世界遺産 白川郷・五箇山の合掌造り集落を訪ねる旅の楽しみ方

2019.10.04

 日本の原風景といわれ、世界遺産にもなっている白川郷・五箇山の合掌造り集落は、インバウンドにより海外からの観光客も増え続けています。今では希少な合掌造りの家屋とのどかな山村の風景に癒されながら、日本の良さを再確認する旅に出かけてみましょう。

世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」とは

岐阜県大野郡白川村の萩野地区にある白川郷は、100棟におよぶ合掌造りが残っており、のどかな山村の風景と共に、雪の夜のライトアップなど観光地として国内外から多くの人が訪れています。1976年には白川郷の集落そのものが重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

五箇山は富山県の南西端、庄川沿いに位置する山里にある手付かずの自然が豊かな小さな集落です。

1995年には白川郷と共に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され一躍有名になりました。

五箇山の合掌造りが世界遺産として注目を浴びるようになってからも、村人達は昔と変わぬ暮らしを続けています。

合掌造りとは?

合掌造りとは木の梁を三角の山形に組み合わせ、萱葺きした日本特有の屋根の造りのことです。

萱葺き屋根の民家は地方に行くと今でもちらほらと見かけられますが、白川郷や五箇山のように合掌造りの集落として残っているところはありません。

白川郷や五箇山の合掌造りは「切妻合掌造り」といわれるもので、三角屋根の鋭角な傾斜は積雪が多く雪質の重いこの地方の自然に適した形状になっています。

合掌造りの家は家内工場だった

合掌造りの家は3階~5階建てのとても大きな家屋で、人が住む部屋の他にも作業場などの部屋があり、使用人を含め常に30、40人が住んでいたそうです。

白川村や五箇山の村民達は養蚕と人工塩硝(火薬の原料)の製造を生業としていました。

そのため、合掌造りの屋根裏にある大きな空間を、いくつもに区切り蚕の飼育場として使用し、床下に巨大な穴を掘って蚕の糞で人工塩硝を作っていました。

世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」おすすめスポット!

せっかく白川郷にいったなら、集落を眺めるだけでなく観光やイベント体験もしてみたいですよね。そこで以下では、白川郷にいったらぜひ訪れてほしいおすすめ観光スポットをご紹介します。

=白川郷=

城山展望台(荻町城跡展望台)

集落から徒歩20分程歩いたところにある荻町城跡展望台からは、白川郷合掌造り集落が一望できます。

特に冬の夜のライトアップは、雪を被った合掌造りが浮かび上がり、幻想的な風景が広がります。

※2019年からライトアップは事前予約が必要となりました。開催日程など詳細は、公式サイトでご確認ください。

白川郷観光協会 公式HP

荻町合掌造り集落

白川郷観光のメインである「荻町合掌造り集落」は、和田家、神田家、長瀬家、明善寺、旧遠山家民俗館などがあり、家屋の内部も見学することができます。

野外博物館「合掌造り民家園」では、岐阜県重要文化財指定建造物である9棟と共に、他の26棟の合掌造り家屋が移築されており、昔ながらの農家の暮らしを再現しています。

白川八幡宮

この神社が建てられたのは8世紀だといわれており、1636年には本殿が再建されました。

応神天皇を御際神とする由緒ある神社で、『ひぐらしのなく頃に』という人気アニメにでてくる「古手神社」のモデルになりました。

そのため聖地巡礼として若者が多く訪れており、アニメファンには外せない場所のひとつとなっています。

=五箇山=

相倉集落

全部で23戸の合掌造りの家屋が点在しています。

田畑、石垣、雪持林も昔からの姿そのままに残されており、集落内には土産店や民宿があり宿泊してゆったりとした農村の自然を味わうことができます。

また相倉民俗館と相倉伝統産業館では、昔からの農村生活や五箇山の地場産業である和紙の歴史を知ることができます。

菅沼集落

菅沼合掌造り集落は9戸の小さな集落で、人の手が入っていない昔ながらの土蔵や板蔵など歴史的にも希少な建造物がそのまま保存されています。

小さな山村で昔と変わらぬ里山の原風景が広がっており、観光地としての感が強い白川郷とはまた違った、日本の素朴な農村の暮らしを感じることができます。

世界遺産 白川郷・五箇山フリーキップ

富山県世界遺産バス フリーキップ

腕時計を外して過ごしてみたい旅

世界遺産となった「白川郷・五箇山の合掌造り集落」ですが、そこに広がっているのは昔ながらの田園風景です。

希少な合掌造りの見学だけで終わらせてしまう人も多いのですが、この旅はぜひゆっくりと時間をかけて楽しんでください。夏休みに行った両親の田舎を思い出すような懐かしさを感じられるでしょう。

ビルの谷間を駆け抜けるような毎日が決して嫌いでない人でも、時には腕時計を外して、自分時間で過ごせる旅をしてみませんか。

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