ヘッドホンとイヤホンの違いは?それぞれの性能比較とおすすめ

2019.10.11

ヘッドホンやイヤホンは、リスナーのニーズに合わせて非常に多彩な商品展開が行われています。どちらもシーン別、鑑賞する音楽ジャンルの違いなどで向き不向きがあるため、それぞれの性能を比較検討してみましょう。おすすめ商品も紹介します。

ヘッドホンとイヤホンの装着方法の違い

ヘッドホンとイヤホンは形状や機能がさまざまで、リスニング環境がアウトドアなのかインドアなのかといった違いでベストな選択肢が変わってきます。

まずはヘッドホンとイヤホンの分類方法と、それぞれのタイプの概要を見ていきましょう。

ヘッドホンは2種類

ヘッドホンの最も基本的な分類は、パッドが耳介をすっぽり覆う『オーバーイヤー型』と、パッドを耳介に置く『オンイヤー型』の2種類です。

オンイヤーは小型・軽量で通勤時に向きますが、オーバーイヤーに比べ耳が疲れやすく、自宅での長時間リスニングには向きません。

イヤホンがずれないよう、固定するのが一般的です。固定方法としては、バンドが頭部にあるオーバーヘッド型か髪型を崩さないネックバンド型が一般的ですが、圧迫感の強いオンイヤー型では耳が疲れにくい耳掛け型のものもあります。

イヤホンのタイプは音漏れを防ぐクローズド(密閉型)、音漏れはするものの音響空間を広く取って音質を重視したオープンエアー(開放型)、両方の利点を生かしたセミオープン(半開放型)、変わり種の骨伝導の4種です。

イヤホンは3種類

イヤホンは、装着方法から見てインナーイヤー型・カナル型・耳掛け型の3種に大別できます。

最も一般的なのは耳にはめ込むインナーイヤー型で、カナル型は耳栓のように押し込むことで密閉感と音響効果を高めるものです。耳掛け型は耳の圧迫感を避けつつ脱落しにくいため、運動時に向いています。

ヘッドホンもイヤホンも、有線接続するものと無線接続するものに分かれ、有線接続ではケーブル交換可能なもの、無線接続では『完全ワイヤレス』で耳にはめ込むだけのイヤホンもあり、扱いやすさは多様です。

また、スピーカーの振動・駆動方式を決定付けるドライバーユニットの構成でみれば、一般的なスピーカーと同じくダイナミックドライバーユニットを用いたダイナミック型が大半を占めます。

ヘッドホンとイヤホンの比較

ヘッドホンとイヤホンは外形やドライバーなど構造の違いから、ベストな音楽体験が得られるシーンが異なります。それぞれの特徴を概観し、最適な選択肢を考えてみましょう。

携帯性の高いイヤホン

イヤホンは軽量・小型で、持ち運びや外出中での装着に便利です。携帯性を求めつつヘッドホンにこだわるなら、小型のオンイヤーヘッドホンを選ぶと良いでしょう。

出先でイヤホン・ヘッドホンを使う場合、怖いのはケーブルを引っ張ることによる断線です。これを避けるためにはBluetooth接続できるワイヤレスイヤホン、高級機種ならケーブル交換可能なものをおすすめします。

また、イヤホンでもカナル型や強力なノイズキャンセリング機能のあるものは外部の音がほとんど聞こえません。歩行中やバイクの運転中に装着するなら、オープンエアー型かセミオープン型を選ぶと良いでしょう。

耳が疲れないのはヘッドホン

イヤホンは耳の穴に挿し込むことで固定し、狭い密閉空間の中に音を響かせるため、長時間リスニングすると耳がかなり疲れます。

自宅で使用するなら、耳を直接圧迫しないオーバーイヤーヘッドホンがおすすめです。さらにいえば、耳に自然な振動を伝えるオープンエアー型で、バンドが調節可能かつパッドが柔らかいものを選ぶと良いでしょう。

音楽を楽しむための大事な耳を痛めてしまわないために、リスニング環境をイメージしてイヤホン・ヘッドホンを選び、必要以上の音量を出さないことが大事です。

同じ価格なら音質はヘッドホン

基本的に、数千円から1万円前後の低価格帯であれば、イヤホンよりヘッドホンの方が高音質です。

ヘッドホンはドライバーが大型で内部空間も広いため、一般的な直置きスピーカーを耳元に持ってきたような音響効果が得られやすくなっています。

特に低音域は大型のドライバーで自然に再生することができ、安価な小型ドライバーを使っている低価格帯のイヤホンでは、低音域を強調するために不自然な調整が加えられているケースも多いのです。

音の立体感に関してもヘッドホンの方が基本的に優れており、小型のイヤホンで音の立体感・再現性を高めたモデルでは、バランスド・アーマチュア型のドライバーを複数用いるなどして非常に高額になる傾向があります。

おすすめのイヤホン

無数の低価格イヤホンがある中で、ベストな一品を探すのはなかなか苦労するものです。ベーシックかつ高性能なイヤホンや、携帯性・機能性に非常に優れたイヤホンを紹介します。

ソニー MDR-XB55

ソニーの『MDR-XB55』は、密閉性が高いカナル型のイヤホンで、イヤホンの弱点である重低音がよく鳴るところが特徴的です。

ソニー独自の『ベースブースター』を搭載することで、不自然にならない重低音の強調に成功しており、遮音性の高い音響空間内で同価格帯のヘッドホン以上のグルーヴを感じることができます。

また、構造上、耳から脱落しにくくコードの絡まりも抑えられています。手軽に使える音質の良いイヤホンを探しているならおすすめです。

  • 商品名 : ソニー SONY イヤホン 重低音モデル MDR-XB55 : カナル型 グリーン MDR-XB55 G
  • 価格 : 2948円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

ビーツ・エレクトロニクス BeatsX

ヒップホップ界の重鎮Dr.DreがプロデュースするBeats製の『BeatsX』は、携行性・機能性に優れ、Bluetooth機器と簡単にペアリングできるワイヤレスイヤホンです。

ネックバンド型で自然な装着感が得られ、手元で音量調整ができる点もアウトドアで利用するリスナーにはうれしいポイントでしょう。

低音域に定評があるBeatsらしい音質で、高音域は弱いものの中低音域がメインの手軽なリスニングには最適です。

また現在Beatsは、Apple傘下であることから、iPhoneとの相性が良くLightningケーブル1本で接続しての通話やSiriアシスタントを利用できるなどApple製品との親和性が高くなっています。

  • 商品名 : Beats by Dr.Dre BeatsXイヤフォン – ブラック
  • 価格 : 9416円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

アップル AirPods with Charging Case MV7N2J/A

Appleの『AirPods with Charging Case』は、完全ワイヤレス型のイヤホンで、Apple製品とのペアリングに特化した非常に高機能・高性能な商品です。

AirPodsは耳に装着されたことを自動で検知し、外すと一時停止、両耳でも片耳でも使え、ダブルタップで再生やスキップができます。

マイク機能と音声加速度センサーを搭載しているため、「Hey Siri」と呼びかけて音量調整や曲の変更を行えるだけでなく、通話や検索もiPhoneを触ることなく行えるなど、装着者の声だけであらゆる操作が可能です。

あまりに小型のため紛失だけが怖いですが、iPhoneユーザーにとっては本商品以上に使い勝手の良いイヤホンは存在しないでしょう。

  • 商品名 : Apple AirPods with Charging Case (最新モデル)
  • 価格 : 1万9213円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

おすすめのヘッドホン

じっくり音楽を鑑賞するなら音質と装着感・快適性が重要です。ベーシックな形状のワイヤレスヘッドホンや、原音に忠実な再生を行うもの、強力なノイズキャンセリング機能でシーンを選ばず使えるものを紹介します。

パナソニック RP-HTX80B

パナソニック製の『RP-HTX80B-K』は、オーバーヘッド・オーバーイヤー型のワイヤレス・クローズドヘッドホンです。

ワイヤレスである以外はベーシックなヘッドホンで、有線接続はわずらわしいがヘッドホンが欲しいという人におすすめの入門機といえます。

伝送データ量が限られたBluetooth接続のため高音質とはいえないものの、本体に再生や音量調節のボタンがあり、マイク機能搭載のためハンズフリー通話が行えるなど機能は優秀です。

連続再生約24時間という利便性もあり、持ち運びもしやすい手軽なヘッドホンといえるでしょう。

  • 商品名 : パナソニック 密閉型ヘッドホン ワイヤレス Bluetooth対応 マットブラック RP-HTX80B-K
  • 価格 : 6243円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

オーディオテクニカ ATH-MSR7b

オーディオテクニカの『ATH-MSR7b』は、音質面での満足感と長時間リスニングでも疲れない快適性を両立させた密閉型ヘッドホンです。

直径45mmの比較的大型のダイナミックドライバーを採用し、2重のフィルターで振動を制御するなどの独自技術により、ハイレゾ音源にも対応する再現性の高さと音像定位の正確さを実現しています。

低価格帯のヘッドホンにありがちな不自然な音質調整は行われておらず、あくまで原音の忠実な再生にこだわった、高音質でじっくり音楽鑑賞したい人におすすめの商品です。

  • 商品名 : オーディオテクニカ ハイレゾ対応 ダイナミック密閉型ヘッドホン(ブラック)audio-technica ATH-MSR7B-BK
  • 価格 : 1万8640円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

ソニー WH-1000XM3

ソニーの『WH-1000XM3』は、非常に高度なノイズキャンセリング機能が特徴的な、有線・無線接続に対応する高機能ヘッドホンです。

密閉型かつ強力なノイキャン機能を搭載することで、外部の音をほとんど意識することなく音楽に集中することができます。また、本体に手を当てれば一時的にノイキャン解除、さらにマイク機能で外部の音を取り込むことも可能です。

音質面では、音声データの原音予測・復元を行う『DSEE HX』エンジン搭載により、圧縮音源にハイレゾ音源相当の精彩さと臨場感を与え非常にクリアな音を楽しめます。

コンパクトに折り畳んで専用ケースに収納することができるため、インドア・アウトドアとシーンを選ばず活躍できるおすすめヘッドホンです。

  • 商品名 : ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3 B : LDAC/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2018年モデル ブラック
  • 価格 : 3万4500円(税込)
  • Amazon : 商品ページ

ヘッドホンとイヤホンを使い分けよう

音楽はリスニング環境によってベストな再生機器が異なります。音質に優れたお気に入りのヘッドホンはインドアでの使用には向きますが、移動中やワークアウト中にはイヤホンが適しているなど向き不向きがあるのです。

また、音の感じ方は人それぞれで、シーン別、鑑賞する音楽のジャンルによっても最適な選択が異なります。

ただ一つのヘッドホンに固執せず、複数のヘッドホン・イヤホンを使い分けて、自分なりのリスニングスタイルを構築してみてはいかがでしょうか。

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