ピカソの『ゲルニカ』に会える!国立ソフィア王妃美術センターへ行こう

2019.10.04

ピカソの代表作『ゲルニカ』に出会える美術館がスペインのマドリッドにあるのをご存知でしたでしょうか。それは、国立ソフィア王妃美術センター。この記事では、国立ソフィア王妃美術センターの基本情報や見どころ、代表的な所蔵品をご紹介します。

国立ソフィア王妃美術センターとは

反戦平和のシンボルとして人類にとっても極めて重要な作品である『ゲルニカ』を所有する、国立ソフィア王妃美術センターとはどのような美術館なのでしょうか。ここでは、その成り立ちや訪問に向けての基本情報をお届けします。

国立ソフィア王妃美術センターの概要

国立ソフィア王妃美術センターは、スペインの近現代美術を専門に展示する美術館で、1990年に開館しました。館名は前国王のホアン・カルロス1世の王妃ソフィアにちなんで名付けられました。18世紀のカルロス4世治下、フランチェスコ・サバティーニの設計で建てられた元病院を利用したサバティーニ館と、2005年にフランスの建築家ジャン・ヌーヴェルの設計で建てられた新館に加えて、美術館西側にあるレティーロ公園内には入場無料のクリスタルパレスとベラスケス館があります。

国立ソフィア王妃美術センターの開館時間や入場料は?

国立ソフィア王妃美術センターは、マドリッド最大の鉄道駅アトーチャ駅のすぐ隣り、市街中心部のマヨール広場からは西へ徒歩20分弱の場所に位置しています。

開館時間は、月曜と水曜~土曜日が10:00am9:00pmで、日曜日は10:00am7:00pmです。閉館日は、毎週火曜日と、大晦日から16日まで、51日、515日、119日、1224日と25日です。

入場料は、窓口での購入が10ユーロ、公式サイトから購入すると8ユーロになります。平日と土曜日の7:00pm以降、日曜日の1:30pm以降は入場無料となりますが、一部展示室は閉室される可能性があるので要注意です。

国立ソフィア王妃美術センターの見どころ

国立ソフィア王妃美術センターの最大の見どころは、ピカソの『ゲルニカ』を始め、サルバドール・ダリやジョアン・ミロなどスペイン近代美術を代表するアーティストたちの名作でしょう。

加えて、マルセル・デュシャンやルイーズ・ブルジョワなど他国の著名なアーティストの作品も所蔵されており、20世紀の西洋美術の主な流れを横目に、スペインの近現代史をなぞるような構成で展示されているので、アートだけでなく歴史やスペイン社会を学ぶことができる展示のも魅力です。

また、第一線で活躍するアーティストの個展や、独自の視点で作品を集めた企画展が、常時、複数開催されており、スペインやヨーロッパの現代アートの今を知ることができます。

国立ソフィア王妃美術センターで見るべき作品3選

19世紀末から現代までの幅広いコレクションを有する国立ソフィア王妃美術センター。この美術館で見逃せない作品を3点厳選してご紹介します。

パブロ・ピカソの『ゲルニカ』

20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソの『ゲルニカ』は、ソフィア王妃美術センターを訪れる人のほとんどのお目当てと言っても過言ではないでしょう。『ゲルニカ』は、パリ万博のスペイン館を飾る壁画を依頼されたピカソが、19374月に起こったスペインの小都市ゲルニカへのドイツ軍による無差別爆撃を題材に描いた作品です。万博終了後も各地のピカソ展で展示され、反戦や平和のシンボルとしても評価されました。フランコによる独裁政権下のスペインに返還することをピカソ自身が望まず、民主化が進んだ後の1981年に、ようやくプラド美術館へ運び込まれました。1992年よりソフィア王妃芸術センターに常設展示されています。

Guernica

サルヴァドール・ダリ『大自慰者の顔』

『大自慰者の顔』は、日本でも人気を集めるスペイン人画家サルヴァドール・ダリの初期代表作のうちの1点です。1929年、後にダリの妻となる女性ガラが、当時の夫であった詩人ポール・エリュアールと別れてカダケスのダリの下に留まった夏の終わりに描かれました。ごつごつとした岩山のようなモチーフは、よく見るとダリ本人の横顔になっており、画面右上には横顔の頭部から突き出るようにガラの姿が描かれています。そして、イナゴやアリ、卵などのモチーフがダリの抱いていた性的な強迫観念を表現しています。

Face of the Great Masturbator

リチャード・セラ『イコールパラレル/ゲルニカベンガジ』

アメリカを代表する彫刻家リチャード・セラの『イコールパラレル』は、1986年にソフィア王妃芸術センターの注文により制作された重さ38トンにも及ぶ鉄の彫刻です。タイトルは、1986年のアメリカ軍によるレバノンの都市ベンガジへの空爆とゲルニカ空爆に平行関係を見出すよう促しています。1990年に再展示された後、収蔵庫へ仕舞われていましたが、2005年に紛失していることが発覚。現在は、2009年に再制作されたものが展示されています。

Equal-Parallel/Guernica-Bengasi 

プラド美術館、ティッセン=ボルネミッサ美術館も徒歩圏内

王立ソフィア王妃芸術センターは、スペイン王室の歴代コレクションを所蔵するプラド美術館、ヨーロッパの古典から近代の美術の髄を集めたティッセン=ボルネミッサ美術館ともに徒歩圏内の場所に位置しています。マドリッドを訪れたら、この3つの美術館はぜひ訪れてみたいところです。

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