エールビールとはどんなビール?特徴や味わい、おすすめ商品をご紹介

2020.06.28

ビールは発酵方法によって「ラガー」「エール」「その他」の3種類に分かれますが、ラガービールは聞いたことがあっても、エールビールは知らないという人は多いでしょう。そこでこの記事では、エールビールの特徴・味・おすすめ商品についてご紹介します。

エールビールとラガービールはどこが違う?

エールは、古くからあるビールの造り方です。発酵が進むと酵母が麦汁の表面に浮き上がってくることから上面発酵とも呼ばれています。2025℃前後の温度下で24日の間に発酵させ、熟成期間も2週間程度と短期間です。

これに対して、発酵が進むと酵母がタンクの底に沈んでいく下面発酵で造られるのが、日本では馴染み深いラガービールです。010℃程度の低温下で710日かけて発酵させ、熟成期間も約1カ月程度と長期間です。

発酵温度が低い下面発酵は雑菌が繁殖しにくいため製造管理がしやすく、大量生産に向いています。日本で生産・販売されているビールの9割以上がラガータイプで、特にその中のピルスナーというスタイルが主流となっています。

アサヒスーパードライやキリン一番搾り、サッポロ黒ラベル、サントリーザ・プレミアム・モルツは、いずれもピルスナータイプです。

エールはフルーティーな香りと深い味わいが特徴

エールビールの特徴は、フルーティーで豊かな香りと芳醇で濃厚な味わいにあります。リンゴや洋ナシ、パイナップル、バナナなどに似た香りを持つものも多く、典型的なエールビールはラガービールよりも甘味とコクが感じられます。

エールならではの持ち味を引き出すためには、何よりキンキンに冷やし過ぎないこと。冷やすなら、温度が低過ぎない野菜室がおすすめです。

飲み頃の温度は1013℃。実際に飲む時間帯を見計らって、あらかじめ冷蔵庫から出して少し時間を置くようにすると、香りと味わいが引き立ちます。

そして香りを最大限楽しむためには、必ずグラスに注ぐようにしましょう。グラスはワイングラスのような、口の開いたタイプがおすすめです。

エールビールの代表的なスタイルは

エールビールと一口に言っても、用いる原料や醸造法によって多くのスタイルがあり、それぞれ味わいも香りも全く異なります。代表的なスタイルをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。

ペールエール

イギリス発祥の淡い麦わら色をしたビール。麦芽の甘味とホップの苦味、モルトの豊かな香りが特徴です。喉越しを楽しむより、チビチビと味わいつつ香りを楽しみたいタイプです。

スタウト

英語で「どっしりした、頑強な」などの意味を持つスタウト(stout)は、香ばしいナッツやチョコ、コーヒーのような豊かな香りが特徴の、濃厚でコクのある黒系のビール。「ギネス」が世界的に有名です。

ホワイトエール

ベルギーで中世から醸造されていた小麦のビール。「ヒューガルデン」が代表銘柄です。

色が白濁しており、クリーミーな味わいと爽やかな酸味が特徴。酵母をろ過しないためビタミンBが豊富です。

ヴァイツェン

小麦麦芽を50%以上使った、泡立ちが豊かなドイツ伝統の白ビール。バナナのようなフルーティーな香りと、ほとんど苦味を感じない柔らかな味わい、そして濃密な舌触りが特徴です。

IPA(インディア・ペールエール)

インドがイギリスの植民地だった18世紀末、インドに住むイギリス人に送るために造られたビール。輸送中の腐敗防止のため麦汁濃度を高くしホップを大量に使用したため、強いホップの香りと苦味、高いアルコール度数が特徴です。

ワインのようにゆったり楽しみたいエールビール

すっきり爽やかな喉越しを感じつつゴクゴクと飲むラガービールとは対照的に、芳醇な香りと深みのある味わいをゆったりと楽しみたいのがエールビールです。

ワインを嗜む時と同じような気分で、エールビールが持つそれぞれの豊かな個性を堪能してください。

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