登山に必要な「水」の量とは?知っておくと便利な計算式とおすすめ水筒

2019.10.09

登山に欠かせないものといえば、水分です。大量の汗をかく登山では、脱水症状に陥る危険性があるため、定期的に水分補給をする必要があります。水を持参するときに役立つのが水筒です。登山に水を持っていく際の注意点やおすすめの水筒を紹介します。

登山には必ず水を持参しよう

登山では、考えている以上に汗をかきます。体から水分が失われると、登山の続行が不可能になることも考えられるのです。

登山中、汗はどれくらいかく?

登山中にはどれくらいの汗をかいているのでしょうか。まずは汗をかく量を把握します。以下の計算式を使えば、大体の目安がわかります。

  • 5ml×荷物を含む体重(kg)×行動時間(h)=脱水量(ml)

体重が60kgの人が10kgの荷物を持って3時間登山したケースを想定して、計算式に当てはめます。

  • 5ml×(60+10)kg×3h=1050ml

1Lもの汗がこの登山で流れていることがわかりました。これだけの汗をかいているのに、全くケアをしなければ、脱水症状を起こすことは容易に想像がつきます。

こまめな水分補給が重要

登山中は、こまめに水分を補給するよう心がけましょう。「ぜんぜん喉が渇いていないな」というときでも、水分をとっておくのをおすすめします。

実は、喉の渇きを感じているのはすでに脱水を起こしているサインです。このサインが出る前に、水分をとる必要があります。

喉の渇きはわかりやすい脱水サインですが、わかりにくいサインもあります。例えば、トイレの回数です。全くトイレに行きたくないという場合は、脱水状態に陥っている可能性があります。

脱水サインが体調に表れる前に、少しずつ水分補給をしましょう。一気に水分をとると、お腹が痛くなってしまうこともあります。給水で体調を崩しては元も子もないため、水の温度や飲み方には気をつけましょう。

現地で水の確保ができない場合もある

水を忘れても、現地で調達すればよいと考えるのは危険です。実は、観光客が多数訪れるような人気の山でも、自動販売機が設置されていないことはよくあります。コンビニにいたっては、山に入ればほとんどありません。

現地で欲しいときに水を入手できない場合が多いことからも、必要な水分量は家から準備していくようにしましょう。チェックリストを作って、忘れないように準備するのもよい方法です。

水場の衛生状態は保証されない

事前に水分補給の準備を怠ってしまった場合、登山道で見つけた水場は救世主のように思えるかもしれません。

しかし、自然の水場には危険が潜んでいます。大腸菌やエキノコックスなど、人間の健康を脅かす感染源が含まれていることも珍しくありません。

登山地図に明記されている水場は、管理されている場所です。一方で登山地図に明記されていないところもたくさんあり、それらは管理者が不明であることがほとんどです。透き通ってきれいに見えますが、口にしないようにしましょう。

水切れの不安対策には水筒が便利

水分補給施設が未整備の登山において、どのように水分補給をすればよいのでしょうか。登山の強い味方になるのが、水筒です。水筒がライフラインの役割を担い、脱水を起こしかけている体を救ってくれます。

持参する水の量の目安

登山に持参するべき給水量は、以下の式で求められます。

  • 脱水量×70~80%=給水量

上述したケースを当てはめてみましょう。体重60kgの人が10kgの荷物を持って3時間登山をした場合の脱水量は1050mlでした。このケースで必要な水量は以下の通りです。

  • 1050ml×70~80%=735~840ml

計算によると、給水量は1Lにこそ及びませんが、予備の分などを考えると水筒に入れる水の量は1L程度必要です。

ごみ入れとして活用も可能

山にはごみ箱が存在しないと考えましょう。ごみ箱がないため、山でのごみの廃棄は大問題になっています。当たり前ですが山へのポイ捨てはルール違反です。

食事のときに出たゆで汁やスープの飲み残しのような液体の残飯類も、ごみに当たります。

「水分だからそっと捨てれば大丈夫」などと安易に思って山に廃棄するのはやめましょう。においを嗅ぎ付けた野生動物が登山道に出るきっかけになってしまいます。

液体ごみが出たときに便利なのが水筒です。水筒をごみ入れにして持ち帰れます。

登山用水筒の選び方

登山の際に水筒はライフラインとして活躍してくれるものです。「水が入ればいいや」と適当に選ばず、慎重に決めたいものです。

軽量重視ならプラスチック

登山時間が長くなればなるほど、大量の水分を持ち歩きます。長時間携行するなら、水筒の軽さは大きなポイントです。とにかく軽くしたい場合は、丈夫さと軽量さを兼ね備えているプラスチックの水筒を選びましょう。

水だけでなく、ナッツなどの行動食入れにも使えるため、一つあると重宝します。

アルミやステンレスは保冷・保温性が高い

プラスチック製は軽量ですが、保温性にはやや難があります。プラスチックほど軽量ではありませんが、アルミ・ステンレスの水筒は丈夫さと保温性を兼ね備えています。

飲料水だけでなく、お湯の持ち歩きもできるのがポイントです。山頂でお湯を使い、カップラーメンを食べることも可能です。

分けて持ち歩くのがおすすめ

多くの水分が必要になる登山では、水筒を分けて持ち歩くというのも一つの方法です。この方法なら、バックパックに入れたときの荷物の偏りも解消できますし、ごみ入れとして使うときも便利です。

用途によって分けるのもよいでしょう。昼食時には保温性よりも軽量さを重視したプラスチック製を、夕方用には保温性を重視したアルミ・ステンレス製など、工夫次第でいろいろな使い方が可能です。

おすすめの水筒紹介

登山用の水筒にはプラスチック製やステンレス製などさまざまな種類があります。「何を選んでいいか、いまいちわからない」という人のために、おすすめの水筒を紹介します。自分に合う水筒探しの参考にしましょう。

ナルゲン 細口 Tritan

世界中から愛されている水筒の代表格といえば、 Nalgene(ナルゲン)の水筒です。もともとは研究用として開発されたプラスチック製の水筒で、特注で製作された純度の高いプラスチックを採用しています。

特に『細口 Tritan』は飲み口が細くなっており、少しずつ給水できます。登山のような過酷なスポーツにはうってつけです。

  • 商品名:ナルゲン 細口 Tritan
  • 価格:1998円(税込)
  • Amazon:商品ページ

モンベル アルパイン サーモボトル 0.9L

『アルパイン サーモボトル 0.9L』は、日本で誕生したアウトドアブランドmont-bell(モンベル)が開発した登山用のコンパクトな水筒です。

極寒でも抜群の保温機能がついたサーモボトルの外側には高い強度を持つステンレス鋼を、内側には耐蝕性が高いステンレス鋼の2種類の素材を採用しています。

手袋をしたままでも扱いやすいシリコンゴム製の滑り止めや、半回転式の内栓などさまざまな工夫が施されています。

  • 商品名:モンベル アルパイン サーモボトル 0.9L
  • 価格:4860円(税込)
  • mont-bell:商品ページ

サーモス 山専用ボトルシリーズ

『魔法びんのパイオニア』ともいわれ、世界最大級のステンレスボトルの販売・製造会社であるTHERMOS(サーモス)の『山専用ボトルシリーズ』は、保温力・耐久性を追求した逸品です。

保温力を優先するために36mmの口径を採用して、長時間にわたって保温できる機能を備えています。ノンスリップコップという、硬さの違う2種類の素材を組み合わせることで、グリップ性の高さも抜群です。

山専用ボトル | サーモス 魔法びんのパイオニア

水筒を持参すれば水の不安ナシ

登山をする際には、脱水症状対策に水分補給は必要不可欠です。確実に水分補給するためには事前に水筒に用意しておくことが重要です。

ウェアや帽子・靴はもちろんですが、登山の際には水筒を忘れないように注意しましょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME