心地良いクラシックピアノ名曲。弾けるとかっこいい曲をご紹介

2018.11.13

大人の男性が、ピアノを弾いている姿は、それだけで知的で素敵に見えます。あまり上手に弾けない人も心配ありません。ピアノ初心者~中級者におすすめの名曲や、チャレンジできそうなちょっと難易度高めの曲を紹介しますので、参考にしてみてください。

クラシックをピアノで弾く

クラシックには、オーケストラのほかピアノなどの室内楽、また舞台音楽などいくつかの演奏形式があります。

そんな演奏形式の中でも、自分1人でクラシック曲を演奏できる方法の1つがピアノです。

ピアノを小さいころ習っていたけれど、大人になってから全くピアノに触れていない人や、ピアノを始めたばかりの人でも、練習すればクラシックピアノ曲を弾けるようになります。

ここでは、ピアノ練習のやり方とコツについて紹介します。

練習方法

ピアノの練習方法には、ピアノの先生のレッスンを受ける方法と、独学で学ぶ方法の2パターンがあります。

レッスンを受ける場合、上手に弾けるようになるために必要なレッスンを、その都度先生が行ってくれます。初心者でも、わからない点を直接先生に聞けるというメリットがありますが、事前にレッスンの時間を空けておかなければなりません。

独学で学ぶ場合、忙しいビジネスマンなど自分の時間があまり持てない人でも、自分の好きな時間に練習ができるメリットがありますが、初心者~中級者は練習方法に関していくつかの点に注意が必要です。

まずは基礎を固めてから

ピアノ曲には、簡単なレベル~ピアニストレベルまで、たくさんのレベルの曲があります。どんなに弾きたい曲があっても、焦らずに基礎を固めることから始めましょう。

初めのうちは、指が思うように動かない人も多いでしょう。しかし、基礎練習を重ねることで、次第に指が滑らかに動くようになってきます。

練習前に名盤のCDを聴きたいときは1回だけ

ピアノ演奏には、演奏技術のほかにも、表現力が重要です。表現力をつけるためには、どのような練習方法が効果的なのでしょうか?

自分が弾きたい楽曲の練習前に、名盤のCDを聴く人も多くいます。もちろん、どんな感じの曲なのかを把握するための方法としては有効です。

しかし、何回もCDを聴いてしまうと、そのピアニストの演奏方法や表現方法が自分の頭にインプットされてしまい、自分らしさを表現できなくなります。

そのため、もしCDを聴くならば練習前に1回だけにとどめておきましょう。

楽譜の入手方法

ピアノ教室に通っている人は、教室で楽譜を用意してくれる場合もありますが、独学の場合には自分で楽譜を入手しなくてはなりません。

楽譜は、インターネットショップで様々な種類の楽譜を簡単に入手できます。お店をまわって、お目当ての楽譜を購入するよりも、自宅にいながら購入できるので便利です。

初心者~上級者向けまでの本

ピアノ初心者は、楽曲練習をしながら基礎を固められる楽譜を選びましょう。楽譜もレベルに合わせた本がいろいろとあります。

楽器や音楽教室などを展開するヤマハの『もっとやさしいオトナピアノ ピアノで弾きたいクラシック』は、大きな譜面にドレミのふりがな付きで、初心者でも弾きやすいようにアレンジされています。

  • 商品名:もっとやさしいオトナピアノ ピアノで弾きたいクラシック
  • 価格:1,620円(税込み)
  • amazon:商品ページ

基礎は固まったけれどまだ、表現力や技術が足りないと感じる人は、『大人のための クラシック・ピアノ名曲集 CD付き』を選ぶとよいでしょう。クラシックピアノ曲の名曲を全46曲、上・下の2冊に収録し、原曲の雰囲気はそのままで、中級者が弾きやすいようにアレンジされています。

  • 商品名:大人のための クラシック・ピアノ名曲集 上
  • 価格:2,268円(税込み)
  • amazon:商品ページ

また、人前で演奏できるくらいの上級者には、クラシックピアノ曲を美しい旋律でセンスよくカバーした『美しく響く ピアノソロ(上級)クラシック名曲集』がおすすめです。聴きなれた名曲たちの一味違った演奏が楽しめます。

  • 商品名:美しく響く ピアノソロ(上級)クラシック名曲集
  • 価格:2,484円(税込み)
  • amazon:商品ページ

ヤマハのぷりんと楽譜で簡単に入手可能

いろいろな作曲家たちのピアノ曲が収録された楽譜を購入するだけでなく、個々に自分が好きなピアノ曲を購入したい人は、『ヤマハのぷりんと楽譜』を利用しましょう。

ヤマハのぷりんと楽譜では、4万4000以上のピアノソロ曲の楽譜から、自分のレベルに合わせた曲の楽譜を1曲ずつインターネットで購入可能です。

ヤマハのプリント楽譜

1度は聴いたことがある有名なピアノ曲

クラシックピアノ曲には、どんなものがあるのかよくわからない人もいるのではないでしょうか?

ここでは、誰もが1度は聞いたことがあるような有名なピアノ曲3選を紹介します。

ベートーヴェン エリーゼのために

有名な作曲家であるベートーヴェンの『エリーゼのために』は、彼の代表曲の1つです。ベートーヴェンの知人のなかにはエリーゼという名前の女性はおらず、誰がエリーゼなのか未だにはっきりとわかっていません。

この曲の原稿を持っていたのは、テレーゼ・マルファッティという女性で、ベートーヴェンの筆跡が汚かったことが原因で本来『テレーゼ(Therese)』と書いたはずが、『エリーゼ(Elise)』と読み間違えられて伝わってしまったという説が有力でした。

しかし、近年では「ベートーヴェンの知人の妹であるエリザベート・レッケルが本当のエリーゼではないのか?」という説も出てきました。エリザベート・レッケルは、洗礼名がマリア・エヴァ・エリーゼであり、ウィーンではエリーゼと呼ばれていたからです。

エリーゼのためには、前半部分はエリーゼとベートーヴェンの語らい、後半に続くにわたり楽しそうな雰囲気、そして終盤にはベートーヴェンの胸の高鳴りが美しいピアノの音色で表現されています。

ジョプリン エンターテイナー

ラグタイム王と呼ばれるジョプリンは、アメリカ南北戦争が終結して間もない時期にアメリカのテキサス州に黒人奴隷農夫の父ジャイルと母フロレンスの間に生まれました。

ジョプリンは幼いころからアメリカの弦楽器である『バンジョー』を上手に弾きこなすなど音楽的才能がありました。当時は、まだ人種差別が激しい時代でしたが、ジョプリンは10代にはダンス音楽の演奏家になり、いろいろな場所で演奏家として働き始めます。

ジョプリンが28歳のとき、彼はクラシック音楽のピアニスト・作曲家を目指して、ジョージ・R・スミス大学で音楽を学び、1904年にラグタイムという独特のリズムを持った新しいジャンルのピアノ曲『エンターテイナー』が生まれたのです。

生前は陽の目を浴びることができませんでしたが、『エンターテイナー』は1973年の映画『スティング』に採用され、一躍大人気となりました。

ショパン ノクターン 第2番

自身もピアニストであり、作曲したほとんどの曲がピアノ曲というショパンは、全21曲のノクターンを作りました。

ノクターン 第2番は、ノクターンの中でも最も有名な曲で、ショパンのノクターンといえばこの曲をイメージする人も多いでしょう。

右手で演奏するメロディは優雅でのびやかな旋律、左手の伴奏は、一定的リズムでメロディを惹きたてています。

楽譜通りに弾けるようになったら、自分のオリジナルアレンジをして変奏してみましょう。ショパン自身も、毎回演奏の仕方が違っていたといわれています。

弾きやすいスローテンポな曲

初心者は、まだ指が速く動かないため、ゆっくりとしたスローテンポな曲から練習を始めましょう。

ここでは、初心者でも弾きやすいソローテンポなピアノ曲3選を紹介します。

バッハ メヌエット ト長調

バッハの『メヌエット ト長調』は、ピアノを習い始めたばかりの人が、よく練習曲として使う曲です。

同じメロディの繰り返しで、指の動きがシンプルなので、初心者の指の動きの練習に役立ちます。また、ゆっくりとしたテンポなので鍵盤と楽譜を交互に見ながら演奏練習ができます。

シューマン 子供の情景 15-7 トロイメライ

シューマンの『子供の情景 15-7 トロイメライ』は、彼が恋人のクララと婚約していたころに書きあげられた全13曲のピアノ曲の『子供の情景』のうちの1曲です。

トロイメライは、夢という意味があります。スローテンポで、まるで夢を見ているかのような穏やかでゆったりとしたメロディです。

サティ ジムノペディ 第1番

サティは、当時の西洋音楽の規則や格式にあまり馴染めず、独自の音楽を作曲していました。

『3つのジムノペディ』は、第1~3番まであります。どの曲もすべてゆっくりとしたテンポで、使われている音が非常に少ないため、初心者でも弾きやすい曲です。

なかでも、第1番はテレビドラマなどでも使われることが多く、聴いたことがある人も多いでしょう。左手の伴奏は、ジャズやポップスにも使われるメジャーセブンというコードを使った2つの和音の繰り返しです。

また、右手のメロディの音も1つずつというシンプルな曲なので、少ない音でいかに表現をするかがポイントでしょう。

癒しの名曲

クラシックの曲の中には、癒しの効果がある曲もたくさんあります。ここでは、癒しの名曲2選を紹介します。

ドビュッシー ベルガマスク組曲第3曲 月の光

ドビュッシーは、当時の西洋音楽の規則から外れた、独自のクラシック音楽を生み出していった作曲家として有名です。『ベルガマスク組曲第3曲 月の光』は、序章では音が特に少なくスローテンポなのですが、最初はしっかりと拍子をとって練習をしましょう。

なんとなくのテンポで弾いてしまうと、全体的な曲の拍子感が無くなってしまうので注意してください。

リスト 3つのノクターン第3番 愛の夢

リストは、ピアニストとしてヨーロッパ中で絶大な人気を誇りました。彼は、歌曲やオーケストラなどの曲も巧みな演奏技術でピアノの演奏してしまう『ピアノの魔術師』とも呼ばれるほどでした。

『3つのノクターン第3番 愛の夢』は、フライリヒラートという詩人の詩に音楽をつけて作った歌曲をピアノ曲に変えた3曲のピアノ曲から成る3つのノクターンのなかの1曲です。

親指を使って弾くことで、メロディに甘美さだけでなく重みを持たせています。

暗い雰囲気のピアノ曲

暗い雰囲気のピアノ曲を格好よく弾きこなしたいと思う大人の男性も多いのではないでしょうか?

ここでは、暗い雰囲気のピアノ曲2選を紹介します。

ベートーヴェン ピアノソナタ第14番 月光 第3楽章

先ほど紹介したエリーゼのためにを作曲したベートーヴェンは、他にもたくさんのピアノ曲を書き上げました。

そのなかの1つ『ピアノソナタ第14番 月光 』は、もともと月光という名前はどこにもつけられておらず、ベートーヴェンは『幻想曲風ソナタ』というタイトルをつけていました。

しかし、音楽評論家として有名なドイツの詩人レルシュタープがこの曲を聴いて、ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだと評したことから『月光』と呼ばれるようになりました。

第3楽章は、月光の全3楽章の中でも、音の強弱や緩急がはっきりとしており、暗い雰囲気のなかにも激しさを感じる曲です。

サティ グノシエンヌ第1番

サティは、『3つのジムノペディ』を作曲した後に、『3つのグノシエンヌ』を作曲しました。このグノシエンヌは、1889年に開催されたパリの万国博覧会で、西洋音楽の規則に当てはまらない東洋音楽(特にジャワの舞踏)に感動し、影響を受けたとされています。

グノシエンヌのグノスとは、古代クレタ島にあったとされるグノーソス(古都)という説や、ギリシア語で知る(Gnoríste) という動詞の語幹からとったという説、または神秘教会グノーシス派を意味するという説があります。

グノシエンヌ第1番は、ギリシャ旋法と前打音による暗い雰囲気が特徴の曲です。

動きが早い曲に挑戦

ある程度指が早く動くようになってきたら、動きが早い曲にも挑戦してみましょう。

ここでは、中級~上級者におすすめの動きが早い名曲3選を紹介します。

ショパン 練習曲 作品10-12 革命のエチュード

ショパンを代表する曲の1つである『革命のエチュード』は、右手左手ともに序盤から終盤まで早い指の動きが必要とされる曲です。もともとエチュードとは、練習曲という意味でピアノの演奏テクニックを磨くために作られています。

ショパンは、曲に名前を付けることを嫌ったとされており、革命のエチュードは正式な曲名ではありません。正式な曲名は、『練習曲ハ短調作品10-12』です。

この曲は、ショパンの故郷ワルシャワがロシア軍によって制圧されたことを聞いて、ショパンが絶望したときに書かれた曲といわれており、激しさの中に絶望感や悲壮感を感じられます。

ショパン ワルツ第6番 子犬のワルツ

ショパンの『ワルツ第6番 子犬のワルツ』は、子犬がくるくると回ってワルツを踊っているように、リズミカルに鍵盤をたたいて音を出すことが必要です。

また、早いテンポの曲なので早く指を動かすだけでなく、指の動かし方や正確に音を弾く練習もできます。

ベートーヴェン ピアノソナタ第21番 ワルトシュタイン 第1楽章

ベートーヴェンの恩人であるワルトシュタイン伯爵は、難聴という悩みを乗り越えた彼に、大きく改良されたエラール製のピアノをプレゼントしました。

そのお礼に、ベートーヴェンは全3楽章から成る『ピアノソナタ 第21番 ワルトシュタイン』を伯爵に贈ります。

第1楽章は、反復音が繰り返されるソナタ形式で作られた長い曲で、全体を通して、素早い指の動きが必要となるため、レベルは高めです。特に序盤の両手で8分音符を弾くところは、拍子をとらずに暴走してしまいがちです。冷静に落ち着いて弾くことを心がけましょう。

難易度高め。ダイナミックなピアノ曲

ピアノをずっと習っていて、現在も普段からよく弾いているような上級者は、ぜひダイナミックなピアノ曲を演奏してみましょう。

ダイナミックなピアノ曲は、難易度も高めですが、上級者レベルであれば練習をすれば問題なく弾けるようになります。

ここでは、上級者におすすめのダイナミックなピアノ曲2選を紹介します。

ベートーヴェン ピアノソナタ第23番 熱情 第3楽章

ベートーヴェンの『ピアノソナタ第23番 第3楽章』は、ドイツのハンブルクの出版社『クランツ』が1838年に連弾用に編曲したものに『熱情』と書き加えて出版したことで、熱情と呼ばれるようになりました。

この曲は、ワルトシュタイン伯爵から贈られたエラール製のピアノの特性を活かして、幅広いダイナミック・レンジと最低・高音域を重点的に使用したダイナミックなピアノ曲です。

前奏部分の5小節目~最初のテーマの終わりまで16分音符が続き、とてもテンポが早いですが、音を合わせて左右ずれないように弾くのがポイントです。また、テンポだけでなくメロディがよくわかるように弾きましょう。

ラフマニノフ 幻想的小品集 前奏曲作品3-2 鐘

自身もピアニストであったラフマニノフが、音楽院を卒業したばかりに作った曲の1つが『幻想的小品集 前奏曲作品3-2 鐘』です。この曲には、もともと鐘というタイトルはつけられていませんでした。

なぜこの鐘というタイトルがつけられたのかというと、曲の冒頭部分の、短調の音を3つ低音域のユニゾンで弾くという、重々しい低音のテーマが、彼の祖国にあるロシア正教の鐘の音をイメージさせるからです。

しかし、この鐘の音こそがこの曲にダイナミックさを与えているといってもよいでしょう。

心に響くクラシックの名曲を奏でよう

クラシックのピアノ曲は、聴くだけではなく是非自分で弾いて楽しんでみましょう。ピアノを弾くことで、演奏者側になってその曲の持つ新たな側面を発見できるかもしれません。

ピアノの基礎をしっかりと固めてから練習をすれば、お気に入りの名曲を格好よく弾けるはずです。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME