今どきのアメリカビール事情を調査!クラフトビールが人気急上昇中?

2020.06.26

アメリカは国別ビール消費量世界第2位のビール大国で、「バドワイザー」「クアーズ」といったメジャーブランドが日本でもよく知られています。ただ近年は小規模なブルワリーが造るクラフトビールが人気を集め、ビール市場は急速に多様化が進んでいます。そんなアメリカのビール事情を調べてみました。

アメリカビールの歴史と現状

アメリカビールの歴史は、17世紀に欧州から伝わったのが始まりとされ、アメリカへの入植が進むにつれて需要は拡大の一途をたどりました。

その後1920年の禁酒法によってしばらく冬の時代が続きましたが、1932年の禁酒法廃止以降は一気にビール大国へと成長。2000年代初頭まではブルームーン、ピルスナー・ウルケル、アンハイザー・ブッシュ・インベブ、クアーズの4社がビール市場の90%を占めるなど、大手ビールメーカー業界を牽引してきました。

ただ1978年にビールの自家醸造が合法化されたのを機に、1980年代に入ると小規模ブルワリーが造るクラフトビールが、大手が独占していたビール市場に参入。やがてこうした動きは全米に拡大し、今ではアメリカ国内で5,000を超える小規模ブルワリーが登場、販売額は全米シェアの約20%を占める程となっています。

アメリカビールの種類

アメリカビールには様々なタイプのものがありますが、主な種類としては次の4つが挙げられます。

アメリカンラガー

バドワイザーやミラーなど大手メーカーが手がけるブランドの多くが、下面発酵のアメリカンラガーです。さっぱり軽い飲み口で色味は薄いゴールド。ホップの苦味やクセを抑えたさわやかな味わいが特徴です。

アメリカンペールエール

イギリス発祥の上面発酵ビールがアメリカに渡って変化したもの。北米産ホップの繊細な苦味と華やかな香りが特徴です。冷やしすぎない10~13℃の温度で、繊細かつ華やかな香りを味わうのがおすすめです。

IPA(インディアペールエール)

大量のホップを使用しているため、ペールエールの中でも特にホップの香りと苦味が強く、インパクトのある味わいが特徴。クラフトビールの中では定番となっています。

アーバンエール

濃い目のブラウン色が特徴のペールエール。麦芽を焦がして醸造されているため、苦味が強く香ばしい味わいです。1杯目というより、食後にじっくりと味わうのがおすすめです。

全米のビール好きが選ぶアメリカビールベスト3

それでは、アメリカ自家醸造協会(AHA)の機関誌「Zymurgy」(ザイマージー)が発表した2019年版「Best Beers in America」のベスト3を順にご紹介しましょう。

17年続いているこのランキングは、数万人単位のビール愛好家による投票を集計した、アメリカで最も権威あるビールランキングの一つです。

①ベルズ「トゥー・ハーテッド・エール(Two Hearted Ale)」

センテニアルホップを100%使用したバランスの良い一品。グレープフルーツやパイナップルの香りが感じられ、コクのある芳醇なカラメル麦芽が苦味を抑え、すっきりとした後味が楽しめます。

②ロシアン・リバー「プリニー・ジ・エルダー(Pliny the Elder)」

2016年まで8年連続でトップに輝いていた人気のクラフトビール。ホップの香りが強烈な辛口タイプですが、飲み口が軽やかで渋味が一切感じられません。

③シエラネバダ「ペールエール(Pale Ale)」

クラフトビール革命はこのビールから始まったと言われる、伝説的なペールエール。軽めの口当たりにホップの爽やかさとモルトの甘味が絶妙に絡み合った、バランスの良いミディアムボディーです。

多種多彩な味わいのアメリカビールを楽しもう

アメリカビールは、キンキンに冷やしてのど越しを楽しむラガービールから、芳醇な香りと味わいを楽しむクラフトビールまで、実に奥が深くバラエティに富んでいます。

ネット通販でもアメリカのクラフトビールは手軽に入手できるので、ぜひその深遠な世界に触れてみてください。

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