村のモデルはかつてヘミングウェイが遭難した際に流れ着いた場所であり、こアメリカから移住するきっかけの場所でもありました。

絶妙なラストシーン

サンチャゴは巨大なカジキを釣り上げるも、帰路の間にサメによって食べ尽くされていきます。次々とカジキに食らいつくサメと格闘しながら、サンチャゴは若い頃の体験を思い出します。結局カジキをすべて喰らい尽くされ村に帰ったサンチャゴですが、ひどく落ち込むこともなく物語のラストで再び思い出に浸りつつ眠りにつきます。このなんとも言えないラストシーンはまさにヘミングウェイらしい「ハードボイルド」な描写です。

老人と海の派生作品

世界的ベストセラーとなった「老人と海」からは、映画や漫画など数々の派生作品が誕生しています。

老人と海はアメリカ、ロシアなどで実写またはアニメ映画として公開されています。日本においても1990年に同名の作品が公開されていますが、こちらは実在する沖縄のカジキ漁師を追ったドキュメンタリー形式の記録映像であり、一種のオマージュ作品となっています。

老人と海は、世界一有名な老人の夢

古き良きアメリカ人男性の象徴であり、繊細な人間的な魅力あふれるヘミングウェイが織りなすハードボイルド作品の中でも、最高傑作と名高い「老人と海」。ノーベル文学賞を受賞したきっかけとなったこの作品をまだ読んだ事が無い方はぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか?

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