競艇の知識を深めよう。基本ルールから競艇場の特徴、人気選手まで

2018.11.11

ボートレースとも呼ばれ、1952年4月に初のレースが実施されて実施されて以降多くの人に親しまれてきたのが競艇です。ギャンブルであると同時にスポーツでもあり、たくさんの面白さがつまっています。ここではその魅力に迫ります。

競艇とはどんな競技なのか

競艇とはそもそも、どういったルールで行われるものなのでしょうか。まずは基礎的なところから解説していきます。最初はとっつきにくく感じるかもしれませんが、覚えてしまえば非常にシンプルなルールです。

6艇のボートが同じ距離を走り、ゴールした早さによって順位が決まります。観客は順位を予想して舟券と呼ばれるチケットを買い、予想が的中すればオッズに応じて配当金を得られる仕組みです。

一周600mのコースを3周して順位を競う

競艇場にあるコースは一周600m。風で揺れる広々とした水面はとても美しく、さらに6艇のボートがしぶきをあげて走り抜ける様子は迫力も感じられる光景です。

競艇では、この600mのコースを3周して順位を決定します。1レースの所要時間はおおよそ2分弱で、観客はその短い時間をドキドキハラハラしながら見守るのです。自分の予想が的中するのか、ゴール後まで緊張と興奮を楽しめます。

6艇で順位を競うため結果を予想しやすい

レースに出場するのは、各色に色分けされた6人の競艇選手です。同じ公営競技である競馬やオートレースに比べて少ないため、結果を予想しやすいという特徴があります。的中する確率が高い分だけ、気軽に始められるといえるでしょう。

1号艇が白、2号艇が黒、3号艇が赤、4号艇が青、5号艇が黄、6号艇が緑と色が決まっており、遠いところからでもはっきり見られる、誰がどこにいるのか分かりやすくなっています。

レースは5つのグレードによって分類される

競艇で行われるレースは、5つのグレードからなっています。トップクラスであるSG(スペシャルグレード)、G1、G2、G3、一般の順番です。上のクラスであるほど賞金が高く、実施される回数が少ないシステムです。

最高ランクであるSG競走は年間8回のみの開催で、強豪選手たちはこのレースに出場し、優勝することを目標として努力しています。一方で、若く実績のない選手は毎日行われる一般競走に出場し、ランクアップのための日々を送っているのです。

競艇の基本的なルール

他のレースゲームでもそうですが、競艇にも独自のルールが存在します。決して難しいものではありませんが、知っておいて損はないでしょう。ここでは、競艇に関する基本的なルールについて紹介します。

基本的といいつつも、ここで紹介するルールを覚えてしまえば1人前です。レース発走までの流れや、実際にどういうレースが行われているかという知識が頭に入っていれば、心に余裕を持ってレース観戦に臨むことができます。

ピットアウトと待機行動、スタートの仕組み

競艇はボートによるレースですが、いきなりスタートするわけではありません。ピットと呼ばれる待機場所から全ボートが出てきて、コースを取り合います。これがピットアウトです。コースが決まったら展示航走を行い、スタート航走をします。

その後コースを2周回って見せる周回展示を行い、観客はスタート航走と周回展示を元に予想を立てます。スタートは、全員が並んで『よーい、ドン』となるシステムではなく、決められた制限時間内に指定範囲から出発するルールです。

1周第1ターンマークが勝敗を左右する

スタートして最初の周、その最初の第1ターンが勝負を分ける最重要ポイント。レースコースの性質上、インコーナーをとることができれば有利にレースを進めることができるためです。

中には最終的な追い上げをするためにあえてアウトコーナーを攻めたり、先頭を走るボートの後ろにつけてチャンスをうかがう選手もいます。1周第1ターンは競艇の勝負が凝縮された、熱い見どころです。

決まり手の種類を覚えよう

競艇におけるレースの決まり手は6種類あります。1コースからスタートしそのまま逃げ切ってしまう『逃げ』、1コースの内側をついて追い抜いていく『差し』、後方から加速して他のボートを抜いていくのが『まくり』です。

さらに後方大外から全艇を抜き去る『まくり差し』、レース後半で加速し1着を取る『抜き』、そして他のボートが転覆やフライングをして失格になり結果的に勝ちを手に入れる『恵まれ』、以上6種が競艇の決まり手です。

舟券の購入方法

次に、舟券の購入方法について紹介します。競艇も他の公営ギャンブルと同じく、勝利する艇もしくは上位に入る艇を予想していく形です。まずは簡単な仕組みの舟券を買って経験を積み、慣れてから他の舟券を購入しましょう。

オッズ 予想配当率について

購入した舟券が的中したときに配当金を決める倍率、オッズと呼ばれるものが存在します。仕組みはやや複雑なのですが、シンプルにいうと「そのレースの売上から25%の主催者控除金を除いて、人気に応じて決められる配当倍率」です。

当然勝つ確率が高い艇の倍率は低く、逆に不利と思われる艇の倍率は高くなります。競艇はコースの性質上1枠が非常に有利なので、外枠の艇の倍率が高くなりやすい傾向があることは覚えておきましょう。

全7種類の舟券から選定

購入できる舟券は様々な種類があり、その中から自分に合った買い方を選ぶ必要があります。全7種類の舟券には、以下のような特徴があります。

  • 単勝式 レースの1着になる艇を当てる
  • 複勝式 レースの2着以内に入る艇を当てる
  • 拡連複 3着以内に入る2艇を当てる
  • 2連複   2着以内に入る2艇を当てる
  • 2連単   1着と2着に入る2艇を当てる
  • 3連複   3着以内に入る3艇を当てる
  • 3連単   1着と2着と3着に入る3艇を当てる

原則として上位に入る艇を予想するもの、と考えて問題ないでしょう。簡単な単勝式や複勝式でも充分に楽しめるので、まずはそこから初めてみてもいいかもしれません。

ながしとボックスの2つの購入方法がある

基本的には上記の舟券を購入することでレースに参加できますが、もっと便利な購入方法もあります。それが『ながし』と『ボックス』です。これは1枚の舟券で複数の予想ができるもので、舟券のなかでもポピュラーな買い方になっています。

『ながし』は、1艇もしくは2艇を軸にして購入する方法です。たとえば1着2着を固定で予想して、3着に入るであろう艇をすべて選ぶなどです。『ボックス』は1~3着に入る艇をいくつか指定して、その組み合わせすべて購入する購入方法です。

日程と結果確認、レース予想に使えるサイト

ネット上には、競艇ファンのためにレース予想したり、日程を結果を確認することができる便利なサイトが存在します。初心者向けから上級者が使用するサイトまで特徴は様々ですが、うまく活用することで競艇がもっと楽しくなります。

ルールやレース情報が分かる。BOAT RACE

初心者向けの分かりやすい競艇解説や、レース情報がすぐに分かるサイトです。このサイトを通しての投票も可能で、競艇を始めるにあたって大きな助けとなってくれるでしょう。

競艇場、競艇選手に関しての情報も満載で、膨大な量の情報をこの1つのサイトで入手することができます。手軽に舟券を買いたい方や、実際に競艇場へ行ってみたい方には最適なサイトといえます。

初心者向け予想サイトは舟王がおすすめ

初心者に対してわかりやすくレース予想をしてくれるサイトです。現地に常駐するスタッフの情報を元に、統計的に予想を出すためトータルでの的中率が高いことで知られています。

「とりあえず舟券を買ってみたいけれど、何を基準にすればいいか分からない」といった方におすすめのサイトです。プロの予想師が根拠を提供してくれるので、とても安い情報料で競艇を学ぶことができます。

無料情報も満載の予想サイト フルスロットル

予想サイトの中でも安定した的中率を誇り、多くの会員が存在するサイトがフルスロットルです。無料で入手できる情報も満載で、クオリティが高いため根強いファンが存在しています。

競艇を始めるときは、誰でも初心者です。しかしこういった予想サイトを利用することで知識を深められれば、自分の立てた予想でも競艇を楽しめるようになります。上手に活用し、スキルアップを目指しましょう。

有名な競艇場3選とその特徴

競艇場は日本全国に24カ所存在します。同じようなレースコースでありながら各競艇場はそれぞれ違った個性を持ち、観客を楽しませてくれるのです。風向きや水面の状態などが違うため、勝ちやすさもコースにより異なります。

特に風は競艇の勝敗を大きく左右します。一般的に有利とされる1コースが、常に勝つわけではない要因はここにあるのです。

有名な競艇場を例にとって見てみましょう。

2コース目からの勝率が高い。福岡競艇場

福岡競艇場は統計上、1コースの勝率が比較的低いことで知られています。もちろん他のコースよりは有利ですが、那珂川にせり出しているため風向きや水面のうねりによりコースの内側が荒れるケースが多いのです。

1コースの勝率が低いということはそれだけ予想が難しいということでもあり、舟券を購入する方にとってはエキサイティングなと勝負ができます。2コース目からの勝率が高く、純粋なギャンブル性の高い競艇場です。

1コースが弱く3コースに強い。平和島競艇場

東京都大田区に所在する平和島競艇場も、他の競艇場に比べて特徴の強いコースです。1コース目の勝率は他のコースと比べて高いのは他と同じですが、次いで高い勝率を誇るのが3コース、4コースとなっています。

3、4コースはセンターコースとも言われ、戦法に幅を出せる利点があります。1コースの勝率は全24競艇場の中でワースト3に入り、1コースが弱い特殊な競艇場と言ってもいいでしょう。

風によって強いコースが変わる。若松競艇場

福岡県北九州市にある若松競艇場も予想が難しいコースとして有名です。競走水面が海なので、スタートの質が潮の満ち引きに左右されるという特徴があります。また強い潮風によって艇の進行に差がつき、強いコースが変わる難コースです。

基本的には1コースの勝率が高いのですが、追い風や向かい風などの要因でアウトコースにもチャンスがあります。特に風の強い日はアウトコースからの『差し』『まくり』が決まりやすいので、注意が必要です。

男女別。人気の競艇選手4選

ここまで競艇に関する大まかなルールや状況をお伝えしてきましたが、ここからは選手に目を向けていきます。

大半は男性選手で、アイドル的な人気を持つ選手からギャンブルファンが信頼を置く名レーサーまで、いろいろな選手が勢ぞろいです。

さらに、競艇には女性選手も数多く存在します。一部女性限定のレースも開催されていますが、日々男性選手に混ざり戦っているのです。

特に人気の高い4選手について紹介します。

競艇界のプリンス。山崎智也選手

その甘いマスクと高い技術から、男女年齢問わず人気を獲得しているのが山﨑智也選手です。1974年生まれということで、中堅からベテランの域へ差し掛かっていますが、その実力は健在で今もなお多くのレースに勝利しています。

整ったルックスが話題を呼び、競艇ファンに留まらない知名度があります。メディアに登場する機会も多く、ボートレースの第一人者といえる活躍っぷりです。SG競走の常連なので、大レースを観戦するときには彼の姿を見られるかもしれません。

ダンディーなイケメン。松井繁選手

華やかというよりは渋い雰囲気を持つ、松井繁選手も人気レーサーの一人です。そのダンディーな出で立ちから女性ファンも多いのですが、一方で確かな実力をもって大レースに勝利するなどしています。

生涯獲得賞金額と優勝回数ではトップの記録を持ち、現役選手でありながらすでにレジェンドとしての地位を確立しています。安定した成績を残すことから『王者』ともいわれますが、その才能を活かすための努力を惜しまないストイックな選手です。

努力家として有名。坂咲友理選手

キュートなルックスはもちろんのこと、努力の人として有名なのが坂咲友理選手です。なんと競艇学校を6度も受験し、6回目で合格したという苦労人で、競艇選手になりたいという強い願いを自ら叶えました。

勝率はそれほど高くないのですが、常に堅実なレース運びを見せる技術を持っています。148cmと小柄な体格ではありますが、その体を目一杯使ってボートを操る姿は見る人を興奮させます。

接客スタッフからレーサーへ。西岡育未選手

西岡育未選手は、競艇学校に合格するまでのあいだ住之江ボート場の接客スタッフとして働いていたという異色の経歴を持ちます。職場のすぐ近くで水面を滑走するボートに憧れ、競艇の世界に足を踏み入れました。

数々の女性選手ランキングで常連となるなど、人気のかなり高い選手です。彼女もまた競艇学校に入るまで4回の受験をしていますが、美しさだけではなく心の強さを持った選手だといえるでしょう。

2018年5月から8月のSGレース優勝者

人気選手だけでなく、直近のSGレースに優勝している実力派レーサーにも目を向けてみましょう。2018年5月から8月のあいだには4つのSGレースが実施されており、3名の優勝者が出ています。

上でも述べましたが、SGレースは年間8回しか行われない日本最高峰のレースです。そこで優勝することは選手にとって最高の栄誉であり、出場することさえ難しいとされています。

ボートレースオールスター。中島孝平選手

18年5月に尼崎競艇場で行われたボートレースオールスターにて優勝したのが、中島孝平選手です。他の艇を寄せつけない見事な逃げ切り勝ちを決め、自身2度目となるSG制覇を成し遂げました。

3着以内に入る確率が非常に高く、安定感のあるレース運びが持ち味の中島選手ですが、ボートレースオールスターでのSG制覇までは、大変な努力を重ねてきました。競艇選手が追い求めるのが、SGなのです。

グランドチャンピオン。白井英治選手

18年6月、徳山競艇場で行われたSG、グランドチャンピオンで優勝したのは白井英治選手でした。こちらも見事な逃げ切り勝ちをしました。枠順に恵まれ1コースからのスタートいう幸運もありましたが、もちろん実力なくしては勝てません。

巧みなハンドルさばきとコーナーリングの上手さから『関門のホワイトシャーク』の異名を持つ白井選手ですが、14年以来2度目のSG制覇でした。トップ選手ですらなかなか勝てない、レベルの高さがうかがえます。

2大会連続優勝。毒島誠選手

そんなレベルの高いSGにおいて、2大会連続優勝を成し遂げた選手がいます。18年7月に若松競艇場で行われたオーシャンカップ、8月に丸亀競艇場で行われたボートレースメモリアルを制した毒島誠選手です。

オーシャンカップでは驚異的なまくりで勝利し、ボートレースメモリアルでは逃げ切り勝ちをしました。この連勝によってSG勝利数を4まで積み上げ、現役トップクラスの能力を証明してみせたのです。

知れば知るほど好きになる。競艇という競技

競艇についての基礎的な知識、有名選手を紹介してきました。しかしここで紹介したことは、ほんの入口です。入口に立って奥を見てみれば、そこには深く広い世界が待っています。ギャンブルでありながらスポーツでもある、独特の世界です。

実際に舟券を買ってみれば、そこには熱狂と興奮があります。当てて喜び、外して悲しみ、人生における感情が凝縮されたような空間と時間です。

ここからさらに広がっていく競艇の世界は、知れば知るほど好きになれる時間と空間です。たくさんの魅力がつまったボートに夢を乗せて、新しい楽しみを発見してみてはいかがでしょうか。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME