日本ミステリー界のパイオニア「江戸川乱歩」。現代でも色あせない代表作を紹介

2019.10.18

ミステリー、推理小説は文壇において欠かせない一大ジャンルです。現代においても数々のミステリー作家が登場し、数々の名作を生み出すとともに盛んなメディアミックスが行われています。そんな推理小説の黎明期に活躍した作家こそが、かの有名な「江戸川乱歩」です。この記事では江戸川乱歩の概要と代表作品についての解説をしていきます。

江戸川乱歩の概要

100年以上の歴史があるミステリージャンル。その中における推理小説の発展は近代文学の中でも非常に規模の大きなものとなっています。

そんな推理小説を日本で普及させ数々の名著を残した江戸川乱歩ですが、今日においてその知名度は下火になってきているのも事実。そこでここからはまず江戸川乱歩自身の概要を解説していきます。

20世紀に活躍した推理作家

江戸川乱歩は20世紀初頭から戦後にかけて活躍した推理作家です。本名は平井太郎であり、ペンネームは19世紀に活躍したアメリカの作家「エドガーアランポー」から取られています。

執筆活動を開始した当時の日本ではまだ、推理小説は西洋文学の1ジャンルとしか捉えられておらず、デビュー作からそれらの要素を取り込んだ江戸川乱歩の作風は、非常に斬新かつ話題性に富んだものでした。まさに日本推理作家のパイオニアと言えるでしょう。

元は探偵事務所にいた?

江戸川乱歩は作家になる以前数々の職を転々としていた経歴を持っています。その中には日本史上最も古い探偵事務所である「岩井三郎探偵事務所」での勤続経験もあります。実際に探偵として活動したわけではないものの、この時の経験は彼の後の作品に大きな影響を及ぼしました。

江戸川乱歩の代表作

のちのミステリー作家に多大な影響を与えた江戸川乱歩。いくつもの名作推理小説作品を生み出した彼の文才は、現代においても通用する数々の名作を生み出しました。

そこでここからは江戸川乱歩が残した作品群の中から、特に有名な代表作品をピックアップして紹介していきます。

二銭銅貨

「二銭銅貨」は江戸川乱歩が初めて発表した推理短編小説です。短編ということもあり、最低限のトリック、人物しか登場しませんが、ストーリー自体は非常に作り込まれた完成度の高いものであり、江戸川乱歩の文才を知らしめるきっかけとなりました。

とある泥棒が盗んだ工場の給料に懸賞金がかけられ、貧乏学生であった2人の男が在処を探して暗号を解いていくというストーリーですが、短編とは思えない読みごたえにあふれています。

  • 商品名:二銭銅貨
  • 価格:0円(Kindle版・青空文庫)
  • Amazon:商品ページ

怪人二十面相

「怪人二十面相」は江戸川乱歩初の少年向け作品です。少年雑誌に連載されたという経緯もあり、推理小説家でありながら過激なフェティシズムや描写を好んでいた江戸川作品としては、比較的ソフトな仕上がりとなっています。

またタイトルにもなっている怪人二十面相は、現代においてもミステリーの定番キャラクターとして幅広く親しまれています。

  • 商品名:怪人二十面相
  • 価格:0円(Kindle版・青空文庫)
  • Amazon:商品ページ

孤島の鬼

「孤島の鬼」はデビューから数年が経過した頃に発表された長編作品です。若くして白髪となった主人公「蓑浦」が、かつて経験した知人、妻の凄惨な死のトラウマと戦いながら、姿の見えない殺人鬼を追っていく姿を描いています。長編ということもあり、読むのになかなか体力が必要な小説ですが、ミステリー好きならチャレンジしてみて損はないでしょう。

  • 商品名:怪人二十面相
  • 価格:0円(Kindle Unlimited会員)、297円(Kindle版)
  • Amazon:商品ページ

推理小説は乱歩から

日本の推理小説、ミステリー小説のパイオニアである江戸川乱歩。当時の王道とはかけ離れた作風は、現代でも支持される名著の数々を生み出しました。

推理小説を愛好する方ならば、是非ともチェックしておきたい作家です。気になる方はこの記事を参考に、20世紀のミステリーの世界へと足を踏み入れてみてください。

「小説」のその他の記事
その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME