登山ストックの役割と使い方まとめ。機能を理解し正しく活用しよう

2019.10.06

登山用品にはいろいろなものがありますが、より快適な登山をサポートしてくれるのが『登山ストック』です。登山ストックには、どのような機能や使用するメリットがあるのでしょうか?気になる特徴と合わせて、おすすめの商品を紹介します。

登山ストックとは

長時間体に負担がかかる登山において、登山ストックは体の負担を軽減するのに役立つアイテムです。

別名『トレッキングポール』とも呼ばれる登山ストックについて、まずは、どのようなアイテムなのかをチェックしていきましょう。

登山時に杖として利用できるポール

登山ストックとは『登山』『トレッキング』『ハイキング』など、山を登り下りする際に使う細長い棒のことを指します。杖のように、山道を歩くときのサポートをしてくれます。

シンプルな木の棒を使うケースもありますが、イメージ的としてはスキーで持つ金属のストックと近い形状をしていて、2本1組で使うのが一般的です。

体への負担を軽くする

登山ストックの役割は『体への負担を軽くする』ことです。登山は、登り下りで負荷がかかる部位も微妙に異なります。

登山ストックを使えば、登りでは前に進む力を補助してくれて、下りでは主に膝にかかる負担を軽減してくれます。

また、山道は岩場や木の根が張り巡らされた道など、歩きづらい場所が多いです。バランスをとれずに転倒してしまうかもしれません。そのような悪路では、ストックが役立ちます。うまくバランスをとって歩きやすくしてくれるのです。

登山ストックが必要な状況は?

登山では、どのような人にストックの使用が推奨されるのでしょうか?ストックを持つことには、メリットだけでなくデメリットもあります。ストックを持つべき人の特徴やデメリットについて見ていきましょう。

どんなレベルの人でも利用できる

登山ストックを使用してる人は、山に慣れた上級者や中級者であったり、高い山を登ったりしている人というイメージがありませんか?登山ストックは、レベルや登る山の高さは関係なく使えます。

山道を歩くときのサポートは、どのようなレベルの人でも必要です。とくに初心者は山の歩き方がきちんとできていないこともあるため、登山ストックのサポートの恩恵は大きいでしょう。

低い山でも急こう配の道は膝に大きな負担がかかります。低い山からチャレンジする人でも登山ストックはあると便利です。

ストックを持ったほうがよい人

とくに『体力や筋力に自信がない人』は持っておくと安心です。

普段、運動をあまりしていない人や、これまでスポーツをしてこなかった人は、下半身に負荷がかかることに慣れていません。下半身の疲労感が大きく、バランスを崩して転倒してしまう可能性もあります。

登山ストックを使えば体への負担を軽減でき、体力を大きく奪われることを防げます。危険を回避できるため、体力や筋力に自信がない場合は登山ストックを利用してみるとよいでしょう。

長時間の登山を予定している人も、持っておくと蓄積する疲労の軽減に役立ちます。

ストックを持つデメリットもある

下半身の負担を軽減してくれるストックですが、利用することによるデメリットもあります。その一つが『事故につながることもある』という点です。

例えば下山時、ストックで体を支えようと岩肌にストックの先端を置いたとします。体重がストックに乗ることで膝への負担を和らげますが、万が一、ストックが滑ってしまうと転倒してしまう恐れがあるのです。

ストックに頼ることで起こっている事故も少なからず存在します。ストックをさす場所は必ず確認しましょう。

登山ストックの選び方

豊富なバリエーションが展開されている登山ストックから、いざ1本を選ぶとなると何を基準に判断すればよいのか迷ってしまうかもしれません。グリップの形状や材質など、自分にぴったりのストックを選ぶ方法について紹介していきます。

グリップの形状は2種類

登山ストックには『I字型』と『T字型』の2種類のグリップがあり、それぞれに特徴が異なります。

形状がまっすぐで、ストックの軸を持つようにして握るタイプがI字型で、多くの登山者はこのタイプのストックを利用しています。オーソドックスで初心者でも扱いやすいタイプです。

上から持つようにして握るのがT字型です。I字型が2本で利用するのに対し、T字型は1本で使用します。主になだらかな山道を歩くときに用いられます。使い方に慣れるまで時間がかかるかもしれないため、中級者以上の望ましいでしょう。

材質により重さと丈夫さが変わる

材料により重さや丈夫さも変わります。一般的に採用されている材料は『アルミ』と『カーボン』です。

アルミ製はカーボンに比べると重いですが、丈夫さと値段の手ごろさに定評があります。初心者ならアルミ製から使い始め、ストックの使い方に慣れていくのもよいでしょう。

軽量かつ重量に対する強度が高いのがカーボンです。重さに対する耐性は高いですが、岩などにぶつけてしまうと折れてしまう可能性があります。価格がアルミに比べると高いため、ストックの扱いに慣れ始めた人に適しています。

折りたたみ式は携行性が高い

山道の状態によっては、登山ストックを使用しないほうが登りやすいケースもあります。山道に合わせてうまく使い分けたいときに便利なのが『折りたたみ式』のストックです。

折りたたみ式ストックは、軽くてコンパクトに収納できるため、必要ないときだけバックパックに入れて持ち運べます。しかし、値段が高価な点と長さを調節できないものが多い点がデメリットです。

登山ストックの使い方

登山ストックを使用するときの使い方について見ていきましょう。ストックを上手に使うためには、知っておきたいコツがあります。

自分に合ったストックの長さに調整

登山ストックを使うときには『ストックの長さ』を調整しましょう。まっすぐ立った状態で、体の横でストックの先端が地面につくように持ちます。肘が直角に曲がるくらいの長さが『基準の長さ』です。

ストックの長さは登りと下りで異なります。登りの場合は、上方にストックをさすため基準の長さよりも短めに持ちます。平地で腰の高さにくるくらいの長さに調整しましょう。

下りの場合は、基準の長さよりも長めに持ちます。平地で胸の高さにくるくらいが目安です。下りは立っている地面よりも下方にストックをさすため、長いほうがバランスを取りやすいのです。

登山ストックは基本姿勢の長さを基準に、プラスマイナス15cmくらい調整できるモデルを選びましょう。

ストックの持ち方

ストックの持ち方は、グリップの形によって変わります。登りのI字型は、手首にも負担を分散できるように、ストラップに手を通してからグリップを持ちます。下りでは、ストラップを通して上から握るように持ちましょう。

T字型は『T字の短いほう』を前方に向け、短いほうを親指・人差し指で握ります。残った指で『T字の長いほう』を握ります。登り下りでは持ち方が変わらないため覚えやすいでしょう。

歩き方は地形により異なる

ストックを使った歩き方にもコツがあります。平地を歩くときは、腕を振って歩くイメージで、踏み出す足と反対側のストックを交互に突くように歩きます。

上りでは、体から遠い位置にストックを突かないように注意しましょう。ストックを体から離した位置に突いてしまうと、腕に負担がかかってしまいます。

下りでは、踏み出す足の近くにストックを突き、ストックに全体重が乗らないように意識しましょう。体重をかけすぎてしまうと、転倒につながる恐れがあります。

おすすめの登山ストック紹介

多くのブランドから登山ストックが販売されています。どれも魅力的に見えてしまい「どれにしようか迷ってしまう」という人のために、おすすめのストックを紹介します。

レキ ジャーニーSPD

LEKI(レキ)は世界的に人気のあるポールメーカーとして知られています。機能性の高さから、多くの上級登山者の支持を集めているのが『ジャーニーSPD』です。

このモデルの特徴は、ストックの上中段に搭載されているスピードロックシステムを搭載しているところです。スピードロックシステムとは、レキ独自のワンタッチシステムで、手軽な操作でスピーディーにストックの長さを調整できます。

ストック先端にダイナミックサスペンションシステムが搭載されているのも特徴です。ストックを地面に突いたときの衝撃を吸収することで、腕への負担を和らげます。

  • 商品名:レキ ジャーニーSPD
  • 価格:1万3413円(税込)
  • Amazon:商品ページ

マジックマウンテン スマートペアーライト

MAGIC MOUNTAIN (マジックマウンテン)は通な登山者から注目されているブランドです。30年以上の歴史を持つ国内ブランドで、性能の高さと安心感が支持を集めています。

人気のストック『スマートペアーライト』は3段伸縮式で調整しやすく、日本人の手の大きさになじむようグリップが細めに作られています。国内ブランドならではの魅力です。

一般的に登山ストックは、使用している間に調整部分が緩んできてしまうことがあります。しかし、スマートペアーライトにはスマートロックシステムと呼ばれる機能が搭載されており、緩み現象が起きづらくなっています。

  • 商品名:マジックマウンテン スマートペアーライト
  • 価格:9400円(税込)
  • Amazon:商品ページ

シナノ ロングトレイル125

初心者におすすめの機能性と安心感を備えているのがSINANO(シナノ)の『ロングトレイル125』です。

材質には、アルミの中でも軽量な超軽量アルミが使用されており、軽量でありながらも耐久力も備えています。長さ調節が簡単にできるワンタッチ式のジョイントが採用されているため、初心者でも手軽に長さの調節が可能です。

これだけの機能が搭載されていながらも、ほかのストックに比べリーズナブルな価格帯で購入しやすいというのも嬉しいポイントです。

  • 商品名:シナノ ロングトレイル125
  • 価格:9759円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ストックを使って快適な登山を

登山ストックは、体の負担を軽減するのに役立つアイテムです。誤った使い方をしたときのデメリットがありますが、快適に山に登るには欠かせません。

いろいろな登山ストックの特徴や機能を考慮したうえで、自分にぴったりの登山ストックを見つけ、快適な登山を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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