釣り糸の特徴や結び方を解説。覚えておきたい基本手順

2019.11.28

釣り糸にはさまざまな種類や結び方があり、狙う魚によって使い分けます。初心者の場合、どんな種類を選択してよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか?釣りの基本的な結び方など基礎知識を紹介するので、参考にしてみてください。

釣り糸の結び方、ノットの基本

まずは、基本的な釣り糸の知識と結び方について紹介します。道糸とハリスの違いや、応用しやすい結び方を覚えて基礎から始めてみましょう。

道糸とハリスの違いを知ろう

道糸とは『リールに巻いておく釣り糸のこと』です。道糸はハリスに比べて強度が高いものを使うのが基本と言われており、道糸を十分な長さで巻くと釣り糸の切れを防止する役割も果たしてくれるのです。

次に、ハリスとは『道糸の先に結んでおく釣り糸のこと』です。釣り針に近い部分の釣り糸で、道糸から釣り針までを結びます。道糸よりも細いものを使うのが基本で、数種類の太さのハリスを用意して使い分けする人もいるほど大切な部分です。

環境や狙う獲物に合わせて、ハリスと道糸の組み合わせを変化させて魚を狙います。

ラインの素材

ライン(釣り糸)に使われる素材は『ナイロン・フロロカーボン・PE(ポリエチレン)』の3つが代表的です。

ナイロンラインは、他の素材に比べて安価で『伸びがあり柔らかく癖がつきにくい』特徴を持っていることから道糸に多く使われています。他の素材よりも劣化が早いのも特徴の1つです。

フロロカーボンラインは、比重が高く劣化が少ないほか、根ズレ(水中の障害物や岩礁帯にラインが擦れること)などの衝撃や摩擦に強い特徴を持っています。海中に絶えず入っているハリスに使われるのが一般的です。

PEラインは、1番新しい素材で、ルアー釣りや船釣りで使用されているラインです。他のラインと比べても圧倒的に強度が高く、伸びが少ないため操作性が良いと言われています。また、劣化にも強いので上級者からも支持されています。

ただし、PEラインは摩擦や摩耗に弱く、結束が難しいことから初心者にはナイロンラインがおすすめです。

まず、応用しやすいユニノットを覚えよう

次に覚えたいのが多くのノット(結び方)の基本形とも言える『ユニノット』です。簡単で覚えやすく、時間もかからない結び方なので最初に覚えるノットとしておすすめです。

  1. 金属環やルアーのラインアイなどにラインの先端を通して10〜15cmほど折り返す
  2. そこからまたラインの先端を折り返してループ(輪)を作りながら2本のラインを束ねるように交差させる
  3. 2本のラインを束ねながら、ラインの先端をループに4〜5回くぐらせる
  4. ラインの先端を引き締めて結びを作る
  5. 本線側を引き、結び目を金属環の近くまで移動する
  6. ラインの先端と本線側を引いて締め込む
  7. 伸びしろの余分をカットして完成

最初は難しいですが、慣れてくると早く簡単に結べるので覚えておきましょう

アウトドア全般で使える、チチワエイトノット

もう1つ覚えておきたいのがアウトドア全般で使える便利な結び方の『チチワエイトノット』です。結ぶ形が8の字に見えることから、エイトノットや8の字結びなどと呼ばれることもあります。

  1. ラインの端に十分な長さを用意し、2つ折りにする
  2. 手前に折り返し部分の輪の端がくるように輪を作る
  3. 輪の中に右手の人差し指を入れて1回転させる
  4. ひねりができたら折り返しの部分の輪の先を人差し指が通った輪の中に通す
  5. ゆっくりと輪を引いて結び目を締め込み、端糸をカットして完成

少し特殊な手順が多く、文章ではわかりにくいので動画も用意しました。

わかりやすく丁寧に解説している動画なので参考にしてみてください。

金属環とラインの結び方

ここからは、動画と一緒にさまざまな結び方を紹介します。動画などを見ながら必要な結び方を覚える参考にしてみてください。

まずは、金属環とラインの結び方をチェックしてみましょう。定番のクリンチノットと、シンプルでもさまざまな釣りに対応できるサルカン結びを紹介します。

クリンチノット

比較的細いラインを、サルカンやスナップなどの接続器具や、ルアーに結節するときに便利な結び方がクリンチノットです。海釣り・川釣りと幅広いジャンルで活躍し、強度もしっかりと確保できます。ただし、太めのラインだとほどけやすいので注意が必要です。

  1. ラインの先端を金属環にくぐらせて、10〜15cmほど折り返す
  2. ラインの先端側を本線に5〜6回巻き付ける
  3. ラインの先端を折り返し、金属環のそばにできた輪に通す
  4. 更に折り返して、いまできた大きな輪にラインの先端を通す
  5. 巻き付けが緩まないように軽く抑えながら締め込んで完成

緩みがちになってしまうのでしっかりと抑えながら徐々に結ぶのがポイントです。

サルカン結び

サルカンや金具に結ぶシンプルなノットですが、落とし込み釣りなど多種多様な釣りに対応でき、人気がある方法です。

  1. サルカンにラインを通して輪を作る
  2. ラインの先端を本線の下側から回して輪に通す
  3. ラインの先端を折り返して輪に通す
  4. 再度同じように先端を折り返して輪に通す
  5. 緩まないように徐々に締め付けて完成

とても簡単な方法ですが、強度が高く手軽なので多くの人が愛用しています。

述べ竿の穂先とラインの結び方

リールを使わない述べ竿の穂先とラインを結ぶために覚えておきたい便利なノットを紹介します。用意しておくと便利なチチワ結びと投げ輪結びを覚えて役立ててみてください。

チチワ結び

チチワ結びはチチワエイトノットの部分で紹介した手順を使ったものです。チチワを事前に作っておくことで述べ竿の穂先とラインを結びやすくするほか、ハリスやサルカンの結節を手軽に行うことができます。

  1. チチワエイトノットの手順で大きめのチチワを1つ作る
  2. 作ったチチワの先に、小さなチチワを同じように作って完成

1つ目の大きなチチワは述べ竿などとラインを結節する役割を持ち、2つ目のチチワは述べ竿などとラインを外す役割を持ちます。事前に用意しておけば、現地ですぐに使える点がメリットです。

投げ縄結び

述べ竿の穂先とラインを結節するときに便利な投げ縄結びも、先程紹介したチチワ結びと同様につけ外しができる便利な結び方です。自身が結びやすい方法を使うようにしてみましょう。

  1. ラインの先端で輪を1つ作る
  2. そのままもう1度ラインで輪を作る
  3. 2つの輪を重ねておき、その中に先端を通す
  4. 結び目を締めたあと、ラインの先端にエイトノットでコブを作る
  5. ラインの先端の余分な部分をカットして完成

コブを作っておくことで取り外しが簡単にできます。あとで作るのが難しい場合には、最初にコブを作っておいても問題ありません。

ラインとラインの結び方

次は、ラインとラインの結び方をチェックしてみましょう。なぜ、ラインとラインを結ぶ必要があるのかの理由も一緒に紹介します。

PEラインとリーダーを結ぶ意味とは

PEラインを道糸に使って行うルアーフィッシングでの仕掛けでは、道糸とルアーの間にリーダーライン(ショックリーダー)を用いるのが一般的な方法です。

リーダーラインは先に説明したハリスとほぼ同義ですが、ルアーフィッシングにおいてはリーダーラインという名称で指されるのが一般的です。根ズレや歯ズレ(魚の歯で傷つくこと)によってラインが切れるのを防ぐ効果があります。

また、摩耗に弱いPEラインとルアーの間にリーダーラインを入れることでラインブレイク(魚を釣り上げている最中にラインが切れること)を防ぐこともできるのです。

FGノット

PEラインとリーダーラインを結ぶノットとして最も代表的な結び方が『FGノット』と呼ばれる結び方です。しっかりとした強度を保つことができるので、リーダーラインの役割を十分に支えることができます。

  1. リーダーラインにPEラインを10〜15回編み込む
  2. リーダーラインとライン本線を一緒に、ライン先端部で巻き付けて留める
  3. ライン先端部でハーフヒッチを10回行い強度を上げる
  4. リーダーラインの先端を2〜3mm残してカットする
  5. リーダーラインの先端をライターなどで炙りコブを作る
  6. ラインの先端部で、本線にハーフヒッチで5〜6回巻きつける
  7. リーダーラインと同じように先端を2〜3mm残してカットする
  8. ラインの先端をライターなどで炙りコブを作り完成

ハーフヒッチは、ラインの『下側』にラインをくぐらせて作った輪の中にラインの先端を通す、次に『上側』にラインをくぐらせて作った輪の中にラインの先端を通すという手順を繰り返すものです。くぐらせるたびに締め込んで緩まないようにしましょう。

フィッシャーマンズノット

結び目がFGノットよりも小さく、使いやすさから人気があるのが『フィッシャーマンズノット』です。ガイド(竿についているリング状の金具)の通りが良いので、愛用している人も多くいます。

  1. リーダーラインの先端部でPEラインを巻き込み輪を作る
  2. PEラインを輪の中に巻きつけて締める
  3. PEラインの先端部をリーダーラインに5回〜6回巻きつけて最初に作った隙間に通す
  4. それぞれの結び目をしっかりと締め、両方のラインを引いてより締めて完成

2本のラインを1本につなぐ、1本のロープをリング状にするなど使い勝手が良い結び方なので覚えておきましょう。

より簡単な結び方も

  1. リーダーラインに輪を作り、リーダーラインの先をPEラインに2回くぐらせる
  2. PEラインを2つ折りにしてリーダーラインの輪に通す
  3. くぐらせたPEラインの先を、リーダーに沿わせるように2回巻きつける
  4. 巻き付けたらPEラインを20cmほどリーダーラインから引き出す
  5. リーダーラインの輪を8割くらいの力で締める
  6. 引き出した2重のPEラインで、リーダーラインに10回巻きつける
  7. 巻き付けたらユニノットで留める
  8. リーダーライン、PEライン本線、PEラインの先端部を3方向に締め込む
  9. 余分な部分をカットして完成

少し複雑な方法ですが、行ってみると意外と簡単なので何度かチャレンジして覚えてみましょう。

針とラインの結び方

針とラインの結び方にも特徴的なものが多くあります。ラインとラインの結び方を覚えたら、次は針とラインの結び方を覚えていきましょう。

外掛け結び

外掛け結びは金属環のついていない針とラインを直接結ぶための基本的な結び方です。

  1. ラインを20cmほど折り返して2重にして結ぶ針に添える
  2. ラインの輪を少し余らせて針と一緒に指先に挟み抑える
  3. 余らせたラインで針とライン本線をチモト(釣り針の根本・糸を結ぶ部分)に向かって巻く
  4. 最低でも5回巻き付けたら、余っている指で巻いた部分を押さえておく
  5. 巻いたラインの先端を折り返して、ラインの輪に通す
  6. 通したラインの本線をゆっくりと9割引き締める
  7. ライン本線を針の内側にずらしてチモトに持ってくる
  8. 最後に1割引き締めて、余分な部分をカットしたら完成

金属環がついていない針でもこの方法であればしっかりと針とラインを結ぶことができます。

カン付き南方延縄結び

金属環が付いている針にハリスを結びつけるときに便利なのが『南方延縄結び(なんぽうはえなわむすび)』と呼ばれる方法です。

  1. ハリスで針側に大きめの輪を作り、針の軸を挟む
  2. ハリスの先端を針先の方向に曲げて、輪を1回ひねる
  3. ひねった輪で、ハリスの先端部と針を一緒にくぐらせる
  4. 4回くぐらせたら、本線をゆっくり引いて全体を締める
  5. 次に、ハリス先端部をひきながら形を整えて締める
  6. しっかりと締めたら、余分をカットする
  7. ハリスを必要な長さにカットし、結び目を回転させる
  8. ハリスが針先の反対側に来るように整える
  9. ハリスの先端を環にくぐらせて引き締めたら完成

慣れてくると手軽にできますが、最初は失敗しやすいので手順を確認しながら行いましょう。

ラインとリールスプールの結び方

ラインとリールスプール(リールでラインを巻いている部分のこと)の結び方をチェックしてみましょう。

滑りにくい結び方の手順

リールスプールに糸を巻くのは、購入したときに釣具店が行ってくれるのがほとんどです。しかし、糸が古くなれば、自分で巻き直さなければいけません。

  1. スプールに通すために、ラインの端で大きめの輪をユニノットで作る
  2. 輪を2重にして、スプールに通す(ベールを倒しておく)
  3. スプールの端に止める
  4. 最初の5〜6回は手で巻きつける
  5. その後はベールを起こしてハンドルを一定速度で回転させて巻く
  6. 糸の量の目安はスプールの端のやや内側に収まる程度にし、完了

ラインを2重にスプールに巻くと滑りにくくなります。ベールは倒すと巻取り、立てると送り出しに対応しているので、動きにも注意しておくのがおすすめです。

糸巻きは慣れるまでヘルプをお願いしよう

糸巻き作業は糸の張りの調節も必要なので、初心者は誰かに手伝ってもらうのがおすすめされています。1人で足の指で押さえて行う方法もありますが、熟練のテクニックが必要なほか、怪我につながることもあるので注意しましょう。

エダスの結び方

エダスは、仕掛けの軸となる釣り糸(幹糸)から枝状に出すハリスのことです。結び方はそこまで難しくないのでチェックしておきましょう。

胴突き仕掛け、サビキ仕掛けなどのシーンに

胴突き仕掛けと呼ばれる、1番下におもりを取り付け、おもりの上にエダスが1本から数本でている仕掛けや、胴突き仕掛けのおもりの部分に撒き餌を入れるサビキ仕掛けなどのシーンにエダスの結び方を覚えておく必要があります。

8の字枝結び

  1. 幹糸とエダスを添わせて輪を作る
  2. 交差した部分を固定して輪を180度ねじる
  3. 糸の先端を輪に通す
  4. 糸が解けないように結び目を締め込む
  5. 結び目をしっかりと締めたら、エダスの端糸をカットして完了

2重になっているので、間違えないように丁寧に結んでみましょう。

大物釣りに適した結び方

最後に大物釣りに適した結び方をチェックしてみましょう。

パロマーノット

フックやルアー結びの基本とも言われている形が『パロマーノット』です。大物用の結びの基礎でもあるので覚えておきましょう。

  1. ラインの先端を2つ折りにしてアイ(ルアーやフックに釣り糸を結びつける輪のこと)に通す
  2. 1度結び、先端の輪にフックをくぐらせる
  3. 引き締めて完成

ラインの先端部分はすっぽ抜けてしまわないようにライターで焼いてコブをつけておくとより安心です。

ミッドノット

道糸とハイスを結ぶ中ではかなりの強度を持っているノットが『ミッドノット』です。ジギング(ルアーフィッシングの1種)などにも対応できます。

  1. 道糸を片結びでハリスに留める
  2. 道糸をハリスに5回巻きつける
  3. 巻き付けた道糸を締める
  4. 3回ほど同じ手順を繰り返し、全部で20回巻きつける
  5. 巻き付けた道糸にかぶせて20回巻き戻す
  6. 片結びで留める
  7. ハリスの先端部と道糸の本線をハーフヒッチで6回巻き上げる
  8. ダブルハーフヒッチで留める
  9. ハリスと道糸の余分をカットし、切り口はライターで炙る
  10. 2重に巻き付けた部分を両方に引っ張って完成

手順は多いですが、大物を釣り上げるときの安定性があることから人気があります。

完全結び

漁師結びとも呼ばれる完全結びは、プロも愛用するすばやく結節できて強度のある結び方です。初心者でも簡単に覚えられるので、チェックしておきましょう。

  1. ラインを2つ折りにして輪を作る
  2. 作った輪をアイに通す
  3. 端糸を輪とラインの本線を巻く形で1回〜3回、回転させる
  4. 端糸を輪に通す
  5. 端糸とラインの本線を軽く引っ張る
  6. 十分に締め込んだら端糸の余分をカットして完成

簡単な方法ですが、手早く頑丈に結べるためトーナメントでも活躍します。

手早く結べるように練習しよう

ラインの結び方は多種多様で、シーンに合わせて必要な結び方を覚えておくのがおすすめです。ロープを用意して自宅で何度も練習してみてはいかがでしょうか。

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