『アイーダ』のあらすじを解説。ヴェルディが作曲した名作オペラ

2019.10.04

ヴェルディが手がけたオペラ「アイーダ」。世界で最も人気が高いオペラの一つと言われており、凱旋行進曲など有名な曲がたくさん登場します。この記事では、オペラ「アイーダ」の概要や、あらすじ、詳しい物語についてご紹介します。

オペラ『アイーダ』とは?基本情報

アイーダは、作曲家ヴェルディが手がけたオペラです。スエズ運河の完成を記念して制作され、エジプトにて初演されてからすぐに、ミラノ・スカラ座で上映されました。それから現在まで、世界中で愛されている人気の作品です。

凱旋行進曲で有名

劇中では様々な名曲が演奏されます。中でも「凱旋行進曲」は、サッカーの応援ソングとして使用されており、オペラファン以外にも浸透しています。また、ミュージカル版アイーダやCM、運動会のBGMやイベント等でも度々用いられています。凱旋行進曲の演奏には、アイーダ・トランペットと呼ばれる特注のファンファーレトランペットが使用されます。

演奏時間の目安

物語は全4幕で構成されています。演奏時間は、1幕が約40分、2幕が約40分、3幕が約30分、4幕が約30分で、合計約2時間20分~30分程度となります。

オペラ『アイーダ』の魅力

この作品の見どころの1つに、迫力のある演出が挙げられます。ラダメスが凱旋するシーンでは、豪華な戦利品が次々運ばれ、象やラクダなど本物の動物が登場することもあります。

また、ストーリーや登場人物の感情を引き立てる楽曲の数々も魅力です。愛を貫き死ぬアイーダ、真面目で人が良すぎるラダメス、愛する人と結ばれず絶望するアムネリスなど、それぞれの葛藤が細かく表現されています。

ミュージカル版アイーダもおすすめ

アイーダはオペラだけでなく、ミュージカルや歌舞伎、オーケストラなどあらゆる分野でリメイク版が制作されています。中でもミュージカル版は、劇団四季が公演していたこともあり今でも人気の作品です。

残念ながら現在は公演されていませんが、劇団四季の公式CDで音楽を楽しむことができます。全編日本語で歌われるため、オペラは敷居が高いと感じてしまう方やミュージアムファンの方にもおすすめです。

  • 商品名:ELTON JOHN&TIM RICE’S アイーダ(劇団四季)
  • 参考価格:2,700円(税込)
  • 発売日:2004/6/9 ※2004年版キャスト
  • Amazon 商品ページはこちら

『アイーダ』のあらすじ第1幕・第2幕

物語の前半は、アイーダとラダメス、エジプトの王女アムリネスの三角関係が描かれています。

第1幕のあらすじ

舞台は古代エジプト。エチオピアの王女アイーダは、敵国エジプトで捉えられ、王女アムネリスの世話係として仕えていました。ある日、エチオピアが攻めてくるという噂が広まります。

司令官のラダメスは、身分を隠しているアイーダと愛し合っており、国の勝利を彼女に捧げたいと願っています。アイーダは自分の父親であるエチオピア国王や、祖国を攻撃しなければならない運命を嘆きます。

第2幕のあらすじ

一方、エジプト王女のアムリネスもラダメスに思いを寄せています。アムネリスは、アイーダとラダメスが恋仲であることに嫉妬します。戦争はエジプトが勝利し、ラダメスが軍を引き連れて凱旋します。

ラダメスはエジプト国王に頼み、エチオピア人の捕虜を解放します。解放された捕虜の中には、アイーダの父でエチオピア王のアモナズロがまぎれていました。エジプト国王はラダメスに、アムネリスと結婚しエジプト王の後継者になれと命じます。アムリネスは喜びましたが、ラダメスは困惑しアイーダは絶望します。

『アイーダ』のあらすじ第3幕・第4幕

物語の後半は、2つの国の争いとアイーダとラダメスの不幸な結末が描かれています。

第3幕のあらすじ

解放されたアモナズロは、アイーダに「ラダメスからエジプト軍の動きを聞け」と命じます。アイーダは悩みますが、愛する父親と国のためにその命に応じます。そしてラダメスに2人で逃げようと訴え、ラダメスも受け入れます。ラダメスはエジプト軍の機密情報である逃げ道を教えてしまいます。

そこにアモナズロが表れ、自分がエチオピア国王であると明かします。そして「共にエジプトを攻めよう」とラダメスを誘います。ラダメスは自分の行動で国を裏切ってしまったことに気が付きます。そこに祭司達やアムネリスが表れます。アイーダとアモナズロは逃げ切りましたが、ラダメスは自らそこにとどまり囚われます。

第4幕のあらすじ

国を裏切ったラダメスは生き埋めの刑が確定します。ラダメスを救いたいアムネリスは、「アイーダを諦めて自分を愛してくれるなら助ける」と告げます。しかしラダメスはその助けを断り、死ぬことを決意します。

ラダメスが地下の牢屋に入れられると、そこには逃げ切ったはずのアイーダの姿がありました。アイーダは、ラダメスが生き埋めになることを予測し先に地下牢で待っていたのです。アイーダが「あなたの腕の中で死にたい」と告げ、2人が抱き合いこの世に別れを告げる中、幕が下ります。

アイーダは世界中で人気の名作オペラ

アイーダは禁断の恋や三角関係の恋を描いた王道の悲劇です。話の内容が分かると、劇中歌の歌詞や登場人物の理解が深まり、より作品を楽しめます。オペラにに興味のある方や、クラシック好きの方はぜひ一度観劇してみて下さい。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME