人気のウォッカカクテル『モスコー・ミュール』のルーツに迫る

2019.10.19

ウォッカベースの「モスコー・ミュール」は、日本はもちろん世界でも人気の高いカクテルの一つですが、日本と海外では使う材料が少々異なります。この記事では、モスコー・ミュール誕生の背景にまでさかのぼりつつ、その本来の味わいと作り方に迫ります。

元祖モスコー・ミュールはジンジャーエールを使わない!?

ウォッカをライムジュースとジンジャーエールで割った、ほんのり甘口の爽やかなカクテルとして親しまれているモスコー・ミュールですが、海外のレシピではジンジャーエールではなくジンジャービアが使用されています。

ジンジャービアとは生姜を柑橘類、水、糖分と一緒に発酵させて作られる飲料。ジンジャーエールよりも甘さ控えめで、生姜の辛さと風味が強いのが特徴です。そしてこのジンジャービアこそが、モスコー・ミュール誕生のきっかけとなりました。

それは1940年代のアメリカ・ハリウッドでのこと。「Cook’n’ Bull」という名のレストランが、とあるカクテルを大々的に売り出すため、割材としてジンジャービアを大量に仕入れました。しかし狙いが外れてジンジャービアが大量に残ったため、頭を悩ませたCook’n’ Bullの店主が苦肉の策で考案したのがモスコー・ミュールだと言われています。

また、「スミノフ」ブランドのウォッカを売りたかった営業マンと、銅製マグカップの売上を伸ばしたかったメーカーが、Cook’n’ Bullの店主と一緒に知恵を絞ってモスコー・ミュールを考案した、との説もあるそうです。

モスコー・ミュールの「材料」にこだわるなら

日本ではジンジャーエールを使ったモスコー・ミュールが一般的ですが、その作り方はLOOHCS(ルークス)の他のページでもいくつか紹介されているので、ここでは元祖モスコー・ミュールにこだわったレシピをご紹介します。

[材料]

・ウォッカ:45ml

・ライム:1/4

・ジンジャービア:90ml〜適量

・氷:適量

[作り方]

冷やしたグラスに氷を入れてウォッカを注ぎ、中にライムを搾って落とします。その上からジンジャービアを注いで軽く混ぜればできあがりです。

ウォッカとジンジャービアは、あらかじめよく冷やしておくと一層美味しくなります。

ちなみにヨーロッパでは、風味づけとしてキュウリのスティックを入れるのが一般的です。一度お試しください。

ジンジャービアの入手方法

日本ではあまり馴染みのないジンジャービアですが、イギリスなどでは各家庭で自家製のものを作るのが一般的なほどポピュラーな飲物です。

商品名はビア(ビール)ですが、アルコール分は含まれていません。市販品ならアマゾンなどの通販サイトで、本場イギリスの銘柄「フェンティマンス」「フィーバーツリー」が、1本当たり200300円台で手に入ります。」

モスコー・ミュールの「容器」にこだわるなら

ジンジャービアを使ったこだわりのモスコー・ミュールを徹底的に楽しむなら、容器も銅製のマグカップを使ってみたいもの。熱伝導率が良い銅製のマグカップは、冷蔵庫でキンキンに冷やしておくと中の飲物もよく冷える上に、口を付けた時のひんやりした感触が清涼感を盛り立てます。

モスコー・ミュールのみならず、ジントニックを銅製マグカップで供するバーもあり、手元にあればアイスコーヒーなど普段使いでも何かと重宝するので、これを機に揃えておくのも一手です。

200300mlの手頃な容量のものなら、アマゾンなどの通販サイトで15002500円前後で手に入ります。

スタンダードなウォッカで気軽にモスコー・ミュールを

ジンジャービアを使ったモスコー・ミュールは、生姜の辛さと風味が強いのが特徴。そのためベースのウォッカについては、逆に高価なプレミアム品などにこだわる必要はありません。

「スミノフ」「スカイウォッカ」「アブソルート」など、無味無臭でクセのないスタンダードなウォッカを使って、気軽にお楽しみください。

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