ラーメンの魅力を再発見。人気店やレシピの紹介から海外への普及事情

2018.11.14

日本におけるラーメンは、国民食と言っていいほど日本人の食生活に浸透しています。しかし、その一方で、ラーメンの詳しい知識を持っている人は多くありません。ここではラーメンの歴史やレシピ、海外での評価などを紹介します。

ラーメンの魅力と日本における歴史

スーパーやコンビニなどでも当たり前のように売られ、街を歩けばごく自然にラーメン屋を目にすることができます。日本では長い年月の間、親しまれてきたラーメンですが、やはり魅力があってこそ、こういう状況になったのです。

では、ラーメンの魅力とはどのようなものでしょうか。まずは、その誕生秘話から、人々の生活に根付いていったのかまで、掘り下げて考えていきます。

手軽でコスパ抜群のラーメンは日本の国民食

ラーメンの特徴として、調理が手軽なことが挙げられるでしょう。インスタントラーメンなど、より簡単に作れるものも普及しており、誰でも気軽にラーメンを楽しむことができます。と同時に、価格が決して高くないことも魅力の1つです。

街のラーメン屋でも、高くても1000円前後でお腹いっぱい食べることができます。他ジャンルの外食費用に比べれば安く、コストパフォーマンスは抜群です。

日本に中華麺が広まったのは戦後まもなく

日本で最初に中華麺を食したのは徳川光圀だという説がありますが、本格的に普及し、広まってきたのは戦後まもなくと言われています。大陸から引き揚げてきた人たちにより現代ラーメンのベースになるものが開発され、定着したという説が有力です。

ラーメン専門店が登場したのは1910年頃とされていますが、一般的に広まったのは戦後、闇市でラーメン屋が多く出店されたためと言えます。

チキンラーメンがラーメンという呼称を生んだ

ラーメンが日本で普及しはじめた頃は、中華そばと呼ばれていました。もちろん中国にルーツを持つ食べものなので不思議ではないのですが、何がきっかけでラーメンという呼び名に変わっていったのでしょうか。

これは1958年、日清食品がチキンラーメンという商品を発売したのがきっかけとされています。安価でおいしいチキンラーメンは人々に受け入れられ、同時に中華そばという呼称からラーメンへと移り変わっていきました。

何系ラーメン?有名な3つを紹介

ラーメンは普及とともに、常に発展の歴史を歩んできました。一口にラーメンと言ってもジャンルごとに細分化されており、スープのタネから味付けまでさまざまな系統に分かれています。

簡単なところでも醤油、豚骨、味噌、塩などのジャンルがありますが、さらに掘り下げていくと、実に細やかな種類が存在しています。中でも有名な3つの系統を紹介しますが、本当に千差万別なのです。

濃厚な豚骨醤油スープを提供 家系

濃厚な豚骨醤油スープに太麺を合わせるのが特徴の家系ラーメンは、1つのジャンルとして確立されています。海苔やほうれん草などあっさり系の具が乗っているケースが多く、その濃厚な味から白米と一緒に食べるのもおすすめです。

ボリューム感と中毒性が魅力 二郎系

こちらも豚骨醤油スープを売りにしている系統ですが、特徴的なのはそのボリュームです。こってりとしたスープに大量の太麺や野菜が盛られ、お腹いっぱいになることは間違いありません。その濃い味がやみつきになるため、中毒者が続出しています。

和風の魚介ダシが決め手 麺屋武蔵系

あっさり系のラーメンとして地位を確立しているのが、麺屋武蔵を起点とする系統です。魚介ダシを使った和風の味付けが特徴で、どこか甘みのある醤油スープが特徴とされています。食べやすいことから、常連客の定着率が高いです。

観光で立ち寄りたい関東のラーメン施設

もちろん東京以外の地域に住んでいても、全国各地や東京エリアにある人気店の味を楽しむことができます。特に関東には、人気店が一同に会するラーメン施設が複数あり、その施設に行くだけでいろいろなラーメンが食べられるので便利です。

旅行や観光で関東に行く際には、チェックしてみるのもいいかもしれません。あちこちのお店を回らなくても好きなラーメンを試すことのできるラーメン施設では、きっと好みのラーメンを見つけることができるでしょう。

ここでは関東に所在する、有名なラーメン施設を紹介します。ラーメンが好きで、思う存分おいしいラーメンを食べて見たい人は、必見です。

全国各地のラーメンが集結。ラーメン博物館

新横浜駅近くにある『ラーメン博物館』は『ラーメンの聖地』とも呼ばれており、全国各地の名店が順繰りに営業している食のテーマパークです。平日で約3000杯、休日で約6500杯のラーメンが食されている観光名所としても知られています。

1994年にオープンした世界初のフードアミューズメントパークで、開業以降多くのラーメン好きが訪れています。日本人はもちろんのこと海外からの来場者も多く、すでに世界で展開されているラーメンの人気を裏付けている施設です。

東京駅に隣接する東京ラーメンストリート

東京駅一番街で営業している『東京ラーメンストリート』も、ラーメン好きにとってはたまらないスポットです。2009年に開業し、徐々に店舗数を増やしながら成長を続け、国内外の観光客に愛されています。

『東京で真っ先に食べたいお店』をコンセプトに営業している東京ラーメンストリートですが、東京駅に直結しているアクセスの良さから、文字通り『真っ先に食べられる店』となっています。個性的なお店が立ち並び、飽きさせません。

限定メニューが豊富。東京ラーメン国技館 舞

数あるラーメン施設の中でも、個性を追求した営業を行っているのが『東京ラーメン国技館  舞』です。各地の名店を取りそろえつつ、ここでしか食べられない限定メニューを各店で展開しているのが最大の特徴と言えます。

アクアシティお台場で05年にオープンしたあと、数回の名称変更を経て今の名称となりリニューアルオープンしました。当初から観光名所の1つとして知られる存在でしたが、限定メニューのみならず、こだわりのサイドメニューにも定評があります。

手作り派の方必見。話題のラーメンレシピ

ここまで東京や関東の名店、ラーメン施設を紹介してきましたが、中には「ラーメンは家で食べるもの」という信念を持っている人もいるでしょう。「ラーメンは外食で」という考えもあるように、「家で食べたい」と思うのも不思議ではありません。

インターネットで検索すれば、実に数多くの『おうちラーメン』のレシピを見つけることができます。スーパーやコンビニで食材は簡単に手に入りますし、他の料理より比較的短時間で作れるのも魅力的です。

ここでは手軽にできて、おいしいラーメンを作るレシピをいくつか紹介します。自分ならではのアレンジを加えてもよし、楽しみ方はいろいろです。自宅でラーメンを作ってみたい人は、参考にしてはいかがでしょうか。

市販のラーメンつゆを使わない醬油ラーメン

少し辛みがあって香ばしいこの醤油ラーメンは、市販のラーメンつゆを使わずに作ることができます。辛みといっても子どもが食べられる程度なので、おうちで作るのにはぴったりの一品です。以下、レシピを紹介します。

《2人分の食材》

  • 市販のラーメンの麺:2人分
  • 胡麻油:適宜
  • にんにく、生姜:1片
  • 豆板醤:小さじ1/2

《材料A》

  • お湯:3カップ強
  • 中華スープの素、酒、塩、砂糖:各小さじ1
  • 和風だし:小さじ2/3
  • 醤油:大さじ2
  • 胡椒、ラー油:少量

《トッピング》

  • トッピング:ネギ、メンマ、チャーシューなどお好みで

《作り方》

  1. スープと麺用の湯を沸かしておきます。
  2. にんにく、生姜をみじん切りにします。
  3. 鍋を熱し胡麻油、にんにく、生姜、豆板醤を入れ炒めます。
  4. にんにくの香りが出てきたら、材料Aを鍋に入れます。
  5. ここで味を調えます。必要があれば適宜調味料を追加します。
  6. 麺をやや固めに茹でてどんぶりに移し、作ったスープをかけます。
  7. ラー油や胡椒、トッピングをお好みで追加したら、完成です。

スープ用と麺用のお湯を別の鍋で用意しておかなければなりませんが、同時進行で手軽に作業できるので、さほど手間にはなりません。麺は少し固めに茹でておくと、香りと歯ごたえの良さを同時に楽しむことが可能です。

お好みの野菜で。コクのある味噌ラーメン

こちらもほんのりと辛みがあり、食欲をそそるレシピで野菜をたくさん摂りたい人におすすめです。子どもが食べても問題ない辛さにしてあります。手軽に作れるので、あまり料理の経験がない人でも安心です。

《2人分の食材》

  • 市販のラーメンの麺:2人分
  • キャベツ、もやしなどの野菜:適宜
  • にんにく:2片
  • 生姜:1片
  • 豆板醤:小さじ1/2
  • 豚挽肉:100g
  • 湯:4カップ

《材料A》

  • 中華スープの素、酒:各大さじ1
  • 塩:小さじ1/2強
  • 砂糖:大さじ1強
  • にんじん、たまねぎのすりおろし:5cm大
  • 味噌:大さじ3
  • 胡椒、胡麻:適宜

《トッピング》

  • トッピング:ネギ、メンマ、チャーシューなどお好みで

《作り方》

  1. スープと麺用の湯を沸かします。
  2. にんにく、生姜、野菜を切ります。
  3. 鍋を熱し、にんにく、生姜、豆板醤を入れ炒めます。
  4. 香りが出たら、豚挽肉を強火で炒めます。
  5. 炒まったら湯をそそぎ、材料Aを鍋に入れます。
  6. 沸騰したら麺を茹でる鍋で、野菜をざるのままサッと茹であげ、次に麺を茹でます。
  7. 麺を茹でているあいだに、茹でた野菜を強火で軽く炒め、塩胡椒をかけておきます。
  8. 茹で終わった麺をどんぶりに移し、スープを注ぎます。
  9. お好みの野菜、トッピングを乗せればできあがりです。

1つ1つの工程は難しくないので、想像よりも簡単に作ることができるでしょう。注意点としては、慌てることなく確実にこなしていくことです。しっかり調理を進めれば、おいしい味噌ラーメンが完成します。

家にあるもので作れる。ピリッと辛い担々麺

一見、調理が難しそうな印象のある担々麺ですが、意外にも自宅で作ることができます。濃厚な味わいでピリ辛な担々麺は満足度も高く、ラーメン好きもうなる一品です。もはやラーメンの定番の1つである担々麺ですが、どう作ればいいのでしょうか。

《2人分の食材》

  • 市販のラーメンの麺(太麺):2人分
  • 水:900cc
  • 豚挽肉:100g
  • ネギのみじん切り:20cm
  • 生姜のみじん切り:小さじ1弱
  • 豆板醤:大さじ1

《材料A》

  • 創味シャンタンDX:大さじ2
  • 酢:大さじ1
  • 醤油:小さじ2
  • 砂糖;小さじ1/2

《材料B》

  • 練り胡麻:大さじ3
  • サラダ油+胡麻油:大さじ1
  • ラー油:お好みで
  • 塩:適量(調味用)

《作り方》

  1. 熱した鍋に豚挽肉を入れ、しっかり炒めます。
  2. みじん切りしたネギのうち2/3、生姜、豆板醤を入れさらに中火より弱めでよく炒めます。
  3. 炒めた豚挽肉の大さじ2を、トッピング用として別に置いておきます。
  4. 炒めたひき肉に水を加え、ひと煮立ちさせます。アクが出てくるのでとりましょう。
  5. 材料Aを鍋に入れます。中火よりの弱めで3分煮ます。
  6. そのあいだに練り胡麻と上記のスープを少しボウルに入れ、残りのネギと一緒にして混ぜます。
  7. 麺を茹ではじめます。
  8. 茹でているあいだにスープの味見をして、薄いようなら塩を足し味を調えます。
  9. 火を止めたら混ぜた胡麻を加えて混ぜます。
  10. 茹で終わった麺をどんぶりに入れ、スープを注ぎます。
  11. 残しておいた豚挽肉とお好みでラー油を入れ、完成です。

トッピングとスープづくりで一手間かかりますが、その分充実した味に仕上がります。ラーメン屋で出ている商品と遜色ないできばえになりますし、このレシピを使っておいしい担々麺を作ってみましょう。

ラーメンフィーバーは海外にも普及

ラーメンは日本で独自の発展を遂げてきました。今やその知名度は世界的に高く、海外では『Ramen』という呼び方が定着しているほどです。ある意味日本人以上に熱狂的な海外のラーメンファンは、どこに惹かれたのでしょうか。

海外に浸透した理由はスープのダシ?

日本とは違い、海外ではラーメンは大衆食というよりはバーやレストランで楽しむ高級食として親しまれています。料理にかけるソースは各国にこだわりがありますが、味の元となるダシにこだわった料理は多くないことから、貴重性があるのでしょう。

ニューヨークが新ラーメン激戦区?

国外でも数多くのラーメン屋が出店していますが、そのうち1/3はアメリカで営業しており、さらに言えばニューヨークに集中しています。ニューヨーカーたちのラーメン熱は凄まじいものがあり、今後ラーメン激戦区になりそうです。

ロサンゼルスにはカフェ風のラーメン店がある

ロサンゼルスのラーメン屋さんは、ニューヨークとも日本とも違い、カフェのような店舗が多いのが特徴です。より気軽に楽しめるようにと工夫を凝らした店内で、ロサンゼルスの人々はより気軽に、おしゃれにラーメンを楽しんでいます。

ラーメン好きで有名な海外スター

国外で快進撃を続けるラーメンに、海外スターもこぞって興味を示しています。中にはお忍びで日本のラーメン屋を訪れる人もいるようで、彼らの愛してやまないラーメンをおいしそうにすすっている姿を見てみたいものです。

キアヌ・リーブスはジロリアンって本当?

アメリカの有名俳優キアヌ・リーブスは来日の際、短期間で3回もラーメン二郎に行ったことが判明しています。『ヤサイマシマシアブラオオメ』が好みだそうで、海外スター随一のジロリアンと言ってもいいでしょう。

ジョン・ボン・ジョヴィが愛したラーメン屋

若かりし日のジョン・ボン・ジョヴィが大阪の街を歩いていたとき、あるラーメン屋に出会いました。有名店でもなんでもない普通のラーメン屋でしたが、彼はそのラーメンをとても気に入ったそうです。

その後、ボン・ジョヴィが有名になっても、来日し大阪に来ることがあればそのラーメン屋を訪れ、お気に入りのラーメンを堪能しています。お店の壁には、海外スターと一緒にぎこちない笑顔で映る店長の記念写真が飾られているそうです。

ラーメン人気はとどまるところを知らない

日本だけに収まらず、世界で高評価を受けているラーメンは、この先も知名度をどんどん高めていくでしょう。そして作り手たちはその刺激を受け、よりおいしいラーメンを作り出そうと努力していきます。

国内外のラーメン屋がこぞって腕を磨き、さらにおいしいラーメンを食べることができそうです。これからラーメン界がどんな発展をしていくのか、楽しみは尽きません。

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