安全な登山に天気の把握は必須。天気情報収集の方法まとめ

2019.10.07

快適に登山を楽しむためには天候の把握は欠かせません。突然の悪天候に対応するためにも、前もって天気の変化をチェックしておきましょう。天気予報のチェックの仕方や当日の天気の変化を知る方法をご紹介します。

天気は登山への影響大

天候がよいなかの登山は清々しい気持ちで楽しめる一方で、悪天候では危険にさらされるリスクが高まります。

登山を快適に楽しむためには天気のチェックが必須です。トラブルなく登山を行うためにも、こまめに天気予報を確認しておきましょう。

気候がよいと快適に楽しめる

登山の予定が立ったときに気になるのは山の天候でしょう。曇天や雨が降る山には独特の美しさがありますが、やはり晴れた空の下で気持ちよく登山を楽しみたいものです。

天候がよいなかの登山は景色の変化も見どころです。同じ山でも朝と夕方では日の傾き方で見える景色は異なります。

また、春は若葉が萌え、夏は澄み渡るような青空が広がり、秋には紅葉で美しく彩られ、冬は雪化粧が施されます。四季折々によって変わる山の姿を楽しめるのも登山の醍醐味といえるでしょう。

悪天候は安全面でリスクが高まる

悪天候のなかの登山は『遭難』や『大けが』に繋がる可能性が考えられます。たとえば雨に濡れてしまうと体力が低下するだけでなく、命の危険性もある『低体温症』を発症する可能性もあるのです。

雨が降ると山は霧に覆われてしまい、山の高さによっては視界が真っ白になります。足元が滑りやすくなることで『転倒』や『滑落』の危険性があるほか、最悪の場合は『遭難』するリスクもあるのです。

登山計画と天候チェックはセットで実施

登る山や日程を決めたらあわせて天候チェックも行いましょう。当日、雨の予報が出ている場合は、事故の危険性があるため初心者の登山はおすすめできません。

数日前から雨が降っていた場合も増水や足場の不安定が予想されるため、中止を検討する必要があります。事前に天気予報を確認して登山が可能かどうか調べることが大切です。

週末の天気は前の週の日曜日に確認可能

山のなかで悪天候に慌てないようにするためにも、登山予定日の天候はしっかりとチェックしておきましょう。翌週の天気予報は、1週間前の午前11時頃に『気象庁』のホームページ内にある『週間天気予報』に掲載されます。

週間天気予報は気象庁以外でも掲載されていますが、全ての気象データは気象庁が発表したものを参照しているため、気象庁の情報をチェックすることが確実です。

最新の気象観測データを基に天気予報は変化しています。常に最新の情報をチェックすることを心がけましょう。

長期予報は精度に不安がある

天気予報は各種機器による観測に加えて『衛星観測』『船舶』『航空機』からの観測データを基にコンピューターによって計算されています。これを『数値予報』といいます。

大気の変化はとても複雑であるため、コンピューターの計算では完全に把握するのは難しいようです。そのため、長期的な予報になるほど当たりにくくなるとされています。

難しいとはいえ、週間天気予報の的中率は75%ほどです。今日・明日の天気予報に比べると精度に不安はありますが、おおよその天気予報を把握することで登山に備えるのは可能といえます。

登山専用のサイトや天気アプリを活用しよう

登山専用のサイトの確認や天気アプリを導入するのもおすすめです。気象庁より予報業務許可を得ている『日本気象株式会社』の『てんきとくらす』は、平地の天気はもちろん、山の天気も提供しています。

登山の快適さを表す『登山指数』が掲載されており、山の気象状況を知ることが可能です。

天気アプリの利用も便利です。『tenki.jp 登山天気』は、山の麓から山頂まで標高別の天気予報を確認できます。『登山服装指数』でその日にふさわしい服装を示すため、服選びの参考にも使えます。てんきとくらすとあわせて活用したいところです。

てんきとくらす [天気と生活情報]

山の天気は予報から外れる場合もある

山の天気は変わりやすいため、予報では晴れていたのに当日山に着いたら雨が降っていたというケースは珍しくありません。

なぜ山の天気の予測は難しいのでしょうか? その理由は山の地形にあります。

平地に比べ予測が難しい

平地に比べると、山の天気は予測しづらいといわれています。それは、山の地形が天気を変えやすくしているからです。

天気予報の多くはコンピューターが予測した数値予報を基にしています。平地であれば風の吹き方や気温の変化をある程度予測可能です。

しかし、山は斜面が多いため風が上下したり、平地からの風が山にぶつかって雨を降らせたりするなど天候が急変します。安定しないことが多く、コンピューターでも予測するのは難しいのが現状です。

現地での判断も大切

同じ山でも麓と山頂では天候に大きな違いが発生するため、現場で少しでも天候が怪しいと感じたら下山を検討する勇気も必要です。

山の事故として知られる『低体温症』『雪崩事故』『滑落事故』などは山の麓と山頂で天候が大きく変化したときに起こる可能性が高いといわれています。

登り始めの天気がよかったからといって、山頂まで同じ天気とは限りません。突然の悪天候に戸惑わないためにも、休憩もかねて天気をチェックするようにしましょう。

雲の様子から天候変化を予測

雲の様子から天候変化を予測することを『観天望気』といいます。雲は大きく分けるとなめらかに広がる『層』と塊になっている『積』の2種類があり、山で注意するのは積といわれる雲です。

積のなかでもとくに注意したい雲が『積乱雲』です。大きく上方に向かって広がる雲のことで、落雷や局地的な大雨は発達した積乱雲によってもたらされます。

積乱雲による雷雨は、数十分ほどで落ち着くことがほとんどのため、発生を確認したら雨風をしのげる場所で休憩をとることをおすすめします。

リアルタイムで現地の天気を確認する方法

山の天気は変わりやすいため、天気予報の情報だけでは不安という人もいることでしょう。リアルタイムで現地の天気を確認する方法をご紹介します。

出発前にリアルタイムの天気をチェックして備えを万全にしましょう。

ライブカメラを確認

山の様子を確認したいときは『ライブカメラ』を活用しましょう。山の全景だけでなく山頂の様子までズームアップして見られるものもあります。

ライブカメラは24時間体制で配信されており、変化する山の天気をリアルタイムで確認することが可能です。天気予報の情報に加えて当日の山の様子をライブカメラで確認すれば、心置きなく登山を楽しめるでしょう。

SNSで情報収集

天気予報やライブカメラに加えて、登山者がリアルタイムで発信しているSNSの情報も役立てましょう。現在の登山道は危険なのかも確認できます。

登山者の情報のほか、登りたい山にある山小屋が情報発信しているケースもあります。山頂付近の情報も手に入るため、ライブカメラとあわせてSNSを活用しましょう。

事前の情報収集と現地での判断が大切

登山を楽しむためには事前の情報収集が大切です。当日は晴れの予報であったとしても、雷雨や風雨に襲われる可能性も考慮して、着替えや雨具を準備しておきましょう。

現地で悪天候に遭遇した場合は、無理せず下山を検討します。体さえ無事であればいつでも登山は可能です。なによりも自分の身を守ることを最優先しましょう。

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