タトゥーを入れる前に知るべきことは?後悔しないための基礎知識

2018.11.09

海外の有名スポーツ選手や芸能人が多く入れていることもあり、タトゥーはファッションの1つとして注目されています。しかし、安易にタトゥーを入れて後悔する人も少なくありません。後悔しないために、タトゥーの基礎知識をよく学んでおきましょう。

タトゥーとは

タトゥーとは、針や刃物などで肌に傷を付けて、そこにインクなどの色素を入れて絵や文字を描くものです。『タトゥー』と呼ばれる彫り物は、主に西洋風のものを指します。

刺青、入れ墨との違いは

刺青、入れ墨もタトゥーと同様の方法で、肌に絵や文字を描くものですが、刺青または入れ墨の場合、タトゥーよりも肌に入る針の深さが異なるという違いがあります。

タトゥーは肌に入る針の深さが浅いので、彫った後に絵や文字を入れた部分が盛り上がることがありません。

これに対して刺青・入れ墨は、針が肌に深く入ります。そのため、彫った後に針を入れた部分の皮膚が盛り上がることが多いというのが、大きな違いです。

タトゥー完成までの基本的な流れ

タトゥーを入れたことがない人にとっては、どんな手順で彫るのかイメージがつかないと思います。タトゥーを入れる前に知識をつけて、しっかりと流れを掴んでおきましょう。

お店を選んで予約

タトゥーを入れてくれる場所『タトゥースタジオ』は、インターネットで検索をすると多数見つかります。その中からお店を選ぶわけですが、スタジオによって雰囲気や価格、デザインなどに幅があります。

上記のような各スタジオの情報は、公式サイトに詳しく掲載されているので、その情報を元に、自分に合ったスタジオを選びましょう。

もし、複数のスタジオで迷っている時は、サイトに掲載されている作品例をチェックしてみましょう。

スタジオによって、手がけるデザインは異なります。自分がイメージしているタトゥーをデザインしてくれるところが見つかれば、失敗する可能性も低くなるでしょう。

カウンセリング

タトゥースタジオでは、事前に必ず『カウンセリング』を行います。この時に、彫ってもらいたいデザインの相談ができます。イメージがうまく伝わるような参考画像を用意しておくとスムーズです。

デザインの希望がない場合は、スタジオで用意しているデザインを参考にして相談もできます。

施術前日、当日の注意事項を確認

カウンセリングでは、彫ってもらいたいデザイン、タトゥーを入れたい箇所などの相談を行います。その他にも、タトゥーを彫る前に必要な確認事項をチェック、施術前の注意事項、施術当日の持ち物や服装についての説明もあります。

施術時に出血しやすい状態になるのを防ぐため、タトゥー施術前日は飲酒や牛肉の過剰摂取は控える、前夜はしっかり睡眠を取る、空腹での来店を避ける、などが主なタトゥーを入れる前日の注意事項です。

また、日焼けした状態の肌は敏感なので、日焼けしないように注意する必要もあります。

施術当日は、タトゥーを入れる場所を出しやすい服装で、かつインクが飛び散る可能性があるので、汚れても良い服装でスタジオへ行きましょう。

施術

タトゥーを入れる当日は、施術前に最終チェックが行われます。実際にタトゥーを入れる部位にデザイン画を合わせ、彫るタトゥーの大きさや部位を確認します。

デザインの最終チェック終了後は、施術準備としてタトゥーを彫る部位の剃毛と消毒を行います。

その後、デザイン画を肌に転写するため、ステンシルシートを貼ります。肌にデザインを転写してから、デザインの最終確認をします。

「肌に乗せたデザインのサイズがイメージと違う」という場合はこの時点で申し出ましょう。サイズの変更や位置の調整をしっかりと納得がいくまで行いましょう。イメージの最終確認後、肌に転写したイメージが乾いたらいよいよ施術開始です。

彫る手順は、デザイン画のアウトラインを彫る『筋彫り』からスタートします。筋彫りが終わった後は、色の濃淡を付ける『ぼかし』、『色付け』の順で進められます。彫り終わった後は、施術した箇所に保護シートでカバーをかけて終了です。

アフターケア

タトゥーは彫ったらすぐ完成するものではなく、施術後に正しいアフターケアを施すことで肌に定着します。逆にいえば、しっかりとアフターケアをしなければ、彫ったデザインが定着せずに台無しになってしまいます。

彫ったばかりのタトゥーは傷なので、正しいアフターケアを施さないと細菌感染により化膿したり、炎症を起こしたりすることもあります。

施術直後は、カバーした保護シートを3~4時間は外さないようにしましょう。その後、保護シートを外してシャワーで施術箇所を洗い流します。

この時、石鹸を使って洗い流したり、湯船に入ったりしないように気を付けましょう。シャワー後は肌を乾燥させて、施術箇所に清潔な手でワセリンを塗ります。

タトゥーを入れた部位は、傷が治る過程で体液と共にインクが出てきます。翌日以降も、施術直後と同様に施術箇所をシャワーで洗い流し、乾燥させてから薄めにワセリンを塗りましょう。

施術後4日ほどで施術箇所から体液が出なくなり、乾燥してきます。この頃からかさぶたができはじめ、かゆみが出てきます。かゆくて肌をかいてしまうと、その部分の色が抜けてしまうため、かゆくても絶対に肌をかかないようにしましょう。

施術後2週間ほど経過すれば、かさぶたもはがれ落ちて新しい皮膚が完成しています。かさぶたがはがれたタイミングで、入浴ができるようになります。

タトゥーを入れる時の痛みは?

タトゥーを入れる時に最も気になることは、『どのくらい痛いのか』ということではないでしょうか。皮膚に傷を付けるため、タトゥーの施術中は痛みを感じることが多いようです。

しかし、痛みの感じ方や程度は個人によって大きく異なることも確かです。一般的な痛みの感じ方として、以下のような条件やコンディションで痛みが変わってくるといわれています。

入れる部位によって痛みが違う

痛みの感じ方は個人差がありますが、タトゥーを彫る場所によって痛みの程度も変わってきます。一般的に、皮膚が薄く骨に近い場所や神経が多く集まる場所は、痛みが強くなります。

例として、背中や腰、お腹や膝などは痛みを強く感じる人が多く、反対に肩や腕の外側は皮膚が厚めなので、痛みが少ないといわれています。

何度もタトゥーを入れている人であれば、痛みに慣れが出てくることもあります。中には、施術中に眠ってしまうほど、痛みに慣れてしまう人もいるほどです。

施術当日の体調によっても感じ方が変わる

タトゥーの痛みは、その日の体調によっても変動します。カウンセリングでも前日の注意事項として『しっかりと睡眠を取っておくように』といわれることが多いのですが、これは睡眠不足で疲れている状態は、痛みに敏感なる場合が多いからです。

身体が疲れている時、または空腹の時は痛みに敏感になりやすいので、タトゥーの痛みも強くなる傾向があります。

体調がすぐれない状態や、女性の場合ですと生理中は痛みを感じやすいといわれているので、タトゥーを入れる日は体調を万全に整えておきましょう。

施術中の痛みを和らげる方法

タトゥーの施術中は、麻酔を使うことはできません。痛みを和らげるために市販の痛み止めを飲む方法もありますが、これはカウンセリングの際に使用可否を確認しておいた方が良いでしょう。

緊張した状態では、痛みが増すこともあります。薬を使わずに痛みを和らげるには、とにかく『リラックスすること』です。

疲労は痛みを大きくさせる原因ですから、彫ってもらっていて疲れを感じた時は、無理をせずに休憩を入れてもらうことも大事です。

人気のタトゥーデザインと意味

タトゥーは好みのデザインを入れてもらうことが可能ですが、人気があるモチーフやデザインがあります。彫ってもらうデザインが持つ意味を込めて、身体にタトゥーを入れる人も多くいます。

『馬』は、財運や事業運、知性、優雅さ、生命力などを意味し、日本においては神社に奉納される『絵馬』があるほど、神聖な動物として扱われています。

翼や羽

『翼』や『羽』をデザインしたタトゥーは、世界中で高い人気があります。共通したモチーフであってもバリエーション豊富なデザインに仕上げることが可能です。

一般的に、翼と羽には自由や飛躍、愛や平和という意味が込められており、魔除けなどの意味もあります。

イーグル

『イーグル』、つまり『鷲』のデザインは、高貴、勇気、英雄、正義などの意味を持ちます。アメリカでは、鷲は自由や勇敢さを表し、愛国心を表現するモチーフとして知られています。

また、鷲は神話や伝記にもよく登場しています。その理由は、人類と神をつなぐ鳥だからといわれており、神や英雄の象徴として扱われることもあります。

クロス

キリスト教のシンボルとして、誰もが知っているモチーフである『クロス』は、キリスト教に関連付けて神聖、神への愛、復活などの意味を込めることがあります。

クロスのデザインはキリスト教に関係なく人気があり、宗教的な意味合いだけに限らず、愛や希望、救いなどの意味も持ちます。

タトゥーを入れた後に考えられるデメリット

ファッションのひとつとして徐々に増えてきたタトゥーですが、まだタトゥーを入れることに関してはデメリットがあるのも事実です。

日本ではまだまだネガティブな印象

世界中でファッションとして定着しているタトゥーですが、日本において、タトゥーは決して良い印象を与えるものではありません。ファッションの一環としても、タトゥーが入っているだけでさまざま偏見を持たれることも少なくありません。

就職に影響する

ビジネスにおいて、タトゥーが入っている人は敬遠されることが多くあります。

普段服を着ていれば人の目に付かない場所に入っているタトゥーなら、まだ影響は少ないかもしれません。しかし、タトゥーを入れている人は採用しない企業も多く、特に大手企業であれば就職は困難といえます。

もちろん、タトゥーが入っていても問題なく働けるところもありますが、業種がかなり限定されてしまうでしょう。

結婚を反対されることも

結婚する際は、相手の家族に会うことになりますが、タトゥーが理由で結婚に反対されるケースもあるようです。

親世代には、まだまだタトゥーを入れることに対してネガティブな印象を持っている人も多いことも、理由の1つです。

ファッションとしてのタトゥーに理解を示してくれる親もいるでしょうが、すべての親がそうではないということを理解しておいた方が良いでしょう。

プールや温泉、ジムに入れない

温泉やプール、海水浴場やジムなどでは、『タトゥーを入れている人お断り』という施設は少なくありません。そのため子どもができた時に一緒に入れない、友人との旅行で一緒に楽しめないなどの弊害も出てきます。

しかし近年は、外国人利用客の増加などにより、テープやラッシュガードなどで隠せる程度のサイズのタトゥーなら、隠すことで入浴ができる施設もあります。

とはいえ、すべての施設で隠せばOK、というわけでもない点は覚えておいた方が良いでしょう。

タトゥーが入っているとMRI検査NG?

タトゥーによるデメリットでよく耳にするのが、『MRI検査が受けられなくなる』という話です。

何かの病気の疑いや、健康診断の受診でMRI検査を受ける必要が出てきても、タトゥーがあると受けられないのでは、という声がよく聞かれます。その理由は、MRI検査特有の方式にあります。

染料に含まれる金属に反応

『MRI検査』とは、大きな磁石で強い磁場を作り、電波を使って画像を得る方式の検査です。X線のように放射線を使わないので、被爆がゼロというメリットがあります。

MRI検査は強い磁石の中で行うという特徴から、磁石が引きつけてしまう金属類の持ち込みが禁止されています。

体内に金属を埋め込んでいる人も同様に、MRI検査を受けることができません。この金属類の持ち込み禁止という点が、タトゥーに関わっているのです。

タトゥーに使われる染料には、磁性体や鉄の粉などの金属が含まれていることがあります。つまり、肌にタトゥーが入っていると、金属類を持ち込んでいるのと同等に扱われてしまうのです。

やけどや変色のリスクがある

タトゥーがある人がMRI検査を受けた場合、皮膚の下にあるタトゥーのインクが磁気に反応する危険があります。その場合、皮膚下で化学反応が起こり、やけどや変色する恐れがあります。

近年使われているタトゥーのインクには金属は含まれていない、といわれていますが、医療機関では万が一の事故を防ぐため、タトゥーを入れている人のMRI検査を受け付けていないところもあるようです。

いざという時に適切な検査を受けられないこともあるというのが、タトゥーの大きなデメリットといえるでしょう。

CT検査は受けられるのか

『CT検査』は、X線で行う検査です。MRI検査のように磁力を使わないため、タトゥーが入っていても検査には問題ありません。また、MRIで起こる可能性があるやけどや変色の心配もないでしょう。

まずタトゥーシールで体験してみる

タトゥーは皮膚に直接傷を付けて入れるものなので、入れた後は簡単に消せるものではありません。いきなりタトゥーを入れる前に、まずどんなイメージになるのか、タトゥーシールで体験してみてはいかがでしょうか。

簡単に貼ってはがせる

タトゥーシールは、手軽にタトゥー風のデザインを肌に貼り付けられるものです。シールなので貼るのもはがすのも簡単で、もちろん肌に傷を付けることもないので、ファッションとしてタトゥーを一時的に楽しみたい時にピッタリです。

オリジナルのデザインが作れる

タトゥーシールは市販品でも多くのデザインが販売されています。しかし、より自分の好みのデザインを貼ってみたいという時は、『オリジナルデザインのタトゥーシール』を作る方法があります。

オリジナルデザインのタトゥーシールを作るには、自宅のプリンタで簡単に印刷できるタトゥーシール専用の用紙を使います。パソコンでデザイン画を作成し、専用用紙にプリントすれば完成です。

自宅で簡単に、オリジナルデザインを自由にタトゥーシールとして作成できるので、タトゥーを試してみたい人のほか、デザインにこだわりがある人におすすめの方法です。

タトゥーを入れる時は慎重になろう

タトゥーは、一度入れてしまうと一生肌に残るものです。タトゥーを安易に入れてしまい、数年後、数十年後に「入れなければよかった」と後悔するケースは少なくありません。

消したいと思っても、レーザーによる除去や皮膚切除術などの外科手術で取り除く方法でも完全に消せるものではありません。

タトゥーを入れる時には、今回まとめたタトゥーのデメリットや消去できない点などをよく考慮して、決断しましょう。

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