現代アートの最前線!サーペンタイン・ギャラリーで堪能する建築とアート

2019.10.06

ロンドンの数ある美術館、ギャラリーのなかで、最先端の現代アートの展示を展開している場所と言えば、「サーペンタイン・ギャラリー」です。この記事では、サーペンタイン・ギャラリーがどんな場所なのか、基本情報から展示内容やイベントまでご紹介します。

サーペンタイン・ギャラリーとは

日本でギャラリーというと作品を販売する場所というイメージが強いですが、サーペンタイン・ギャラリーは公に開かれた展示施設です。ここでは、その成り立ちと基本情報をお届けします。

サーペンタイン・ギャラリーの成り立ち

サーペンタイン・ギャラリーは、現代アートや建築、パフォーマンスなど最先端の芸術を提供する場として、1970年にオープンしました。

建物には、ジェームズ・グレイ・ウェストが1933-34年に設計した東屋兼ティーハウスを再利用しています。2013年には、登録指定建造物である元火薬庫を改築したサックラー・ギャラリーが、同公園内徒歩5分の場所に新設されました。

サーペンタイン・ギャラリーの運営費は、そのほとんどが寄付や企業のスポンサーによって賄われており、国からの補助はわずか17パーセントであるにも関わらず、開館以来、入場無料をつらぬいています。

サーペンタイン・ギャラリーへのアクセスや開館時間

サーペンタイン・ギャラリーは、ロンドン中心部西寄りのケンジントン・ガーデン内サーペンタイン池のほとりに建てられ、地下鉄のランカスター・ゲイト駅やナイトブリッジ駅から歩いて10-15分ほどの位置にあります。

毎週月曜が閉館日で、開館時間は10:00am6:00pmです。展示の準備期間中はいずれかのギャラリーが閉室していることもあるので、事前にチェックすると良いでしょう。

サーペンタイン・ギャラリーにはブックショップが、サックラー・ギャラリーにはショップとカフェが併設されています。

サーペンタイン・ギャラリーで楽しめる建築の最先端

サーペンタイン・ギャラリーを訪れても、開催されているのが知らないアーティストの展示ではなかなか面白みが無いかもしれません。しかし、このギャラリーでは、建築そのものにも注目する価値があります。その理由をご説明します。

ザハ・ハディドが増改築したサックラー・ギャラリー

サーペンタイン・ギャラリーに2013年に新たに加わった分館、サックラー・ギャラリーは、実現されなかった新国立競技場建築コンペでも話題になったザハ・ハディドが増改築を手がけています。

19世紀に建てられた火薬倉庫はほぼそのまま活かして、不要な壁を取り払ったニュートラルな空間と煉瓦壁を活かした倉庫らしい空間が展示を引き立てています。火薬庫の建物外部に接続するようにザハ・ハディドならではの流線型をした増築部分が建てられ、エントランスとカフェとして来場者を迎えてくれます。

第一線の建築家による夏季限定パヴィリオン

サーペンタイン・ギャラリーでは、2000年から毎年6月から10月の夏季限定で、世界の第一線で活躍する建築家が設計したパヴィリオンをオープンさせています。

ザハ・ハディドにはじまり、ダニエル・リベスキンドやオスカー・ニーマイヤーなど錚々たる建築家が招待されており、日本の建築家では、伊東豊雄、SANAA、藤本壮、石上純也がこのパヴィリオンを手がけています。夏の間パヴィリオンではライブパフォーマンスやトークなどのイベントが開催されています。

サーペンタイン・ギャラリーで楽しめる最先端アート

サーペンタイン・ギャラリーでは、具体的にどのような展示が楽しめるのでしょうか。分野を超えた最先端の展示やイベントの一部をご紹介します。

時代を先取りする現代アートの展覧会

サーペンタイン・ギャラリーでは、時代の先端を行く現代アーティストたちの展覧会を数多く開催してきました。

ダニエル・ビュレンや、イリヤ&エミリア・カバコフ、ジェフ・クーンズ、リー・ウーファンなど、日本でもよく知られたアーティストたちの個展のほか、独創的なキュレーションによるグループ展も開催しています。

日本人では、草間彌生や川俣正、森万里子が個展を開催しました。近年は、世界的に有名なキュレーターであるハンス・ウルリッヒ・オブリストをアーティスティック・ディレクターに迎え、ますます野心的な企画を展開しています。

分野を超えた多様なアートを楽しめるイベント

サーペンタイン・ギャラリーでは、ヴィジュアル・アートの展示だけでなく、多分野のアートが結びついたライブパフォーマンスやレクチャーなど、多彩なイベントを展開しています。

開催中の展覧会にまつわるキュレーター・トークに加えて、実験的なオペラやジャズのコンサート、現代アーティストによる哲学的なパフォーマンスなど、まさにジャンルレスなイベントが毎週のように用意されています。

子ども向けのワークショップを実施する週には多くの家族連れが参加しているようです。なお、イベントによって入場料が必要になりますのでご注意ください。

公園見学とともに気軽にアートを楽しんで

サーペンタイン・ギャラリーは、「ロンドンのセントラル・パーク」とも言えるケンジントン・ガーデン内に位置しており、誰でも無料で見学することができるギャラリーです。

ギャラリー自体はそれほど広くないので、アートが大好きという方でなくても、かつての王室専用ガーデンを楽しみつつ気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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