往年の名列車「寝台特急あけぼの」とは?現在は意外な使われ方をしていた

2019.10.09

かつて、上野-青森間を走行していた寝台特急あけぼの。定期運行を終了してからは臨時列車として運行していましたが、それも終了してしまいました。そんな寝台特急あけぼのが意外な用途で復活しています。この記事では、寝台特急あけぼのの現在についてご紹介します。

臨時列車も廃止となった寝台特急あけぼの

寝台特急あけぼのは、2014年3月に定期運行が終了しました。

その後、臨時列車として運行していたのですが、2015年1月に臨時列車としても運行設定がなくなり、ついに乗車することができなってしまったのです。

各線の寝台特急が続々と廃止になっていくなか、また一つ名列車が消えてしまったことは、鉄道ファンならずとも残念なところでしょう。

花膳の鶏めしを食べるのが定番だった

寝台特急あけぼのの下り線を利用したとき、多くの人が楽しみにしていたのが、名物「花膳の鶏めし」でした。

ぱっと見は何のへんてつもない鶏そぼろ炊き込みご飯なのですが、その味付けが絶品で、2015年に開催された「東日本駅弁総選挙」では1位に選ばれています。

寝台特急あけぼのでも「花膳の鶏めし」を車内販売していたのですが、2009年に秋田 – 青森間における車内販売が取りやめとなってしまいます。

そのため、朝食を車内で調達することができなくなり、結果、秋田駅のキヨスクでは、花膳の鶏めしをはじめとする食料、飲料が飛ぶように売れることとなったそうです。

幻の客室A個室シングルデラックス

(画像はイメージ)

寝台特急あけぼのには、花膳の鶏めし以外にも楽しみがありました。それが、全11室しかないA個室シングルデラックス(7号車)です。

このA個室シングルデラックスは、ビデオモニターやBGM装置を備えている他、入り口がテンキー式(当初は磁気式カードキー)になっているのが特徴でした。

寝台列車というと、味気無い二段ベッドとカーテンによる間仕切りが定番ですが、A個室シングルデラックスはそんな常識を覆す豪華な装備だったといえます。

定期運行が終了した時点で編成から外されたため、臨時列車時代にはすでになかった客室ですが、一度でも利用したことがある人はしっかりと印象に残っていることでしょう。

寝台特急あけぼのが復活?

さて、臨時列車での運行も廃止となってしまった寝台特急あけぼのですが、それから9か月後の2015年10月に、「復活」というニュースが流れました。

このニュースに歓喜した鉄道マニアは多かったと思いますが…

残念ながら臨時運行が再開された訳ではありませんでした。

寝台特急あけぼのがホテルに!

寝台特急あけぼのの復活は、意外なかたちで成し遂げられます。なんとそれは、列車ホテルという業態。

これは、秋田県鹿角郡小坂町にある小坂鉄道レールパーク構内によるもので、寝台特急あけぼのの車両を客室として使用しているのです。しかも、宿泊日の16:30と翌朝の9:00には、車両が移動します。これはマニアにとってはたまらないサービスではないでしょうか。

あけぼのホテルの現在の状況は?

あけぼのホテルは、現在でも営業をしており、宿泊することができます。

B個室ソロの他に、幻のA個室シングルデラックスも客室として使用されています。また、朝食として名物の花膳の鶏めしが付きます。(夕食はつきません)

「寝台特急あけぼのといえばこの駅弁!」という人も多いでしょうから、これもまた往年のファンにとってはたまらないサービスです。

ちなみに、B個室が3,780円~、A個室5,940円~と、ホテルにしては比較的安く宿泊することができます。

ブルートレインあけぼの|小坂鉄道レールパーク

寝台特急からホテルになったあけぼの

この記事では、寝台特急あけぼのについてご紹介しました。

かつて駅弁とともに有名だった寝台特急あけぼのですが、廃止後はホテルの客室として稼働しています。

幻と言われたA個室シングルデラックスに宿泊することもできますから、折を見て利用してみてはいかがでしょうか。

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