競馬ファンにとっては『万馬券』でも充分嬉しいものですが、まれに『億馬券』という凄まじく巨額な配当が生まれます。誰にでも可能性がある、過去の最高額配当は具体的にどれぐらいでしょう?投票法別に史上最高の払い戻し額をまとめてみました。
中央競馬での高額払い戻し
中央競馬においての最高額レベルの払い戻しは、いつどのような金額のものがあるのでしょうか。投票法別で上位のものを確認してみましょう。
2012年8月4日 3連単で約2983万円
中央競馬での3連単の払戻金最高額は、一体いくらなのでしょうか?
2012年8月4日、第2回新潟競馬7日目の第5レース・メイクデビュー新潟(新馬)でそれは記録されました。芝1,400メートル、出走頭数は17頭、天候は晴で馬場は良でした。金額はなんと2983万円にのぼりました。
記念すべき1着はミナレット(嘉藤貴行騎手)、2着はヘイハチピカチャン(木幡初広騎手 )、3着はファイヤーヒース(石神深一騎手)です。
的中組合せは8-6-14で3850番人気、組合せ数は4080です。ちなみに連複的中組合せは6-8-14で498番人気でした。
2006年9月9日 3連複で約695万円
では中央競馬の3連複の払戻金最高額はどうでしょう。レースは2006年9月9日の第3回中京競馬1日目第3レース・3歳未勝利でした。ダート1,700メートルで出走頭数は16頭、天候は晴、馬場は稍重でした。
歴史に残る1着はメイショウギリー(田村 太雅)、2着はデンコウグリーン(幸 英明)、3着はシャリバン(赤木 高太郎)でした。的中組合せは7-9-14の530番人気で、何と695万円の配当がついたのです。
2006年9月9日 馬単で約149万円
該当するのは前項と同じ、2006年9月9日の第3回中京競馬1日目第3レース・3歳未勝利です。
中央競馬における馬単の払戻金での史上最高額、149万円が出ました。的中組合せは14-7で225番人気です。未だにこの記録も破られていません。
WIN5でJRA史上最高額が出た
WIN5という非常に難易度の高い投票法で、競馬史上最高額の配当、4億2012万円が出ました。どんなレースだったか、詳しく見ていきましょう。
5レースの全1着を当てる難易度の高い馬券
まずWIN5とはどういう馬券なのでしょうか?これはJRAが5つのレースを指定し、それぞれ1着になると予想する馬を選びます。5レースすべての1着馬を当てるのを競う投票法です。非常に難易度の高い馬券であることは間違いありません。
過去にもWIN5は3億円1本、2億円9本、1億円14本を出しています。『億馬券』を手にすることは、競馬好きにとって最上級の誉れであると言われるぐらいです。しかしその確率はあまりにも低く、至難の業でしょう。
2016年8月21日 100円で4億円超の払戻金
競馬史上最高額の配当が出たのは2016年8月21日、的中馬番は9-1-13-15-17でした。的中はたったの1票です。その1票が払戻金4億2012万7890円を、文字通り独占してしまいました。わずか100円が生んだ奇跡的な配当です。詳細を下の表にまとめました。
回・場・日・R | レース名(条件) | 馬番 | 勝馬 | 単勝人気 |
2回小倉8日11R | TV西日本北九州記念(GⅢ) | 9 | バクシンテイオー | 8 |
2回新潟8日11R | NST賞(オープン) | 1 | エイシンローリン | 6 |
2回札幌2日11R | 札幌記念(GⅡ) | 13 | ネオリアリズム | 5 |
2回小倉8日12R | 3歳以上500万円以下 | 15 | セフティーエムアイ | 15 |
2回新潟8日12R | 3歳以上500万円以下 | 17 | グラミスキャッスル | 1 |
おそらく税金で1億ほどは持っていかれたでしょうが、それでも的中者は余りある大金を手にできたのです。これこそ競馬の醍醐味の、最たるものでしょう。
地方競馬も凄い
一方、地方競馬も負けてはいません。こちらも億を超える配当が出ています。地方競馬の特筆すべき高額配当を見てみましょう。
2018年2月22日 約1億5000万円の最高配当
2018年2月22日の東京・大井競馬場のトリプル馬単で、地方競馬史上最高の1億5056万3990円の配当が出ました。トリプル馬単は、指定された3レースの1および2着馬を、着順通りに的中させる投票法です。
実は前日終了時点で、約9000万円のキャリーオーバーがありました。当然多くの競馬ファンが熱くなって参入したため、さらに高額配当となりました。
配当は1口につき3011万2798円で5口(1口10円)の的中だったのですが、トリプル馬単は最低投票金額が50円(5口)です。要するに的中者のたった1人が、たった50円で1億5000万円を独り占めにしたのです。
2017年6月27日 3連単で約2669万円
東京・大井競馬場で2017年6月27日、地方競馬の3連単では最高額の配当2669万円が出ました。
その日の第12競走『ロマンティックナイト賞』(16頭立)で、吉原寛人騎手が騎乗した14番人気のプラチナバディが優勝し、2着に15番人気のメジャーメアリーが入り、3着に9番人気のグットドディユが入ったのです。
的中組合せは8-16-4で3218番人気、的中票数は73万6362票のうちのたった2票でした。ちなみにそれまでの地方競馬の3連単の最高配当は、2010年4月6日の2488万円です。
一攫千金の夢が見られる競馬
競馬は、時には億馬券という桁外れの配当が出るのも魅力の1つです。競馬ファンなら誰しも、一獲千金を夢見るでしょう。見果てぬ夢を健全に、楽しみながら追いかけたいものです。